目覚めると何故か非常に体調がいい。
いつもだと体がどうにもだるく、体を起こすのに一苦労するのに、今日は何故かスッキリと頭も冴えて、しかも胃痛がない。
「あの夢?まさかなぁ」
あの夢の中での出来事が実際の体に影響を及ぼしているのか?
でも常識では考えられないし、多分この事を話してもバカにされて終わるだけだろう。
「体が自然に浄化されたんだろうなぁ」
会社につくと、相変わらずの光景。が不思議なことに、そのドタバタした空間も自分にとっては非常に冷静に見ることができたのだ。
「なんで彼らはこんなにドタバタしているんだ。冷静に判断すれば簡単じゃないか」
昨日まではそのドタバタに加わっていたのに。
「木村君、ちょっと」
年下の上司が俺を呼んだ。まあいつものイヤミだろう。
俺は上司のイヤミを聞いた。
いつもだと自分なりの反論を述べて喧嘩腰になるのだが、今日に関してはそんな気にはならなかった。むしろこの上司がかわいそうな奴にさえ見えてきたのだ。
「本当に頼むよ、ったく」
いつもと違う展開にとまどっているのか、上司は苦々しく俺に最後に一言言って席を立っていった。
「まあ、言わせておけばいいさ。」
その日はすこぶる順調に仕事ができた。
「あら、今日はよく食べるわねぇ」
ごはんのおかわりをよそいながら、女房が言った。
「ああ、今日はメシがうまいな」
「いつもと一緒よ」
「そうなのか?」
「熱・・・ある?」
その日はぐっすり眠ることができた。
翌朝・・・
物凄い倦怠感に襲われながら起きた。
いつも以上のダルさが体を襲う。まるで鉛の洋服を着ているようだった。
胃の痛みが脳髄を刺激し、歩くたびに激痛が全身を駈け抜ける。
これは・・・会社に行っても仕事にならんな・・・
やむを得ず会社を休むことにした。
「おい、今日会社休むわ。体調が悪い」
「あら、昨日絶好調とか言ってたじゃない」
「昨日はな。今日は絶不調なんだよ」
「困ったわ、私今日友達と出かけることになってたのに」
「ああ、いいよ。行ってこいよ。俺は1日寝てるから」
「お昼とかどうすんの?」
「なんかあるだろ。なければ出前とるしさ」
「そぉ~お、じゃあそうさせてもらうわ」
「ああ、今日はゆっくりさせてもらうよ」
寝室に戻り、携帯で会社に連絡する。例の上司が出てきて、休みを了承したものの、相変わらず自己管理が出来てないとか、とにかく一言多い。
よっぽど言い返してやろうかと思ったが、だったら出て来いと言われるのがオチなので、ここはガマンする事にした。
さて、ゆっくり寝るか・・・
鉛のような体を再びベッドにゆだねて、俺はまた眠りについた・・・
つづく・・・
いつもだと体がどうにもだるく、体を起こすのに一苦労するのに、今日は何故かスッキリと頭も冴えて、しかも胃痛がない。
「あの夢?まさかなぁ」
あの夢の中での出来事が実際の体に影響を及ぼしているのか?
でも常識では考えられないし、多分この事を話してもバカにされて終わるだけだろう。
「体が自然に浄化されたんだろうなぁ」
会社につくと、相変わらずの光景。が不思議なことに、そのドタバタした空間も自分にとっては非常に冷静に見ることができたのだ。
「なんで彼らはこんなにドタバタしているんだ。冷静に判断すれば簡単じゃないか」
昨日まではそのドタバタに加わっていたのに。
「木村君、ちょっと」
年下の上司が俺を呼んだ。まあいつものイヤミだろう。
俺は上司のイヤミを聞いた。
いつもだと自分なりの反論を述べて喧嘩腰になるのだが、今日に関してはそんな気にはならなかった。むしろこの上司がかわいそうな奴にさえ見えてきたのだ。
「本当に頼むよ、ったく」
いつもと違う展開にとまどっているのか、上司は苦々しく俺に最後に一言言って席を立っていった。
「まあ、言わせておけばいいさ。」
その日はすこぶる順調に仕事ができた。
「あら、今日はよく食べるわねぇ」
ごはんのおかわりをよそいながら、女房が言った。
「ああ、今日はメシがうまいな」
「いつもと一緒よ」
「そうなのか?」
「熱・・・ある?」
その日はぐっすり眠ることができた。
翌朝・・・
物凄い倦怠感に襲われながら起きた。
いつも以上のダルさが体を襲う。まるで鉛の洋服を着ているようだった。
胃の痛みが脳髄を刺激し、歩くたびに激痛が全身を駈け抜ける。
これは・・・会社に行っても仕事にならんな・・・
やむを得ず会社を休むことにした。
「おい、今日会社休むわ。体調が悪い」
「あら、昨日絶好調とか言ってたじゃない」
「昨日はな。今日は絶不調なんだよ」
「困ったわ、私今日友達と出かけることになってたのに」
「ああ、いいよ。行ってこいよ。俺は1日寝てるから」
「お昼とかどうすんの?」
「なんかあるだろ。なければ出前とるしさ」
「そぉ~お、じゃあそうさせてもらうわ」
「ああ、今日はゆっくりさせてもらうよ」
寝室に戻り、携帯で会社に連絡する。例の上司が出てきて、休みを了承したものの、相変わらず自己管理が出来てないとか、とにかく一言多い。
よっぽど言い返してやろうかと思ったが、だったら出て来いと言われるのがオチなので、ここはガマンする事にした。
さて、ゆっくり寝るか・・・
鉛のような体を再びベッドにゆだねて、俺はまた眠りについた・・・
つづく・・・