一日一幸

2011年6月乳がんステーⅣ判明。現在ホルモン療法とゾメタ投入中。2014年2月小脳の手術をしました。

普通の患者にはまったく参考にならない乳がん闘病記

2012-08-04 | 乳がん治療の知識的なこと
 渋谷東急デパート。大きな書店があるなんて知らなかった。具合悪いのもおさまり、渋谷に行く用事があったので、暇つぶしに本でも見ようか・・と足を運んでみたら想像以上に大きい書店だった。
 ジャンル分けされていたが、「がん」というジャンルだけで2列(1列3段)にぎっしり本が並んでいた。その他に「女性の健康」のジャンルにも「乳がん」や「子宮がん」があって「がん関連」の書籍がこんなに出版されていたとは・・・と驚かされた。
 そこで購入したのが



「かえるノート~乳ガンになって私が選んだ道」
乳がんになって亡くなった女性の旦那さんが出版した物。題名に「乳がん」と書いてないので、レジに持って行きやすかったからと、中が一般的な手記と違って、明るいおしゃれな想定だったのが決め手だった。



読んでみて印象に残ったこと3つ。

1,抗がん剤拒否
 この方はステージ3Bだったにもかかわらず手術や抗がん剤を拒否して、最初に民間療法に走った。どうやら、2年前にしこりに気づいて病院に行ったら、「そんなのわかりゃへん」とひどい言われようで、2年後また同じ病院に行ったら、そのときの医師がいて検査した方がイイなどといわれたことが不信感につながったらしい。お気の毒だ。
 2ヶ月後に手術はしたけれど、抗がん剤は相変わらず拒否。拒否の理由は薬嫌い。
 ここのところが本の帯にある「ごく普通の患者にはまったく参考にならない」


という所以であろう。
 もし最初に抗がん剤を入れていたら違う展開もあったかも知れないと思ってしまう。
 でも、この人は「自分らしく生きる再発患者」の道を貫き通したので潔いと言えるだろう。
なにせ、もうあちこち転移している時にプールに行ったりバレエを習ったりしているのだ。

2,目に転移
 2年後、目に転移をしているのである。脈絡膜腫瘍というらしい。
「心臓以外はがんになる可能性がある」と言われるけど、目にできる癌があるとは知らなかった。
結局この方は目に放射線を当てている。網膜剥離は治らなかったが、痛みは治まったと書いてあった。

3,すご~く積極的
 主治医をはじめとしてお医者さんにかなりの不信感を持っていて、主治医はレントゲンを見ることができない医者だから、検査の写真は必ず見せてもらい、デジカメで写真を撮るし、必ず所見のコピーをもらっていたらしい。
 ここまで徹底してできるものなのか!ビックリ!

この本は2007年に出版されていて、ご本人が闘病した期間は1998年~2006年であるから、ちょっと古いかな?と思うけれど、また知らない世界を1つ勉強した感じだった。

 それにしても「がんの闘病記」の数が多いことに驚いた。

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