一日一幸

2011年6月乳がんステーⅣ判明。現在ホルモン療法とゾメタ投入中。2014年2月小脳の手術をしました。

おばあちゃんは女子大生~河渕日出子著~

2013-05-20 | 本の感想
 まあ、忙しいので、細かい活字の本は無理。大きくて前向きになれる本がいい。
ブックオフで見ていたら、あった。
「おばあちゃんは女子大生」



67歳に突然定時制高校に行きたいと受験し、数学の答案に「一生懸命がんばります」と書いて合格。
苦手な数学を一生懸命学び、短大にまで行ったという、まさに「おばあちゃんの星」

文章で書くのは簡単だけど、実際は大変だっただろう。
でも、中身はいつも明るい。

 元気になる本である。
この本が出された2005年当時75歳。ということは、今は82~3歳。
まだまだ勉強すると書かれていたが、お元気なのだろうか?
ネットで検索しても、ヒットしない。
本の裏にはご住所も電話番号も載っているけれど、今もそこにいらっしゃるのか?
ちょっと連絡を取ってみたい気持ちはあるが、思いがけない結果が待っていたらと思うと・・・勇気がでない。
せいぜい、河渕さんに負けず、勉強をしてみようかと思いつくしかない自分である。

都あきこ「花のオカン  女子大生」

2013-03-24 | 本の感想
  本というより、「婦人公論」に連載中の漫画。
 作者の都あきこさんは主婦兼漫画家県ヨガ講師だったのが、何十年ぶりの試験勉強を経て大学の生命科学科3年生に編入した。その日々の様子を漫画で描いている。
尊敬しちゃうのは、文系だった人が理系の学部を選んだその勇気。で、実験の大変さなんかを面白漫画で描いている。
文系の人間が理系の学問を学ぶことの大変さは、よくわかる。今月号も、細胞の培養がいかに大変かよくわかった。
 もう24回の連載なのだが、最初の部分を見逃しているので、どうして受験するようになったのか、などということがわからない。もし単行本になったら、絶対買う。
 この方は、他の雑誌にも漫画を連載をしていたり、ブログも開設していた。根っから行動力がある女性のようだ。
 でも、40歳から大学に入りなおして、しかもまったく知識のない分野を選んで勉強するのはスゴイ。どうしても、不得意なものは敬遠しがちになってしまうが、まずは飛び込んでやってみるという精神を持った女性がここにもいたという発見は嬉しい。自分も、機会があればもう一度学生生活をしてみたいと思い描いている。

 話は違うが、30年くらい前に、通信教育で勉強していて夏のスクーリングに2週間通ったことがある。メジロにある女子大。お昼に学食で食べたが、業務用のドレシングがボンと3本目の前に置いてあってびっくりした。さすが女子大だけにサラダをモリモリ食べるんだろうなあ、と妙な感心をしたことを覚えている。

 とにかく、この漫画を見るためだけに雑誌を買っているといってもいいくらい、毎月の4ページにほれ込んでいる。

 ちなみにこの漫画中の格言
「何事も配慮はいるけど遠慮はいらない」も気に入っている。
自分にこれから必要なのは、こういう良い意味での積極性だと思うから・・・

いつか陽のあたる場所で  を読む

2013-02-25 | 本の感想
 言わずと知れたNHKドラマの原作である。
ドラマは1回からず~っと見ていて、上戸彩さんと飯島直子さん二人が肩を寄せ合って生きていく姿をハラハラしながら、時にはちょっぴり涙しながら見ている。
 刑務所帰り(前科もち、マエ持ちという隠語で言われていた)という特殊な境遇の中で、二人がどういう生き方をしていくのか、周囲はどう接するのか、毎回食い入るように見てしまう。二人にも、周囲にも共感してしまうのが不思議である。
 でも、二人と同じ立場の人にしてみたら、興味本位でのドラマにして欲しくないと願うだろう。自分が「がん関係」のドラマを冷静に見られないのと同じように・・・・

 今は人権問題として男女差別や外国人差別、障がい者差別などの最後に「服役者への差別」をしないという項目が設けられている。でも、どういう言動が差別なのか?とか同じ人の犯罪は起こりえないのか?などの疑問は多い。
 我々の身近にそういう人がいたら、どういう行動をとればいいのかは難しい。
 それにしても、「分籍届」という仕組みがあることを初めて知った。家族というものも簡単に分けられるということだ。

 原作では、ドラマほど劇的な変化はない。どちらかというと、淡々と主人公の芭子の心情を描いている。それはそれで心に響く。そして、ドラマの展開も気になる。

ということで、今期のドラマで一番は「いつか陽のあたる場所で」である。
2番目は・・・
「信長のシェフ」。JINに近い味わいのある空想ドラマ。ミッチーはなかなかいい味を出している。


終電ごはん

2012-12-02 | 本の感想
 幻冬社から出ている。先日テレビでも紹介されていたので、人気本らしい。



書店でたまたま発見して、「これは必要だ。」と思い、即購入した。10分で作れるという文句に大いに魅力がある。
仕事再開の準備をしている今、いかにして毎日の食事作りを短縮できるかが課題である。7-11(セブンイレブン)ではないが、朝7時には家を出て、帰りは8時なんていうのはざらな毎日、朝ごはんや夕ご飯をいかにして早く作るのかが大きな課題である。
 いらいらしながらの家事は避けねば・・・・ストレスがたまって、免疫力がぐ~んと下がってしまう。洗濯や掃除は毎日しなくても、何とかなるが、食べるのは・・・・省略できない。
 でも、見ながら作っていたのでは、またまたイライラする。そこで、今は1ページ目から体験学習をしている最中である。中には?な内容もあるので、取捨選択は必要である。

「山中伸弥先生に人生とiPS細胞について聞いてみた」

2012-11-02 | 本の感想


 もっと笑顔の写真などがあるはずなのに、歯を食いしばったような顔を表紙に使っていた。
でも、この写真が山中先生の人柄を表していると編集者も考えたに違いない。

 帯には「中学生から読める」と書いてあるけれども、中身のかなりの部分は研究の話で、難しい細胞の名前なども出てきてきちんと理解はできなかった。3つに分割して、前半と後半の人生を語る部分だけは理解できた気がする。真中は???だった。

 この本で語られている自分なりに読み取った山中先生の魅力

1、家族との仲
 奥さんと一緒の映像はテレビでも流れていたが、お父さんとの関係も興味深かった。
 お父さんが自分のような町工場ではなく「医者になれ」と言って、山中先生もそれに従う。この本の最後に「僕の父は、息子が臨床医になったことをとても喜んで死んでいきました。」とある。
 現代は「親が子供の将来に口出ししすぎはよくない」などと言われるが、「親が子供の幸せを願い、子供もその思いを受け止める」という構図がいまでは懐かしい。

2、挫折をばねに変える良い意味での柔軟性を持っている。
 医学部にはいいた後も理学部に行った友達を羨んだり、大学卒業後の就職先に手当たり次第手紙を書いて(30~40通)やっと雇ってもらうなど、挫折感を味わったことは多いみたいだ。でも、先生は自分の進む道をいったんは迷っても、自分の選んだ道で頑張る、とにかく全力をかけるという志で突き進んでいることだ。
 好きな言葉は「人間万事塞翁が馬」。何かにぶつかっても、それを良いほうに考えて進んでいくという気持ちが潔い。

 気持ちが弱くてすぐへこんで立ち直れない若者が多すぎる現在、泥まみれになっても頑張るというこそ姿勢が共感を呼んでいると考えた。
 山中先生の生き方は古き良き日本人の姿がオーバーラップするのである。

「生きる悪知恵」は悪知恵なんかじゃない

2012-09-21 | 本の感想
西原理恵子著「生きる悪知恵」文春新書



 以前、新聞広告で「面白そう」と思っていた本。書店に並んでいたのをたまたま発見して、購入。
この方「にしはら」さんではなく、「さいばら」さんとお呼びするのを初めて知った。

さて、内容のこと。
「はじめに」の部分で
「芸人のお母さんが生活保護をもらった事件で、騒がれていたけれど・・・お金あげるっていうなら「ほな、もろか」って当たり前。特に西の方はそういう文化なのだ。」と書いてあるときは「え~っ」「過激~」と思った。
 でも、中身を読んでみると、実は世の中の荒波を生き抜いてきたオバサンが、弱音を吐く人間に「喝」を入れている構図が見えてきた。
 この本は、相談があって、西原さんがそれに回答をするという形式になっている。
一例
相談:「義母からの「早く子供を」のプレッシャーがつらい」
回答:「義父母は干渉するのが仕事。この程度で波風を立てていたら、長い人生やっていけない。ダンナが味方してくれるなら、これぐらいはヨシとしないと・・・ガタガタ言っていたら、舅を殺さなきゃならなくなる。どうせ年寄りは先に死ぬんだから放っておきなさい。今、放射能がどうしたで、「産むのが不安」と言ったって、道を歩いていたって車にひかれることもある。不安をたぐり寄せて、何かのせいにして生きたって楽しくない。」

という具合。
 確かに、今の人は打たれ弱い。そういう風潮にイライラしているタイプなのだろう。もっとしっかり生きろ・・・みたいなメッセージを感じた。だから、共感できた。

 話は違うが、お昼用に買ってきた駅弁は、なかなか量があってお買い得だった。味も、良かった。
山形の「牛肉道場」



たまには贅沢をして、気分一新。

~今あるガンが消えていく食事~済陽高穂著

2012-07-10 | 本の感想
  古本屋で目に付いた本。著者は長年医学に携わっている。


 題名は刺激的だけど、中身はそれほど過激ではない。購入してもらうためには、このくらいの題名が必要だったのかも・・・
 まあ、「ガンは消えない」と思っているので、この題名にひかれたわけではなく、放射線治療も終わって、あとはホルモン剤とたまに検査という段階になり、少々食生活がいい加減になってきた今、ちょっと生活を見直すために、たまたま目に付いた本を読んでみようと思い立った次第。

 読んでみると、著者は必ずしも食事療法すばらしいというスタンスではなくて、、手術や抗がん剤とと同じように患者の免疫力を高めるサポートの1つだという認識である。ちょっと「タニタ式」に近い、健康な食生活をおくれば免疫力も上がりますよ~というニュアンスである。ゲルソン療法や甲田療法なんていうのも載っているが、参考資料という意味合いの書き方だったので、あまり抵抗感なく読める。
 「アレはダメ」「これもダメ」というスタンスではなく、最低6ヶ月、1年も続ければ、その後は食べても良いというようなゆるーい基準で、永久に食べるなと主張しないのも良い。このくらいならやれそうだというハードルの低いことが気に入っている。
 アマゾンのレビューには数多くの意見があって、中には「食事でがんが治るのか」といった怒りの意見もあるが、過剰な期待で読むほどではないだろう。あとはそれぞれが判断すればいいのである。

  おおざっぱには
食べてOKの食品

卵は品質のよい物を1日1個、大量の野菜・果物ジュース(6ページを費やしていた。一番のアピールらしい。ジューサーの写真何度もあったが、特別メーカーの宣伝しているわけではないだろう)主食は玄米や全粒粉パン、大豆・大豆製品、乳酸菌、キノコ・海藻、蜂蜜・レモン・ビール酵母(エビオス錠)、オリーブ油、ゴマ油、自然水

NOの食品
酒類、豚肉・牛肉類(少なくとも6ヶ月)

 ただ、レビューにもあったが、乳酸菌(牛乳)には反発を覚える乳がん患者さんもいるとは思う。ここだけは?
 がん患者さんは今更・・・と思う内容ではあるが、生活改善のきっかけとして読めば、納得いく内容になっている。

 とりあえずは野菜ジュースを取り入れたいのだが、何せ・・・・ジューサーが・・ない。
まずはこの問題を解決しなければ、先へは進めない現実がある。

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ただの加齢と認知症の違い

2012-06-16 | 本の感想
 医学関連雑誌「ロハス・メディカル」 この雑誌は放射線治療の病院に置いてあった雑誌。無料でもらえる。



一番の関心事だった「がん医療を拓く」の企画は目新しいことはなかった。(期待したけど)
 今月号は大きな字で目立つ「認知症を知る」がメインの模様。

 最近我が家での夫婦の会話は「ボケちゃったなあ」とか「認知症になったら・・」等の話題が良く出る。
実際、自分の母親が軽い認知症で貯金を取られた、とか近所の家に行って台所のコンロに勝手に火を付けてた・・・・ということがあって大変だった。
できれば周囲に余分な心配をかけたくない。
 そんな時に、いいタイミング。

加齢による物忘れ  
電話の用件を忘れる
昨晩、何を食べたか思い出せない
物をしまった場所を忘れる
忘れっぽくなったという自覚があり、メモなどの対策を取る

認知症による物忘れ

電話があったことさえ忘れる
食事をしたこと自体を忘れる
物を整理したこと自体を忘れる
物忘れに自覚に欠けることが多く、又メモを付けても活用できない

の違いがあるそうだ。

「うん、まだ大丈夫」と思ってしまった。でも、夫はこの前「オレ、夕飯食ったっけ?」と聞いてきた。マズイ!
で、この雑誌での「リスクを下げる生活習慣」

1,習慣的に運動する。
2,果実と野菜の多い健康的な食事にする。
3,人とつきあう、知的刺激を受ける。
4,2型糖尿病を治療する。
5,高血圧症と脂質異常症を治療する。
6,適正体重を維持する。
7,禁煙

 先日のテレビで「アルツハイマー予防にはMgを摂取すると良い」ことを力説していた・・・ような気がする。でも、ながら見なので曖昧である。(ちなみにアルツハイマーは3台認知症の1つなのだそうだ)

ともかく、年を食うと余分な心配が多くなるものだ。そして、連載は来月以降もあるらしい。この雑誌をいただくにはまた40分運転して行かなければならない。
行くべきか、行かざるべきか・・・・・


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「死ぬかと思った」 という本です

2012-05-20 | 本の感想
 本屋大賞というランキングが世間で認識され初めて数年。
 私がお勧めするのは「病院の待合室で暇をつぶすのにちょうどいい本大賞」
 題名「死ぬかと思った」現在8巻まで文庫で出版中。今、本屋さんに平積みされている。中古もあるはず。





 特徴:この本は基本超短編。1話のエピソードが1ページないくらい短い。
    日本全国から募集したしろうとの体験談を集めた物。
    基本、死にかけた話を自慢する。(死にかけたというより真だ気持ちになった、という体験が多い)
    低レベルで下品な話が数多い。

という、何とも暇つぶしにはもってこいの内容。本人には深刻でも周囲から見たら、「なにやってんの?」という感じ。だから、うっかり「ウフフ」と笑えちゃう話もたくさんあって、病院で読むのは要注意かも。
 もう以前からあったので、自分も1巻、2巻くらいは読んでいて、久しぶりに本屋で見て購入した。

 今回のお気に入りは「初めての採血」看護師さんが看護学生だった頃の話。
 2人1組で初めての採血の練習。で、貧血を起こす学生、悲鳴を上げる学生、怒鳴りまくる教官・・・阿鼻叫喚の世界。
「先生血管がありません」
「よくさがしなさい。あるはずです。」
「見えません」
「私には見える。やりなさい」
「いや~ち、ち、血が出た。先生、血が出てるんです」
「採血しているんだから当たり前です」

こんな風に続いている。これが悪いけど、笑った。岸香里さんのマンガもだけど、何で看護師物は面白いんだろう。
ともかく、そんな内容満載。でも、面白さのパワーは最初の巻の方がすごいかも知れない。
待合室で読んでいて、途中で呼ばれてもストーリーがわからなくなるということもなく、閉じられる。
ぜひ、お試しアレ。
あと、体験談も募集中なので、それも良かったら・・・・9巻に載ることも夢じゃない。
ただし、自慢できる臨死体験でないと却下らしい。

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雨の日には実録マンガ

2012-05-04 | 本の感想
 雨で特に出かける予定もないときは、読書。それもマンガ。
りぼんやなかよし、時には少年マガジン、少年サンデーを愛読していたオバサンはマンガも大好き。ゲゲゲの鬼太郎が墓場の鬼太郎だったときのマンガや魔法使いサリーは馬車ではなく、自分で空を飛んで帰っていく最終回を原本で見ていたという世代。(これを知っている人は・・・古い)
 でも、大人が読むんだったら、最近は「実録マンガ」がサイコウに面白い。「ツレがウツになりまして」が有名だけど、結構その手の実録マンガはあるね。
先日、古本屋に行ったら、有名なマンガがあったので半額で買って、ついでにナース物をGETした。
「中国嫁日記」は何かで見たことがある。ブログを出発点にして、それが評判になって書籍化した本。



「ぶっちゃけナース」岸香里さんのナース物。



この2冊を一気に読んだ。

「中国嫁日記」は国際結婚で習慣が違ったり考え方の違いをユーモアに描いていて、面白い。オタクのダンナと美人だけど、言葉の問題や習慣が違うことでも怒ったり泣いたりするたくましい12歳年下の妻の日常が4コまマンガで上手く表されている。

「ぶっちゃけナース」は看護師になった経験や同僚達の話から医者、看護師、患者のおかしな人間模様やビックリするようなエピソードをこれまたユーモアたっぷりに描いている。
「病院の修羅場」「誰にもいえない」「ドクターいろいろ」などの場面を4個まで描いている。絵のタッチが面白いので、声を出して笑ってしまった。

時にはマンガもいいね。
岸さんのは「笑うナース」と「あぶないナース」をアマゾンで注文してしまった。



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