一日一幸

2011年6月乳がんステーⅣ判明。現在ホルモン療法とゾメタ投入中。2014年2月小脳の手術をしました。

今さら・・・・

2013-06-16 | 乳がん治療の知識的なこと
 朝7時過ぎに起き、テレビをつけると、TBSは乳がん特集だった。
「今さら・・・」と思ったけれど、そのままチャンネルは変えなかった。
どうやら、乳がんは完全な予防は難しく、どうしたら早期で発見できるかを主流においているようだった。
早期なら、何年も生きられる。それを目指すのが今のお医者さんの考え方らしい。
最近はマンモグラフィも痛くなくなったという話題もあった。
マンモの画像で石灰化であっても、良性はきれいな形で、がんの石灰化はパラパラと不規則な形なので区別はつくと言っていた。
う~ん、自分の画像は区別できない物だったのだろうか?
まあ、今さらな話だ。

 今、夏の下着選びに奔走している。
ブラジャーは普通のは無理で、でもいいものがなくて結局キャミソールを着ている。
どうやら、ちょっと前に西松屋で買ったマタニティ用が、刺激が少ない優れものであると判明した。
自分が買いにいったら「おばあちゃんが、娘(もしくは嫁)のために買いに来た、とみられるだろう。
残念でした。実は本人が使うのだ。

 おととい、「首に比べて顔が黒いね。」と言われた。まったく中学生は・・・・・正直だ。
年のせいもあると思うが、たぶん抗がん剤の影響もあると思う。鏡を見ると確かに…黒い。今まで目をそむけていたけれど、やっぱり現実は現実。
 でも、生きていけるのは幸いである。
 また明日から、怒涛の仕事が始まる。

 最近は甘いものもあまり食べない。今日くらいいいだろう。
買い物に行ったら、鹿児島県の「安納イモレット」を売っていたので思わず購入。
甘くて美味しい。ゴクラク  ゴクラク    



2つに割ると


特効薬より職が欲しい

2013-03-25 | 乳がん治療の知識的なこと
 オヤジ雑誌をよく読む。1週間に1冊はがん特集をやっていたりする。
 この前は週刊G「医者はこんなところで嘘をつく」なんて内容で、お医者さんの言葉には嘘がいっぱい…的な内容を書いてあった。お医者さんも大変だ。かなり言葉を選んでも、患者のとらえ方でうそつき呼ばわりまでされてしまう。
例として
「経過を診ましょう」症状が出るまで待て。原因がわからなくても他の医者のところに行かせないため。
「低負担の抗がん剤」手遅れだが、治るとあきらめきれない患者に対してモルヒネを投与する際のウソ
「急に具合が悪くなることもありますよ」一見元気だが、かなりがんが進行している場合の本人への伝え方

どう伝えれば満足してもらえるのか、お医者さんも頭が痛いだろう。

今回は週刊P。
がんになってしまうと、リストラされたり、やめるように促されるという内容だった。
勿論、病気の進行状態によっては「馬鹿言うな。特効薬が欲しいに決まっているだろう」とお怒りの方もいるだろうが、比較的延命率の高い乳がん患者にとっては、仕事に復帰できるかどうかが死活問題になることも多い
ある乳癌の女性は3か月後の復職したら、私物もすべて捨てられていた。会社側にはちゃんと復帰時期も伝えていたのに、上司が変わっていて、新しい上司が独断でそうしてしまった…ひどい話である。

 実際見ているブログでも、辞めざるを得ないというコメントも多く拝見するので、がんにかかったということと、その後の仕事をどうするかということは極めて深刻な内容なのは、間違いない。
 かくいう自分も、預金通帳から3万円、5万円・・・と消えていくお金を見るたびに「稼がねば」と力が湧きあがる。
幸い復職が可能なため、恵まれている幸せに感謝しつつ職務に励まなければいけないと思っている。

 この雑誌の中では、離職を迫られたときの対処方法は

①本来は病気を理由にした解雇はやってはいけない。まず労働基準監督署に行って相談すると良い。
②がんによる収入減のリスクを考慮した保険「がん収入保障保険」などを見つける。
③普段から自分の職場の就業規則に目を通し、いざというときにどうなるかを頭に入れる

  などのアドバイスが載っていた。意外に辞めさせるのは大変らしい。しがみつく価値は十分ありそうだ。
 がん保険の内容もさらに進化しているようだし、間に合う方はいろいろ調べてみるほうがいいだろう。
自分は保険料免責のものだが、これでもずいぶん助かっている。

いかに人に迷惑をかけずに、闘病生活を送れるかを考えると頭が痛くなる。でも、暗くならず周囲の人と同じテンションで毎日を過ごしたい。

 あと1週間後には1年9か月ぶりの出勤が待っている。引っ込み思案な自分は、目立たない場所で静かにたたずんでいるしかない。
同僚はどう見てくれるだろうか?


免疫力をあげる笑い方?

2013-02-23 | 乳がん治療の知識的なこと
 免疫力をあげるには笑ったほうがいいというのは、以前から言われているけれど、
どんな場面で笑えばいいの?と思ったことがある。
心から笑う場面があればそれに越したことはないけれど、さて・・・

最近読んだ本に免疫力アップの特集あり。

 笑うことで、副交感神経が刺激され、リンパ球が増えて免疫力が高まるのは昔から言われていたこと。(リンパにちょっぴり反応してしまった)しかも、無理に笑うことでも、効果があるらしい。
 無理やり笑うのにも抵抗があるが、免疫力が上がるのならば、思い切って「あっはっは」とやってみたほうが良いのだろうか?なんだか、どこかの地方の「笑い講」みたいだ。



 逆に怒ったり、イライラしたり人を恨んだりすると、顆粒球(交感神経の緊張状態が続くと増加する。体内に侵入した異物をやっつけると増加して、発がんのもとになる物質)を増やして免疫力を下げるって。
たぶん人を恨むことはないと思うが、イライラは減らしたいなあ。最近イライラが増したみたいなので要注意。

 体型の問題では、小太りくらいがちょうどいいのだそう。
太っている人は、自分の体を支える必要があるので筋肉と脂肪がついており、体温が高くて保温もできるので病気になりにくいって。ただ、太りすぎは心肺機能に影響してしまうので、小太りくらいがちょうどいいらしい。
でも・・・できれば細身体型でいたい願望もある。自分は太ると小太りではなく大太りになるので、これ以上太る勇気はない。

他にも
「ラジオ体操の勧め」やら「夜は0時までには寝ること」やら、「便秘は免疫力が下がっている時になる」「平熱35℃台の人は、日中にはカイロを使ったり、半身浴をするなど意識的に体を温めると1℃くらいは数日後には上がる」などモロモロ。

 ただし、これらはすべて年齢50代以上対象のため、それ以下の方たちに有効かどうかは・・・・定かではない。

Eテレ きょうの健康「進む乳がん治療」~がんは治る~

2012-09-20 | 乳がん治療の知識的なこと
 「乳がん」の特集。15分で3回。
1回目・・手術の選択。
2回目・・個別化する薬物治療
3回目・・再発と上手につきあう
 3回見終わって思ったのは、「こういう知識をがんになる前に持っていたら、今とは違った人生をおくれたかな?」ということだった。
でも、すぐに思い返した。「いやいや。当事者にならなければ、たぶんこういう番組を興味を持って見ることはなかっただろう。」ということ。
それに、実際に患者になって治療を体験したからこそ、テレビを見ていても理解できることもあるのだということにも思い当たった。
 人の生き方なんてそんなものかも知れない。
 でも、見ていたら、自分の不確かな知識に肉付けされた感じで、勉強にはなった。
解説していたのは愛知県の乳腺外科の先生。穏やかな話し方で、いつも患者さんとこんな風にお話しするのだろうなあと想像した。
 印象的な話。
 1日目の乳房再建の話。出てきた患者さんの胸がキレイに作られていたし、先生は胸は後から作れるので、無理して胸を残そうとしないように、ということを強調していたように感じた。それを聞いた時に、無理して胸を残して再発などをしてしまった方と多く接してきた結果の発言かなあ、と思った。
 そして、「がんは治る」と何回かおっしゃっていたこと。自分の浅い知識ではがんは治らない病気というのが定説だと思っていたが、今は治るという単語を使うのだと知った。
 自分には「治る」当てはまらないが、「がんは怖い」という風潮がなくなれば、仕事で周囲の方達の考えも変えられるのだなあと、明るい将来を感じた。
 再放送もある。もちろんまだがんになっていない人たちにも見て欲しいが、すでにがんになってしまった人にも見て欲しいと思った。自分のように、少し光明が見えるかも知れないから・・・

再放送予定 9/24(月)  、9/25(火)  、9/26(水)

先進医療について知っていますか?

2012-09-16 | 乳がん治療の知識的なこと
 保険会社からもらった先進医療のガイドブック。
先進医療という言葉は良く聞くし、テレビコマーシャルにも出てくるのに、実際いくら掛るのかとか、どういう治療かわからなかったので、大いに勉強になった。

 先進医療を受ける場合、保険診療と高額療養費制度を差し引いた分だけ自費になるのだ。
 

Ⅰ、多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術(白内障)
お値段 約38万円(片目)
方法  濁った水晶体を眼内レンズに置き換える。多焦点なので、遠くも近くも見える。
保険適用では4万円前後だが、近くもしくはあ遠くにだけピントが合ってしまうので、メガネで矯正しなければならない。高齢者は老眼もかなり改善される。

Ⅱ、がん免疫細胞療法(第4のがん治療法)
お値段 1回約13万円(6回で1クール)
対象  ・乳がん・肺がんの患者で、他の治療では効果が見られない。もしくは副作用のため、治療ができない人に有効。あとは、がん細胞にMUCー1が良く現れている人と全身の状態がよい人。

方法  身体にはウイルスなどが入ってきたとき、異物とみなして攻撃・排除する防御システムがある。がん抗原の一部を樹状細胞(白血球の中の細胞の1つ)に付けて身体の中でリンパ球を教育する。リンパ球は樹状細胞に付けたがん抗原を攻撃するようになる。効果は40%。

Ⅲ、がんの粒子線治療
対象 乳がん以外のがん(乳ガンの治療にはないらしい)

 ①重粒子線治療
お値段 約300万円
方法 炭素イオンをエネルギーを高めて照射する。細胞の破壊力は従来の放射線の2~3倍。
  1回で終わることも可能。重大な副作用はなし。3年間の経過観察でがんの縮小・成長の止まった例が80~90%

 ②陽子線治療
お値段 約300万円
効果は放射線と同じだが、身体の深いところへのがんにも対応できる。
周囲の組織を傷つけないので、目の近くでも使用できる。外来治療も可能。

Ⅳ、血管新生療法
お値段 約200万円
対象  手足の先の血管が狭くなり、慢性閉塞性動脈硬化症
方法  骨髄液から単核球を分離し、移植する。効果は約7割。

Ⅴ、ロボットを用いた冠動脈バイパス手術
お値段 約120万円
方法  4カ所孔をあけて、別の部分の血管を使って、つまった部分をい迂回する新しい血流をつくる。

いつのまにか知らない世界が広がっている。
こういう治療も保険適用になれば、もっと助かるけど、なかなか・・・・な世界だ。

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9月は「がん撲滅月間」~なぜ体験談を読むか?~

2012-09-05 | 乳がん治療の知識的なこと
 9月はがん撲滅月間なんだそうだ。
 週刊誌を見て初めて知った。週刊誌で特集を組んでいる。今週号は「告知を受けたとき」

 何人かの体験記が掲載されている。乳がん、肺がん、胃がん・・・

 さまざまな体験者の言葉から得るものは、たくさんある。治療法、医者との対応方法、薬のこと、日常生活の注意点、食事内容etc.
抽象的な論文より、当事者の体験談の方が共感を呼ぶし、参考にもなる。

 今回の特集で冒頭に登場した54歳主婦の場合。彼女は4年前に乳ガンの告知を受け、手術後転移が判明。2ヶ月後には、スキルス胃ガンも判明し、重複がん患者となった。胃ガンはすでに腹膜にもがんが転移して、手術もできなかった。
 最初は「死が向こうからやってくるという気がして心が壊れていく感じがした」が「現実を知ることは辛くもなったが、受け入れることで前を向くことになった」と変化していた。
 今は「せっかくがんになったのだから、がんにならないとわからないことを伝えていきたい」と決意し、国立がん研究センター関連で、情報発信や意見を出している。
 ブログは今も書き続けている。かなりの人が彼女のブログにコメントを寄せている。

 最新の記事には「『生ききる』事を目標に、時間を積み重ねていこうと決めたことがブレることのないように、今一度自分を見直したいと思います。」とつづられていた。なんと力強い言葉だろう。

 こういう人々の前向きさを知ることができるのは励みになる。

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医師が詳しく説明する理由

2012-09-02 | 乳がん治療の知識的なこと
 カーラジオで聞いた編その2。
 日曜日のラジオ番組は高齢者向け。だから偶然聞いていたのも鎌田實先生の話。
 今の医師は、がん患者への告知でも、本人に対して克明に伝えることが多い。なぜお医者さんの説明が詳しいか?医療訴訟の対策のためだそうだ。確かに、どうやっても救えなかった命だとしても、患者の家族から「医療ミス」として訴えられる場合も多いのかも知れない。その時には、「説明したでしょう。」という事実を作らなければいけない。医療も、完璧を求められる時代になっている。
 でも鎌田先生は、末期癌の患者にも「・・・でも、まだがんばれば良くなっていく可能性もある。」とおっしゃるらしい。
 諏訪湖の花火を見て元気になった女性の膵臓癌末期患者の例も挙げていた。息子3人が30万円出して旅館を手配した結果、花火も見られて患者さんも元気になったとのこと。
 鎌田先生は、患者にもわかる言葉で説明すると言っていた。患者の精神力を信じるという立場のようである。この方針は上手くいっているのか?あとで「助かる、とあのとき言ったじゃないか?」と詰め寄られたりしないのか?
 ふと自分の主治医について思いを巡らせた。女医さんであるが、丁寧で常に言葉に気をつけて、できるだけ簡単な言葉で言おうと努力しているように思える。そんな姿勢を評価されているだろうか?人ごとながら、気になる。

 現代は「言葉の行間を読み取る」ことのできない人が多いと思う。だから、その言葉が実は何を意味しているのかを思いやれないことが多い。自分のことを言うと、仕事で、「そんな意味で言ったのではないのに・・・」ということを別の意味に解釈されてしまい、悲しい思いをしたことは数知れず・・・
 そういう風潮なら、患者がどう思おうと、やっぱり詳しく言うしかないと思うのである。それに、やさしく言い換えると、誤解を招きやすいなら、医学用語を交えて正確克明に伝えるしかない。たとえ患者がショックを受けようと・・・
 ただ、自分は、「詳しく説明される苦痛」を受けるのが嫌なので、「詳しく伝えられなかった悔しさ」は捨てている。
 一方で普段の治療では、看護師さんや普段のお医者さんは優しく接してくれる。それに感謝しつつ日々を生きている。
                  




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脳の活動にはブドウ糖が必要だけど、乳がんには良くない

2012-08-25 | 乳がん治療の知識的なこと
 もう少し記憶力が欲しい。仕事上もチョット複雑な語句を記憶しなくてはいけない場合が多いので、脳の低下は困る。どうやら脳のエネルギーはブドウ糖だけらしい。
 でも、乳がんには炭水化物の摂取が大敵。「炭水化物に含まれるでんぷんはブドウ糖が複数結合した天然高分子で、ブドウ糖とは異なる性質を持ちます」とは書いてあるけれど、本当にブドウ糖は大丈夫なのか?
 脳を活発化させないと記憶力がボロボロになっちゃうし、でも乳ガンの再発などは絶対避けたい・・・

 今、ブドウ糖のパックが売っていたので、コーヒーに入れて飲んでみた。少しは脳が働いた様な気がした。でも、そのブドウ糖ががん細胞に働きかけてしまうのか?がんが再発してしまうのか?

 ああ、悩むなあ。
脳は活発化させて、もう少し記憶力も持ちこたえたい。でも、乳がんの再発や転移は阻止したい。
じゃあ、ブドウ糖は摂取してていいのか?それとも、ブドウ糖の摂取はがん治療の敵なのか?


個人的には頭の活発さを優先したいのだけれど、長生きもしたいし・・・
ブドウ糖は飲んでもいいのか、いけないのか?
誰かその辺に詳しい方、教えてください。
今、記憶力の復活が切実な願いである。

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郵送検診でがん検査ができる

2012-08-14 | 乳がん治療の知識的なこと
 郵便局でATMを使うために機械の前に立って、ふと横にあるパンフレットに気づいた。ひっそりと置いてあった。最近は「がん」という言葉にすぐ反応する。



 題して「郵送検診~自宅で手軽にがん検査」
 もう「がん」になっちゃった自分には関係ないさ!と思ったけれど、せっかくだから1枚もらってきた。
 手順は電話で申し込むと、検査キットが送られて、それを使って検体採取(血液や尿など)。送ると14日ぐらいで結果を届けてくれるらしい。
 その後には、アフターサービスがあって、結果が陽性になった人には紹介状なども出している。
 時間や場所を選ばず、スクリーニング検査(症状がまだ現れない段階で、疑いの有無を調べる検査)が受けられるとても便利なサービスを売り込んでいる。

 それで、どんな検査キットがあるかというと

・tf大腸がん ・前立腺がん ・子宮頸がん ・ピロリ菌 ・肺がん(肺門部) 胃がん
・胃がんセット(ピロリ菌含む) 

いくつか組み合わせて

・安心がんセット(ピロリ菌、胃がん<ペプシノゲン>tf大腸がん 前立腺がん)
・女性応援セットA(子宮頸がん、骨粗鬆症、tf大腸がん、ピロリ菌、胃がん<ペプシノゲン>乳がん自己触診グローブ)
・女性応援セットC(子宮頸がん、tf大腸がん、乳がん自己触診グローブ)
というのもある。
費用はtf大腸がんの2,484円が一番安く、女性応援セットAが15,255円で一番高い。

 血液はチョット指を傷つけてろ紙にしみこませるだけで良いような簡単な採血である。

 なんだか、直接ドックとか受診した方が早いとも思うし、正確さには?な点もあるけれど、忙しいとか、病院に行きたくないけど検査したい、なんていう人には自分を知る1つのきっかけになるかも知れない。

 それにしても、知らない間に「がん」関連のビジネスが拡大していることを痛感する。

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普通の患者にはまったく参考にならない乳がん闘病記

2012-08-04 | 乳がん治療の知識的なこと
 渋谷東急デパート。大きな書店があるなんて知らなかった。具合悪いのもおさまり、渋谷に行く用事があったので、暇つぶしに本でも見ようか・・と足を運んでみたら想像以上に大きい書店だった。
 ジャンル分けされていたが、「がん」というジャンルだけで2列(1列3段)にぎっしり本が並んでいた。その他に「女性の健康」のジャンルにも「乳がん」や「子宮がん」があって「がん関連」の書籍がこんなに出版されていたとは・・・と驚かされた。
 そこで購入したのが



「かえるノート~乳ガンになって私が選んだ道」
乳がんになって亡くなった女性の旦那さんが出版した物。題名に「乳がん」と書いてないので、レジに持って行きやすかったからと、中が一般的な手記と違って、明るいおしゃれな想定だったのが決め手だった。



読んでみて印象に残ったこと3つ。

1,抗がん剤拒否
 この方はステージ3Bだったにもかかわらず手術や抗がん剤を拒否して、最初に民間療法に走った。どうやら、2年前にしこりに気づいて病院に行ったら、「そんなのわかりゃへん」とひどい言われようで、2年後また同じ病院に行ったら、そのときの医師がいて検査した方がイイなどといわれたことが不信感につながったらしい。お気の毒だ。
 2ヶ月後に手術はしたけれど、抗がん剤は相変わらず拒否。拒否の理由は薬嫌い。
 ここのところが本の帯にある「ごく普通の患者にはまったく参考にならない」


という所以であろう。
 もし最初に抗がん剤を入れていたら違う展開もあったかも知れないと思ってしまう。
 でも、この人は「自分らしく生きる再発患者」の道を貫き通したので潔いと言えるだろう。
なにせ、もうあちこち転移している時にプールに行ったりバレエを習ったりしているのだ。

2,目に転移
 2年後、目に転移をしているのである。脈絡膜腫瘍というらしい。
「心臓以外はがんになる可能性がある」と言われるけど、目にできる癌があるとは知らなかった。
結局この方は目に放射線を当てている。網膜剥離は治らなかったが、痛みは治まったと書いてあった。

3,すご~く積極的
 主治医をはじめとしてお医者さんにかなりの不信感を持っていて、主治医はレントゲンを見ることができない医者だから、検査の写真は必ず見せてもらい、デジカメで写真を撮るし、必ず所見のコピーをもらっていたらしい。
 ここまで徹底してできるものなのか!ビックリ!

この本は2007年に出版されていて、ご本人が闘病した期間は1998年~2006年であるから、ちょっと古いかな?と思うけれど、また知らない世界を1つ勉強した感じだった。

 それにしても「がんの闘病記」の数が多いことに驚いた。

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