いせ九条の会

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住民が持っている願いに接する署名活動/山崎孝

2008-03-24 | ご投稿
3月23日、憲法を守る賛同署名運動を行ないました。2月の署名活動は雪が降りかけてとても寒い天候になり、署名活動を中止した桜ヶ丘団地に署名活動に入りました。そこでの経験したことを少しお伝えします。

ある家では、先月、署名に来るというチラシが入っていたので待っていたが来なかったと言われました。私たちは来られなかった事情を話しました。その家の方は快く署名をしてくださいました。これまでも署名に来るというチラシを読んで待っていてくださる方たちがいました。

ある家では、門のところにお年寄りが出てこられ私たちの話を聞いて、自ら家の人の署名を貰って来ると話をして家に入って行き家族数人の署名を持ってきて下さいました。

今回の署名活動でも、署名は出来ないが憲法変えることに反対という意思表明をする方がいました。このような方には、私たちの運動の最終目的は国民投票時に改憲反対票の過半数以上の獲得で、その際には改憲反対の票を投じてくださるようにお願いしますと話します。

ある家では、主婦の方が話を聞いてくださいました。主婦の方は賛同署名用紙に署名をしました。その折、最近の政府の福祉などのサービス切り下げに対して怒りを話されました。私は軍事志向の政治は国民の生活を犠牲にしていくと話しました。

ある家では24歳の青年が私に対応しました。憲法9条に対する知識はほとんど持っていませんでしたが、かつて日本は戦争をして310万の戦死者を出したこと、その戦争でたくさんアジアの人たちの命を奪うようなことになったことを反省して日本は戦争を二度としない憲法を持ったことを話しました。そして陸上自衛隊はシラクに行って13回ほどの攻撃を受けたが、憲法の定めで戦闘行動をしなくて良かったので、シェルターに籠り安全をはかり無事に帰って来れたことを話しました。これが憲法9条を変えられてしまうと自衛隊は外国に行って戦闘行動をすることになってしまう。普段は人を殺してはいけないのに戦争という名前がつくと、殺し合いをしても良いことになってしまう。私はおかしいと話しました。青年は私の話を理解して賛同署名に名前を書いてくださいました。

ある家では、青年が話を聞いてくださいました。青年は私たちの話だけではなく、署名用紙の憲法9条の規定やそれを解説した文章をよく読んで考えました。それで納得したのか署名に応じてくださいました。青年は自分で直ぐには同意できないと思ったことでも、相手の話をよく聞いて、詳しく書いた相手の主張の文章を読んで判断をしました。民主主義の基本的な態度を身につけていると思いました。

私は署名活動に入り、住民が持っている平和への願いや政治への願いに接して、あらためて「九条の会」の大切な役割を認識しました。平和への願いを、憲法9条を守り生かすことに結集していくという役割です。憲法を守るということは、平和と生活を守ることだと思いました。