のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

ラン

2008-07-24 22:54:23 | 通勤快読

これも中学生の次男が買った本を読みました。
と言うより、図書券をたくさん持っていつも単行本を買う次男に 「 これなんかどう? 」 って、こっそり勧めた本です。もちろん 「 読み終わったらお父さんにも読ませてネ 」 なんていつもの調子で(笑)

でもって先に読んだ次男の感想が 「 うーん…それなりに面白いことは面白かったけど… 」 だったので、ひょっとして小難しい本だったかと心配しながら読みました。

読み終わってみて、小難しいってことはなかったものの、正直、私もやや消化不良です。
スポ根的なものを期待していた息子には確かに肩透かしだったでしょうけど、私としても 「 確かに面白いことは面白いけど… 」 って感想でしょうか。

スポーツ根性物ではないながら、青春小説でもなく、恋愛小説でもなく、かと言ってユーモア小説でもなく、型にはまらないところがいいのかも知れませんが、ややつかみどころもなかった気がします。
主人公の22才の女性 「 環 ( たまき ) 」 は、13才で交通事故で家族を失い、その後一緒に暮らしていた叔母も20才で失うという境遇ではあるが、ある日ひょんなことから自分で乗っていた自転車に導かれて生と死の境界を越えて家族に会うことができる、これがレーン越えらしいのだが、ルールにのっとって40キロ走れば、何度でもレーンを越えて家族に会いに行くことが出来るようになる。

ところが自分を導いてくれた自転車を本来の所有者に返すことになり、今度は自分の足で40キロを走ってレーン越えすることをめざす。
そこから愉快で個性豊かなランニングチームに参加し、展開も面白くなってくるのですが、いまひとつ強いものを感じないまま終わってしまいました。
同じ幽霊とも言えない幽霊が出てくる小説でも例えば高野和明さんの「幽霊人命救助隊」ぐらい意図がハッキリしていると、もっと消化しやすいのかも知れません。


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