のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

64 ( ロクヨン )

2016-06-19 20:05:17 | 通勤快読



ネタバレはないです。

この記事、もともとは通勤快読として書こうと思って途中で保留にしたのが昨年の3月。
もう書くこともないかなと寝かしていた記事が1年3ヶ月ぶりに復活したのは、映画を観てきたからです。





もともと横山さんの警察小説は大好きだったので文庫化されたときにすぐに購入して読みました。

そしてその感想をブログで書こうとして最初の書き出しで止まって下書きに保存してからそのままでした。


その後、ロクヨンが映画化されたと聞いてすぐに観に行こうかと思いましたが、映画公開されたのはまず前編で、後編は後日ということで、ちょっと萎えて、それならDVDが出てからレンタルして観ようと考えてました。

そして今日、本当は映画館で別の映画を観る計画をしていたのですが、たまたま後編が公開されたばかりの今のタイミングだと引き続き上映している前編と新しい後編をまとめて一度に観られるチャンスってことで、先にロクヨンを観ることにしました。


これまで何度も小説読んでからドラマ化、映画化されたものには痛い目にあっていたのですが、横山秀夫さんの小説の映画化は「半落ち」も「クライマーズ・ハイ」も結構楽しめたので、ロクヨンも大丈夫じゃないかなと期待して観ました。


感想としてはクライマーズ・ハイのドラマの方でも主演していた佐藤浩市さんがいいですね。
こういう役柄にはピッタリです。

でもって綾野剛さんと榮倉奈々さんも上手く脇をかためているし、実は佐藤浩市さんの奥さん役の夏川結衣さんってのが、また好きな女優さんのひとりなので、ストーリー的に若干荒いところ、前編からの期待感に後編がやや応えきれていない面はありましたが、映画館で食事を挟んで前後編、ほとんどまる半日でしたが十分楽しめました。
その他の方々もとても贅沢なキャストですしね。

そのストーリーの荒いところについては小説を読んでほぼ1年半というちょっと忘れた軽い記憶が逆に上手く自動補填作用をしたような気がします。

原作を読んでても、読んで無くても楽しめる映画ではあると思います。

ただ迫力とか臨場感とか映画館で観る方がすべての映画について良いとは思いますが、刑事映画ってのはそこまで映画館じゃなきゃっていうものではないですね。


あと計画していた別の映画は、そもそもおじさん一人で観る映画じゃなくてハードル高いんですが、個人的にはあまり気にしないのでまた次の機会に観ることにします。




iPhoneにて撮影 


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最近読んだ本 ( 他人を攻撃せずにはいられない人 )

2014-11-01 18:55:59 | 通勤快読



立ち寄った本屋さんでタイトルを見て そういえばこういう人いるよなぁ的 に手にとってパラパラと見て興味深かったのでそのまま買って読みました。

読んでみるとそういう人のさまざまな傾向が繰り返し書かれているだけではあったけど、一番読みたかったのは最後の章にある、そういう人への対処法。

しかし結論的に書いてある、そういう人とはとにかく距離を置く、避けるのが得策ってなるとこれは対処方にはならないんじゃないかな。

それが出来るならそもそもこの本は読まない?

会社で言えば、直属の上司だったり、一緒に仕事する同僚だったり、プロジェクトがいっしょだったりとか、とにかく身近にいて避けることが出来なくて困っているから読んでるんだと思うんですけどね。

私は幸い今現在は避けられないほど身近にはこういう人がいないけど、過去に対処に非常に困ったこともあったし、これからもいつなんどき身近で避けられないところに現れるかわからないということで読んでみましたがあまり役に立った感はないかな。

ただ、あらためて認識できたことは、やはりそういう人間は、間違ってもなんとか変えようとか思わないこと、思うだけ無駄ってことでしょうか。

私の場合も自分がまだ若い頃だったこともあって、当人とも話せばなんとかなるかと思ってたら、ますますなんともならなくなったけど、結局は人事異動で関わる必要がなくなって解決したという状況でした。

でもそのあと当人が異動した先で、次にその人と関わらなければならなくなった人から1月もしないうちに、iniさんいったいどうやって相手していたのかと相談を受けましたし、さらにそのあとまた当人が異動した先で関わらなければならなくなった人からは、iniさんよく何年も一緒にいて大丈夫でしたね、凄いです ! などと言われたりしました。

いやいや実際は大丈夫じゃなかったですよと答えるしかなかったですけど(^_^;)


あきらかな問題児なら誰の目からもわかりやすいのですが、この本にも書いてあるように一見そういう感じではなくて直接関わっている人以外はわからないような人が困るんですね。

最後はこの本のおわりに書いてあるように、攻撃欲の強い人を哀れみの目で眺めながら、「自分はあんなふうにはなりたくない。あんなふうにならないように気をつけよう」という気持ちで、日々生きていくしかない…ということでしょうね。


iPnone5sにて撮影


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『白ゆき姫殺人事件』読みました。

2014-06-02 00:50:18 | 通勤快読


湊かなえさんの小説、実はベストセラーの 『 告白 』 の方は読んでないのですが、この 『 白ゆき姫殺人事件 』 についてはネットの書き込みが犯人を作り上げてしまうような内容の映画のCMを観て、ちょっと興味を持ったので原作の方を読んでみました。


感想としては、想像していたほどネットは関係ないかな。週刊誌の取材がメインですね。
残念ながらどんどん引き込まれるって感じではないですが、最後の方はそれなりに一気に読まされました。

そもそもストーリーが週刊誌のインタビュー型式で進むので淡々としたイメージになるのは仕方ないところでしょうか。
答えているのは事件の関係者なんですが、残念ながら殺人にかかわる週刊誌の取材で関係者が入れ替わり立ち代りこんなに饒舌なことはないんじゃないでしょうか。
そこが小説なんでしょうけど。

先にも書きましたが、映画のCMで強調されていたSNSあまり関係ないですね。
週刊誌の記者が取材しながらツイッターのようなSNSにもつぶやいているのですが、それがさほど重要なポイントになっているとも思えないし、極端な話、特にSNSのところはなくてもかまわない。

映画だとそこのところを強調することで、今風の問題点みたいなところに上手く焦点が合うからでしょう。
ツイッターの書き込みが人を追い込んでいくっていう具合に。

実際、私もそのあたりに興味をもったので読んでみようかな思ったってことは見事にツラれたってことですね(笑)



ところで最初の本の画像ですが、これ実は全面が宣伝の帯です。

実際の本のカバーはこちらです。



ほんとは小説の宣伝帯は下、1/3 ぐらいじゃないとせっかくのカバーデザインが隠れてしまって意味がないんでしょうけど、映画の宣伝のインパクトをつけたかったんでしょうね。
真央ちゃんがかわいいので本もこちらの方が売れるかも知れないって言うと本来のカバーの絵を描いた人に失礼かな。

でも驚いたのは映画での井上真央ちゃんの役柄、城野美姫の役なんですね。
城野美姫は殺され役の美人の三木典子と会社の同期でいつも比較されて引き立て役の地味なOLってことですが、この写真でそれはないんじゃないかな。てっきり殺された三木典子の方かと思ってました。

映画の公式サイトで確認してみたら三木典子役は菜々緒さん…微妙なところですね。


iPhone撮影


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『 腹だけ痩せる技術(新書) 』 どうかな?

2013-06-30 11:35:04 | 通勤快読



仕事帰りに寄った駅ナカの本屋さんでまた性懲りもなく買ってしまいました(^^ゞ
まだ最初のところを読んだだけですけど。

こういうのは本のレビューじゃなくて効果のレビューじゃないと意味がないので、今度レビューを書くことがあったとしたらまじめにやって効き目があったときですね。

一昨日の帰りに買って、ちょうど昨日TVの番組で同じ方法を取り上げてました。
その番組の中での実験ではそれなりの効果があったようです。

ダイエット本はうんざりするほどある中で手に取ったのは、挿絵入りで『 凹ませるだけで形がかわる 』って付いていたタイトルの帯にまたやられました(笑)

手に取ったあとは、目次で「腹さえなんとかなればいい」「現代人は動かない」「サイズ減から脂肪減へ」など、痛いところを突かれるというか、痒いところに手が届くというのか、これならなんとかなるかもって思わせる項目の羅列です。

とにかくいつでもどこでもお腹を凹ましたり戻したりするだけのことを習慣化するって作戦のようです。

昨日今日とときどきやってますが、明日になったらすでに忘れているなんてことがないように、わざとこの本そのものを日数をかけてゆっくり読んで通勤カバンの中に長くあるようにしていれば凹ますことも忘れないんじゃないかと企んでいます(^_^;)


docomoの携帯カメラ


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色彩を持たない多崎つくると・・・読みました。

2013-05-24 10:51:51 | 通勤快読


言わずと知れた村上春樹さんの新作です。

1Q84は、文庫で読みましたが、こちらは新刊で割と早いときに購入しました。
通勤読書中心の文庫派の私が新刊を買うのは珍しいです。

それなりに面白かったですが、やや微妙な読後感でした。

だいたい最近の作品はこんな感じと言えばそうなのですが、もうちょっとエンディングあたりで工夫があれば良かった気がします。
以前のように不思議と引き込まれる村上ワールドって感覚がいつの間にか薄れましたよね。
私が歳とっただけかも知れませんが。

この本のAmazonのレビューが話題になっていました。

たまに作品を出して必ずバカ売れするのでやっかみもあるんでしょうけど、確かにここまで売れる小説だとまでは思わないです。
秋元康さんじゃないですが、仕掛けが上手なんでしょうね。
多様化の時代といっても、「なんとなくいいかな」ってことを潜在意識に上手く植えつけておくと、「なんとなく」で1千万人が買ってしまうようなことがマスコミを利用してできてしまうものです。

それに作家によって本の価格が違う訳でもないしうっかり大ハズレなものを買ってしまうなら、読み慣れた作家のものならとりあえず安心ってこともありますよね。

結局、アンチもファンの裏返しのようなところがあるので批判が多いほど、また次に出すものが売れてしまうんで村上さんはホクホクなんじゃないでしょうか。
愛の反対語は無関心って言葉もあるように、作家にとっては駄作だ!とかの批判があるより、音も無く読者が減っていくことの方が怖いのでしょうね。


Sony DSC-RX100

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