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伊坂幸太郎さんの新しい連作短編の文庫を読みました。
ユニークなストーリーで読みやすくあくまで軽い感じで読むのがいい小説です。
読んでいて実際に話しが続いていることもあり連作短編というイメージもあまり強く感じませんでした。
でも長編小説かと言われるとちょっと違うなとは感じます。
ネタ的には、簡単に言うと主人公の男性、星野一彦が大きな借金?のせいで謎の組織のバスに乗ってどこかへ連れていかれることになり、その連れていく側の担当の巨漢の謎の女性、繭美といっしょに、一彦の要望でバスで連れていかれる前に、彼がこれまで同時に交際していた女性5人に順に別れを告げに行く、ただ行くだけだと話がややこしいのでその巨漢の繭美と結婚するからという嘘の理由をつけた上でって言うなんとも意味不明な展開ではあります。
その5人の女性ひとりひとりとエピソードをまじえて会う話が連作になっています。
巨漢の繭美のキャラクターが非常に面白くて別れを告げられる女性と一彦とのそれぞれ3人のやりとりだけで組み立てられているわりには話は面白く出来ています。
でもって最後にバスでどこに連れて行かれるのかっていうと話はそこで終わり。
終わっちゃうことに賛否はあるでしょうけど、読後には無きゃ無いでもいいような気になりました。
これまで伊坂さんの作品をそれほど読んだわけではありませんが著者らしさはよく出ているんじゃないかと思います。
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