のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

クライマーズ・ハイ

2006-06-18 11:35:03 | 通勤快読
文庫化された横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」を読みました。
日航機墜落事故とその事故現場となった群馬の地方新聞記者を題材にした小説です。
著者が実際の事故当時、地元群馬の上毛新聞の記者であったことで、その緊迫感、リアル感が凄い!
著者渾身の作です。

最近、三億円事件を題材にした映画がちょっと話題になっていますが、こういった実際の事件、事故を題材にしているものは、読むとやはり単なるフィクションとは違った印象を受けますね。
もちろん書くほうも「事実」が存在するだけにとても難しいと思います。
それに三億円事件はともかくとして日航機事故は、500人以上もの人が犠牲になっている未曾有の大事故だけに著者も構想はあっても、実際の執筆までに事故から17年という時間が必要だったのだのではないでしょうか。

「半落ち」「第三の時効」など横山秀夫の警察小説は大好きで文庫化されたものはすべて読んでいますが、どうも仕事する男たちをカッコよく書きすぎてるところはあります。男っぽい小説っていう印象を受けるのもそのためでしょう。
漫画で言うと「課長 島耕作」の弘兼憲史やちょっと極端な例では「俺の空」の本宮ひろしのような(^^ゞ
確かにそうじゃないとフィクションで成りたたないってところもあるんですけど。

最近こういう小説ひっくるめて、なんでもかんでも全部「ミステリー」ってジャンルに入れちゃいますが、そのあたりの区分はもうちょっと考えた方がいいですね。


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