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のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

ジェネラル・ルージュの凱旋

2009-04-10 23:18:28 | 通勤快読

海堂尊さんの医療小説シリーズ、ベストセラーの 『 チーム・バチスタの栄光 』 から 『 ナイチン・ゲールの沈黙 』 それから 『 螺鈿迷宮 』 も読んでいたので、期待して読みましたが、十分楽しませて頂きました。

上巻を読み始めて最初、「 あれっ、これ一度読んだっけ? 」 なんてボケたことを思ってしまいましたが、実は『 ナイチン・ゲールの沈黙 』 と同じ舞台で同じ日付からはじまる同時進行内容になっているんですね。
解説によるともともとこの2冊は1冊の長編で構想していたけれど長くなりすぎたので、2つの物語に分割したそうです。
まぁ賢い人はなんでもできるんですね(^^;)

先に3冊を読んでいるともう登場人物がしっかり意識の中にあってそれがここでも期待通りの活躍?をしてくれるから連作を読んでいるような楽しさも加わります。
でも海堂尊さんは余程、AI ( オートプシーイメージング ) の重要性を訴えたいんでしょうね。すべての小説で必ず何度も出てきます。

この作品も竹内結子、阿部寛コンビのキャストで映画化されてます。
先の 『 チーム・バチスタの栄光 』 は、TUTAYAのレンタルDVDで観ましたが、これもレンタルで出たらぜひ観たいですね。



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風の墓碑銘

2009-03-06 00:06:49 | 通勤快読



実は上巻が乱丁本だった乃南アサさんの 『 風の墓碑銘 』。
読み終えるのは早かったけどその後忙しくて記事を書く気になりませんでした。

でも内容は面白かったです。女刑事音道貴子シリーズは、乃南アサさんの小説の中でも大好きなシリーズでもあります。
バツイチで30代半ば、そして恐らく美人であろう?音道刑事の性格が結構気に入っているのもあると思いますが…。
コンビの滝沢刑事がまたいい。
中年刑事49歳ってことで今の私とひとつしか変わらないのですが、私が感じる雰囲気的には、他界したうちの親父みたいな印象です。
2人とも完璧だったりカッコ良すぎたりしないところが、著者の巧いところでしょうね。
しかもこのコンビ、決して息がピッタリではないのもまたいい。
複雑な事件を解決しながら、音道、滝沢それぞれの生活も織り交ぜて深みのある警察小説になっています。



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乱丁・増丁?

2009-02-28 11:59:13 | 通勤快読


文庫本もそれなりに読んでいる方ですが、こんなこともあるんですね。
先日買った乃南アサさんの『風の墓碑銘』(上)を読んでいて、途中でどうも話が繋がらない???
その部分を2度読み返してからやっぱり変だと思ったら160頁の次が193頁に(^^;)

本の最後に “乱丁・落丁本は、送料小社負担にてお取替えいたします” とか書いてあるのは知ってましたが、自分が買った本では初めてです。
落丁だと困るけどとりあえず、224頁の次が161頁になっていてそこから最後まであるようなのでそのまま読んでいます。
乱丁が順序違いとするとこの本の場合は増丁ですね(^^)
ということでまた読み終えたら感想でも書きたいと思います。



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最近読んだ本

2009-01-21 22:55:45 | 通勤快読

「 通勤快読 」のカテゴリーの記事は、昨年10月10日の伊坂幸太郎さんの『 グラスホッパー 』以来ですからほんとに久々です。

その間『 カメラ・写真 』と『 競馬 』のカテゴリーの記事がほとんどでしたが、理由は年末にNikonD90を購入したことももちろんですが、実は読書のペースが落ちたことがあります。
早い話が通勤途中に本を読む元気があまり出なかったっていうのが実情です。
その点は、いまでもあまり回復していませんが、一時よりは良くなりました。

その間に読んでた本が、居間のサイドボードの上に置いてあります。
ホントは「 通勤快読 」の記事を書いたら息子の部屋にある本箱に移動することにしていたのですが、書いてないのでそのまま居間で増殖してました。

「 グラスホッパー 」から3ヶ月以上たっているのに好きなミステリーも、海堂尊さんの「 ナイチンゲールの沈黙 」と「 螺鈿迷宮 」しかありません。
写っていない「 螺鈿迷宮 」の下巻は今、読んでいます。
「ナイチンゲールの沈黙」に比べると「 螺鈿迷宮 」はややユーモア色が強くて無理矢理設定の部分も多い内容です。

ちょっと笑えるのは「 さようなら!あがり症 」なんて本。
治るかなって買ってみましたがほとんど役に立ちませんでした(^^;)
ビジネス書の「 サラリーマン再起動マニュアル 」と「 利益の方程式 」、「 金融大崩壊 」は会社で紹介していた図書なのでとりあえず買って読みました。
まぁどうでもいいです。
あとの本がこれまで私が手に取ること自体なかったような本なのですが、立ち読みしてそのまま買った宗教思想家?のひろさちやさんの2冊は、滅入った気が晴れればと思って読んだ本、これまたあまり役には立ちませんでした。
実際に役に立ったのは『 脳と気持ちの整理術 』と『「脳にいいこと」だけをやりなさい 』の2冊の方ですね。
マインドコントロール本と言うのか、この手の本が非常に多く出ているのも今の世の中を象徴しているのかも知れません。
正直私自身が買ってまで読むとは思わなかったですが、何かのヒントになれば、それだけでも価値があったりします。

あと「デジタル一眼上達講座」初心者向きのカメラ本ですが、わかりやすくてとりあえず設定とかのよい確認になります。



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グラスホッパー

2008-10-10 10:20:58 | 通勤快読


久々のブックレビューですが、レビューにならないくらい長くかかって読みました。
決してツマラナイとかではありません。
しばらく電車の中でも本を読む気にならなくて、うちの中でも読みませんでしたので、購入してから2ヶ月ぐらい?かかってしまいました。

伊坂幸太郎さんの作品ですが、著者ならではの作品なのでしょうか。
私は伊坂さんの作品は連作短編の「死神の精度」だけしか読んだことがありませんでしたので詳しく知らなかったのですが、やはりひと昔前の村上ワールドならぬ伊坂ワールドを展開されている感じですね。
個性的で好き嫌いがハッキリする作風かとも思います。

ブックカバーのコピーに分類不能の「殺し屋」小説!って書いてありましたが、まさにそんな感じです。
三人の登場人物が交互に語り手を務める多視点一人称小説 ( 解説より ) なんですが、ぼやっと読んでるとときどきどれがどれかわからなくなったり(笑)

数々の賞も獲られているので描写とか文体とかテクニックが凄いのかも知れませんが、たまたま長くかけ過ぎて読んだ私としては、あまり残るものはありませんでした。
ちょっと読んだタイミングが悪かったのかも知れません。
人気があるのもわかるし、気に入ればとてもハマる作家だとは思います。