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ユニクロ(FR)とダイエーの提携について(雑感)

2006年01月28日 | アパレル放談
ファーストリテーリングとダイエイの提携についての両社長の会見記事が今日の繊研新聞に掲載されていた。
詳しい合併目的、効果、影響などについては、業界のアナリストにお任せして、消費者の一人としての雑感を書きます。

私は一時期アメリカに在住の経験があリます。
その経験から、カジュアル商品について常々感じていた事を書きます。
アメリカにはベーシックな商品の品揃えが厚く、豊富に品揃えされている。
ベーシックといっても定番的なものから進化系のものまで揃っている。
アメリカのONやOFFの着こなしに上手に組み合わせている。
単品商品がコーディネートの着こなしの重要なアイテム(パーツ)になっている。
日本単品を見ると、百貨店・専門店は共に付加価値やブランドを強調するためか、やたらロゴやオーバーデザイン、オーバーバリューな単品が多い。着こなしの幅が狭く、どうしてもセットアップになってします。
ブランドの宣伝に一役買うのはゴメンだ。
反面GMSは低価格、名も知らないライセンスブランド?可笑しなデザイン、質の劣る海外商品など等ONにもOFFにも着られず、ルームウエアーにもならないものが多い。
本当のベーシック(進化系を含む)な単品は本来GMSが得意なはずだが、品揃えが出来てていない。
ユニクロがその間隙を狙って独自店舗を確立した。ユニクロの企画・生産力、オペレーション、プロモーションをとダイエーのスペース力?が連動すれば期待できると思う。
ユニクロとしても、デフレ脱却後の出店コスト高の懸念無く、約数数百店舗のスペースが確保できたことになる。

FRの柳内社長はアメリカ留学(遊学)時代の生活で実体験しておられるはずだ。
カジュアルの基本はベーシックなアイテムの組み合わせが有って楽しめるものです。

昨年のクールビスブームの時に、政治家のベストドレッサーで評判になったのは、思いもよらぬ、今話題の自民党の武部幹事長だった。
単純にベーシックなジャケットとボトムとシャツを上手くカラーをマッチさせていた。
それだけで知的?にも見え高感度が演出できた。
(孫にも衣装とはよく言ったものだ!今は高感度を無くしているようだが)

今回のブランド(商品)のプロモーションはユニクロのような手法をとらずに、「無印良品」とはいかなくても「有色良品」的な商品やプロモーションを消費者として期待しています。

大きなスペースではなくても、キッチリした品揃えをすれば、新しい顧客の導引ができると思う。
繊研記事に書いていたような既存とのバッティングは少ないと思います。


実は、私はユニクロの商品は買っていません。商品の良さは評価しますが、結果ユニクロスタイル(ルック)になってしまうように感じる(た)のです。(最近は少し変わってきましたが・・・)
当然GMSの平場でも買いません。新規客の導引が見込めるのではと思います。

今回この提携が他のGMSの平場に良い影響が出ればと期待します。
GMSの平場が現状のままだと、GMS平場のメーカーは「持ちこたえる体力が残っていないのでは?」と心配しています。(悩み、苦情、怒りを聞きます)

一部のGMSでは平場のインショップ化で対応をしようとしていますが、本当に顧客満足を目指したものであれば喜ばしいが、在庫、経費のメーカーヘッジが目的であるなら困ったものだ。
結果として、お客にツケを回すことになる。

今日はインパナトーレでは無く、消費者の雑感を書いた。





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1 コメント

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ブログ開設おめでとうございます! (両国さくら)
2006-01-29 00:36:53
こんにちは!いつも暖かくご指導頂き、本当に有難うございます。



ブログ開設、おめでとうございます。早速、私のブログのお気に入りリンク集に加えさせて頂きます。



他の話題が重なってしまったため、ご紹介が遅れてしまっていて申し訳ございません。実は明日からスイスとイタリア(ピッティ・フィラッティ展)に行きます。



今回はハンドキャリーで入るためパソコンを持参できないので、帰ってきてから改めてきちんとご紹介させて頂きますので、どうかご容赦下さいm(__)m



ユニクロ&ダイエーさんの件、私も非常に注目しております。



しかし、インパナトーレ様も、私のブログ仲間である「ファッション流通ブログde業界関心事」のtakaさんも、アメリカのご経験があるので、やはりMDに関する目線が高いですね。



私は錦糸町、蒲田、川崎辺りが生活圏なので、「洋服はなるべく安いほうがいいんや」というニーズが世の中にはある、ということをすごくよく感じるんですよ。



年配でお金のない方+独身でスポーツ新聞を握り締めておられるような男性+必死で安い服を探している母子家庭かもしれないような若いお母さん+外国人等々を掴んでいるパシオス(田原屋)というお店も神奈川県内にはございます。ヤングに関しては、「ヤンキー入ってる」という世界ですね。



所得が低い家庭の中高生でも、ファッションに目覚めている子はマルキュー系に走ったりしますから、そういう層を狙う、という手もあるんですが・・・。



ベタベタのMDで行く(つまりは、ライバルはしまむらさん)というのが、現実的であるようにも思うのですが、いかがでしょうか?





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