TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

TOTO@東京国際フォーラム06/05/07 4

2006-05-13 02:22:55 | TOTO&FUSION
前回から更に続きます...

STEVE LUKATHERのギターソロが終わろうとしたところで、GREG PHILLINGANESがステージに現れました。そしてギターソロが終わると同時に始まったのが...「HYDRA」の終盤で印象的に残る、まるで時計が時を刻むかのような機械的なキーボードのリフ。当たり前なんですけど正確です。一切の狂いもなく音を刻んでいきます。そこにMIKEのベースが絡み、LUKEのギターも参加して音を刻みます。さすがのLUKEもキーボードと違って弾きにくいと見え、音は飛び飛びになっちゃってますが。で、始まったのがSIMON PHILLIPSのドラムソロ。すげぇ~の一言です。SIMONはご存知の通り左利き。であるにもかかわらず、右利き用のドラムセットで叩いてますから、ちょっと普通のドラマーでは考えられないようなスティックさばきです。ドラムやっている人はわかると思いますが、SIMONのドラミングをコピーしようとして観察していると、ドラマーとしての感覚がおかしくなっちゃいそうです。ところどころで敢えてリズムを崩した際どいドラミングも交えますが、GREGのキーボードはそれにつられることもなく、ず~っと機械的にリズムをキープしているところには感心することしきりです。ホント当たり前なんですけどさっすがプロですわ。

21.TAINT YOUR WORLD
ドラムソロの次に演ったのがこの曲。早ぇ~。ノリノリだぜぇ~。
22.HOLD YOU BACK
ラストにむけてここでちょっとクールダウン。名残惜しさをにじませる憎い演出です。客席にマイクを向けて観客も一緒に歌います。おお~みんなちゃんと歌ってました。
23.GIRL GOODBYE
文字通り怒涛のラストナンバー。もう大音量ですごいことになってました。ドラム&ギターの音がめちゃでか!ボーカルなんかほとんど聞こえません。照明もバチバチ、SIMONのツインバスドラもピカピカでもう目が回りそう。テンポもヒートアップで、ラストナンバーに相応しいノリでエンディングを迎えます。
24.HOME OF THE BRAVE
アンコール1曲目。もうライブが終わってしまうという寂しさを打ち消すような、なんか勇気がふつふつとわいてくるような曲です。レコードリリース時にはそれほど目立たない曲だったように思いますが、ライブで聴くと気持ちが入るんでしょうね、その力強さが伝わってきます。ステージ脇のスピーカーにLUKEが寄りかかって客席を名残惜しそうに眺めながら弾いていたのが印象的でした。でも願わくば!この曲はDAVID PAICHに歌って欲しかったな~。
25.AFRICA
LUKEとSIMONの取り組みが見れたのはこの時だったかな。二人が見合って四股を踏んだと思ったらBOBBYが行司ではっけよい、のこった!...体型みれば結果は一目瞭然なんですが、見事LUKEがSIMONを釣り出しました。
聞き覚えのあるパーカッションのループが流れると、ホントのラストナンバー「AFRICA」です。ボーカルはもちろんGREG。どうしても頭の中ではDAVID PAICHのイメージが抵抗しますが、実はGREGのボーカルで聞くAFRICAも味があります。GREGが黒人だから、という先入観があるせいかも知れません。「HOME OF THE BRAVE」はやっぱりDAVIDだけど、「AFRICA」はDAVIDが復帰した後もGREGのボーカルで続けてもいいんじゃないかな、なんて思いましたね。(これも賛否両論で大騒ぎになるでしょうけど)
ふと気が付くとTONYが手を振ってはけて行きました。そしてBOBBY、LUKE、MIKEと1人づつ消えていきます。GREGがキーボードの演奏を止め、また「Y」の字に手を挙げると、GREGの姿は消え照明はドラムのSIMONだけを照らします。最後にスネアを「ダン!」と決めた瞬間、このライブの終わりを告げるがごとく、ステージの照明が全て落ちました。渋い演出ですね。後を引きますよこれは!こりゃ次の30周年記念ライブ?も行かなきゃね、という気にさせる粋なエンディングでした。
コメント
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