地球族日記

ものかきサーファー浅倉彩の日記

[webニュース]農業者・消費者が選ぶ2008農業・農政10大ニュース

2009年01月08日 | 読み聞き日記
ランキングはこちら
http://www.jacom.or.jp/news/news08/nous101s08122608.html

1位は中国産冷凍ギョーザ中毒事件。
これ、2008年だったんですね
もうずいぶん昔のことのような気がするけど。

農水省がはじめた自給率向上運動・フードアクションニッポンは19位とのこと。
そんなのやってたんですね。。。

食糧自給率について気にしている人は、ひろくあまねく多い気がします。
40%といわれているけれど、これは輸入食材を日本で加工した食品も含めての話で、
それを抜くとせいぜい20%ぐらいじゃないかという話も聞きます。
では、みんなの食卓や飲み会やデートや食べ歩きや披露宴を支えている
グローバル食料市場の需給がどうなっているかというと、
アース・ポリシー研究所のレスター・ブラウンのレポートに詳しく出ています。

興味ある方はこちら↓
http://www.es-inc.jp/lib/lester/index.html

私は、金融危機で株価が暴落することよりも、本当に怖いよ。「飢え」が。
もっとも、金融危機で株価暴落→国や企業の財政悪化→通貨の弱体化→購買力の低下→買い負け→飢え
というシナリオも考えられるから、やっぱり金融危機も怖いけど。

そして、じゃあどうすれば自給率が上がるのって考え出すと
この問題が、とてつもなく広く社会に根を張った問題なんだということがわかります。

産業構造、外交、食習慣、雇用、日本史、家族、、、

ま、あたりまえだよね。だってそもそも、人が生きていける、食べていけるため、
自然界にあるものを上手に使って、いのちをつないでいけるために
社会とか国家って存在してるようなものだもん。
また、広く根をはっているからこそ逆に、どこからでも手をつけられる問題なんだよね。

食料=水 食料=土地 食料=お日様 食料=生態系 食料=森羅万象だよ。

食料=スーパーマーケット、食料=ぐるなび、じゃないよ。

物質的に豊かになって、あふれる情報に流されて見えなくなっている
"上手な生かされ方""上手な食べさせてもらい方"を見つめ直すと、きっと心も満たされる。

環境問題も自給率問題も自殺問題もおかしな犯罪の増加も、現代社会にあるいろいろな残念な出来事の原因は、
正しい自然観の喪失にあると思う。
日本は、昔ながらの生活の知恵がまだあちこちに残っていて、四方を海に囲まれていて、八百万の神様という思想がある
生かされ上手な国なんだから、CO2の排出を削減することよりも、正しい自然観に根ざした暮らし方や働き方に気付いて実践できる社会をつくることに一生懸命になったほうがいいんじゃないかと思うんだなー。貧しい小作農だらけで飢饉のたびに餓死者が出ていた昔に戻るのではない、次世代的なやり方で。

未熟な精神論だと自分でも思うけど、本当に大切なことだと思う。

味噌づくり 1日目

2009年01月08日 | お仕事日記
今日から3日間は味噌の仕込み

1日目の今日は、7ぶづきにしたお米を35キロ、昨日の晩から一晩水につけてあった。
ここではふだん玄米しか食べないのでお米のとぎ汁というものがない。
昨日のとぎ汁風呂は、味噌のための米麹用に珍しく白めに精米したお米があったから登場したものだったらしい。
これをワンボックスに積んで調理実習室みたいないすみ市の農産物加工施設へ。
施設には中華やさんのちっちゃい火が丸くいっぱい並んだコンロとか、
タイムマシンみたいなでっかい釜とか
直径1センチくらいのビス6本ぐらいでふたを固定する本格的な圧力釜とかがそろってた。

ちろん味噌を手作りするのなんて初めてで、見るものすべてが新鮮です。
文房具&調理器具フェチな私としては、巨大調理器具を眺めてるだけで萌え萌えなわけで。

ここで米を蒸し、蒸し上がった米を作業台に拡げて種麹をまぶす。
種麹は抹茶色の粉。これほんとに生きてるの!?って感じなんだけど、
これをあま~いいい香りがする蒸し米のベッドにふりかけて、
しっかり麹菌が米につくように手で米をもみながらすりすりする。

それはもう、もくもくと。

お米スクラブで、すりすりしている手がすべすべになった。
ってことは私たちの手垢が味噌にブレンドされるってことだよね。それってやっぱりどうなんだろう?

でも気持ちよかった。ほかほかでもちもちおお米に手をつっこんで
むぎゅってつかんで両手にはさんですりすりすりすり。

それがすんだら、自動発酵機なるマシンにお米をセット。
麹が元気いっぱい活躍するために、温度と湿度を一定に保つ機械だ。
二重底みたいになってて、2段目の底は穴がいっぱいあいてる。
1段目の底においたバットにお湯を張り、その湯気が穴を通ってお米のいるところに立ち上るしくみになっている。
40度にセットして、ふたをしめて今日の作業は完了。

さてさて、明日あのふたを空けたら、小さな麹の白い花が咲いているでしょうか???
咲いてますように!