地球族日記

ものかきサーファー浅倉彩の日記

2011年7月10日。

2011年07月08日 | たまに詩人になります
無軌道にして深遠。
奔放にして憂いに満ちた、
その女、カマド。

その日暮らしと言われればうなづくしかない。
ある人々にとって、あたしの日々がそうとしか表現できないこと。
そんなことぐらい、あたしにだってわかっている。
だけど、うなづきながら、意図的につくりあげた穏便な無表情を浮かべているあたしの心に
そのとき浮かんでいるのは、同情だ。
あたしのこの日々を、「その日暮らし」としか表現できない
彼らの発想の貧しさに、あたしは深く同情する。

だけど時を同じくして彼らも、別の意味で、私に同情している。

ああ。人と人は、どうしようもなくわかりあえないものだ。
地球という四次元の地図の上で、人と人の魂は、こんなにも、かけ離れて
それぞれの軌道を描く。

そのことの、なんと不自由なことよ。
そのことの、なんと自由なことよ。
そのことの、なんとあたたかなことよ。
そのことの、なんと孤独なことよ。

自由を謳歌し、孤独に怯え、時間を遊ばせ、ぬくもりに飢えながら
あたしは今日も生きる。死ぬまで。

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