海に入りました。
それでふと思ったことなんですが、
ウミっていうのは、妖怪だらけの異界ですね。
いったい外に見えているパーツのどこがどう機能して生命を維持しているのか、
さっぱり見当もつかないヤカラがうごめいている、そんな世界です。
母なる海というぐらいだから、
つまりは生き物にとって、たいへんに居心地のいい環境なんでしょうね。
だから、もう、なんでもあり。別に目なんかいらないよ。とか、
手足なんてなくてもやってけるよ。
光合成できないけど、だからって自分から動く必要もないよ。って人(人?)もいて、
あのような妖怪が跋扈する魑魅魍魎の世界になったわけなんですね。
うむ。納得。うらやましい。
ところが、これが、ときに絶句するほど美しい。
気高い紫の珊瑚には全身に紫の斑点をもつ小魚が。とその先では、
芥子色の珊瑚にセルリアンブルーの小魚が。
おお!見事な補色!
誰の手になるデザインでしょうか?
それも、立体的で動的な、インスタレーションのデザイン。
インクで固定されたグラフィックでは太刀打ちのできない
奥行きとドラマ性がそこにあります。
偶発性と無常性が織りなすドラマが。
いつだって、いきなりだからね。
いつだって、一回こっきりだからね。
八重洲と丸の内の間には、いつだって東京駅がある
っていうわけにはいかないからね。
水族館に行けばジンベイザメに会えるっていうのとは、
根本的に違う世界だよね。
泳ぎ疲れて、ふっと腰を下ろした珊瑚岩に目をこらせば、
無数の穴に、無数のカニ。
小さいということに関してはどれも同じなんですが、
小ささの多様性がすごい。
精密機械の部品のように、穴にぴったりとはまっている。
そして、ちょろっと体を半分だけ、出してくる。
触れようとすると、ひっこむ。
それも、穴の入り口をこれまたぴったりとふさぐように、
引っ込む。
なんなんだ一体!
破れた波が行き交う潮だまりには、稚魚の雲。
ああ。豊か。
ウミは、生み?
リクは、母なる海からの離苦?
陸という乾いた世界を生きて行かねばならない
運命を背負った生き物、それが人間なのですね。
それでふと思ったことなんですが、
ウミっていうのは、妖怪だらけの異界ですね。
いったい外に見えているパーツのどこがどう機能して生命を維持しているのか、
さっぱり見当もつかないヤカラがうごめいている、そんな世界です。
母なる海というぐらいだから、
つまりは生き物にとって、たいへんに居心地のいい環境なんでしょうね。
だから、もう、なんでもあり。別に目なんかいらないよ。とか、
手足なんてなくてもやってけるよ。
光合成できないけど、だからって自分から動く必要もないよ。って人(人?)もいて、
あのような妖怪が跋扈する魑魅魍魎の世界になったわけなんですね。
うむ。納得。うらやましい。
ところが、これが、ときに絶句するほど美しい。
気高い紫の珊瑚には全身に紫の斑点をもつ小魚が。とその先では、
芥子色の珊瑚にセルリアンブルーの小魚が。
おお!見事な補色!
誰の手になるデザインでしょうか?
それも、立体的で動的な、インスタレーションのデザイン。
インクで固定されたグラフィックでは太刀打ちのできない
奥行きとドラマ性がそこにあります。
偶発性と無常性が織りなすドラマが。
いつだって、いきなりだからね。
いつだって、一回こっきりだからね。
八重洲と丸の内の間には、いつだって東京駅がある
っていうわけにはいかないからね。
水族館に行けばジンベイザメに会えるっていうのとは、
根本的に違う世界だよね。
泳ぎ疲れて、ふっと腰を下ろした珊瑚岩に目をこらせば、
無数の穴に、無数のカニ。
小さいということに関してはどれも同じなんですが、
小ささの多様性がすごい。
精密機械の部品のように、穴にぴったりとはまっている。
そして、ちょろっと体を半分だけ、出してくる。
触れようとすると、ひっこむ。
それも、穴の入り口をこれまたぴったりとふさぐように、
引っ込む。
なんなんだ一体!
破れた波が行き交う潮だまりには、稚魚の雲。
ああ。豊か。
ウミは、生み?
リクは、母なる海からの離苦?
陸という乾いた世界を生きて行かねばならない
運命を背負った生き物、それが人間なのですね。