地球族日記

ものかきサーファー浅倉彩の日記

久高島の聞き耳係。その2

2012年06月13日 | お仕事日記
6月13日(水)。

夕方、昨日ゆんたくした安里おじいが自転車に乗って交流館にやってきた。「仕事は何時に終わる?魚を釣ったよ。もう刺身にさばいたよ。」と。シンプルだなあ。誘い文句が。行かないわけないでしょー!と。

すると今度は、理事長さん現る。ちょっと来い、と手招きされて出てみれば、トランクに魚と島らっきょう!どっちも穫れたて♡



南国の魚は夢見がちな色をしているし、どことなく顔ものんきでまぬけ。絶命寸前なのに、悲壮感なし。



持ってみたい!と言うと、「持ってみろ。持ったらお前の重さがわかるよ」と。いやいや、わかんないからw。
理事長さんは体型ネタで私をいじるのが好きなのであります。なんかこの感じ、さんざん食いキャラでいじられてた学生時代を思い出す。えさは何で釣ったの?と聞くと「このへんの肉を切ってな」と、お腹をゆびさすw。こらー。



魚がつれてつれてしょうがないのかな?今日の久高は。
それにしても、2晩連続で、またしても、ごちそうになる晩餐。うーん。ありがたい。



島らっきょうは、お料理上手のお客さん なみちゃんの手で速攻で天ぷらに。※指は、つまみ食いの事務局長の指です。

えい!ドアップ。黄金色の島らっきょう天ぷら。中の島らっきょうトロトロです。



天ぷらはふはふしながら、
「Tシャツのすそに絵を入れても、おじさんはTシャツをズボンに入れるから、見えなくなっちゃうって前さんざん言われたんだよ~。」とTシャツの絵入れをあれこれ相談する事務局長と若女将(仮)。



そんな久高の夕暮れどきでした。

注)昼間はちゃんと仕事しましたヨ!

久高島の聞き耳係。

2012年06月13日 | お仕事日記
朝9時の船で島へ。内地に里帰りしていた伊豆さんが戻っている。
ゆりちゃんが郵便局で働くことになったので、朝ごはんの片付けにヘレンさんが来ている。
ヘレンさんはセブ島から島にお嫁にきたフィリピンの方。明るい。
おしゃべりをしていて、「ヘレンさん肌きれいね」という女子トークから、「ウツボの皮はコラーゲンが豊富。うちの主人がウツボを捕ってくるけど、それを干して皮をあぶって食べる。今度あるとき、持ってくるよ」という耳寄り話が飛び出す。

お客さんできているあきちゃんなみちゃん夫妻とハワイ話で盛り上がる。「ハワイはなんてったってハワイ島だよね。」から、スペンサービーチパークのキャンプ場の話。1泊5ドル。日本人の1人の女の子もたくさんいたし治安だいじょうぶよ、と。またまた耳寄り話。ハワイ島は、中でもパホアの先の集落がいいよね、そこには日本人のようこさんやけいこさんやあやこさんやゆみこさんがいるよね、と、共通の知り合いも飛び出し。あのあたりには、ハワイアンチャントを教えてくれる人がいるんだって。好きな場所の話で盛り上がるのはたのしい。

パソコンに向かって、プロジェクトの昨年の資料に目を通す。島に来る人のニーズと、島に眠る資源のどこをマッチングさせると両方ハッピーなのか?情報の集め方に考えをめぐらせる。

NYでバリキャリしている友人からfacebookで突然メッセージ。存在を感じられてうれしい。ニューヨーク行こうかなって思ってたけど、なんだか今はそのつもりが延期になっていたけど、やっぱり行きたいな、と思った。友人は、ローカルエンプロイーにシフトしようかなと思っているみたい。永住かしら?カッコいいなあ。彼女と私と、それぞれの人生。それぞれの経験。それぞれの選択。それぞれの時間。地球は70億人の人生の重奏。それぞれ、だけど、こうしてたまに、クロスすることがうれしい。豊かだ。会いたいな。

お昼は「さばに」でソーキそばを食べる。700円。イラブーそばにしようかな、と思うけど、お昼で1300円はちょと高いな、という印象。観光じゃないからねえ。さばにの奥さんと少し会話。

お昼の帰りに、集落を自転車でめぐる。交流館にこもっていても、1人で海を眺めていても、島のことは見えてこないから、と自分に言い聞かせつつ。偶然という名の必然は必ず転がっている。私が歩けばチャンスに当たる。信じることだ。民泊安里やの前で、看板の写真を撮っていたら、安里さんのおじいおばあが出てきて、「あがれあがれ」「すわれすわれ」で、そのままゆんたくとなった。2人がお酒のつまみにしているという、島らっきょうのめったやたらにおいしいものを食べながら。いもくずの食べ方を教えてもらったり、島に通う女の子をつれて魚を釣りに行った話とか、いろいろおしゃべり。釣りしかけはおじいの手づくり。おじいは、今週末の追込み漁に向けて、小中学校の校庭で網の扱い方を子どもたちに教えたそうだ。おじいの指は太い。

「すごい手だね」というと、「マグロ漁船で縄を繰っていたから、太くなる」と。カッコいいのだ。

少し外に出て島の人と話をするだけで、ぽろぽろと、島の魅力がこぼれてくる。それをていねいにすくっていく。地味で正解はないけれど、大切なはたらきだと思って、続ける。事務所に帰って、見つけた素材をevernoteに整理する。

夕方、理事長が来る。今後の振興会の運営体制などについて事務局長と理事長が話していた。事務局長は、レストランのコンセプト「島の旬のものを外の人に食べてもらう」にそった、魅力的なメニューにするために、那覇のステキ自然食レストランのフードデザイナーさんに関わってもらいたい、と思っているようだ。理事長は、右手を頭の横でくるくるさせながら、「サッカーがこのへんをうろつき始めた」と言って、帰っていった。
その後、ゆりちゃんと山崎さんがTシャツの図案を持って来た。昼と夜。すてき。Tシャツができたら一番に買う。レイアウトの詰めを、明日することに。

理事長から電話。「ごはんを食べに来なさい。(ついでに忘れたタバコを持って来て)」と。タバコがメインだよね、と苦笑いしながら自転車で郵便局へ。くーぶいりちーとダイコンと鶏のスープをおかずにごはんをいただく。ありがたくておいしかった。サッカーも、いい試合で盛り上がり。そのままロンドンハーツを見る。久しぶりのテレビ。久しぶりのバラエティ番組。けっこうオモシロイ。

22時ごろ交流館に帰宅。(帰宅??)かごしま自然エネルギービジョンの仕上げをしようとしたけど、もう眠くてだめだった。シャワーを浴びて、就寝。

よく降る雨で海には行けず。予報では、明日もあさっても。