7.18 ストルテンベルク事務総長=トルコはS400購入後もNATOの防空システムで重要な役割を担う
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は17日、米コロラド州アスペンで開かれた毎年恒例の安全保障会議で演説し、
トルコについて、ロシア製地対空ミサイルシステムS400の購入後も、NATOのミサイル防衛や防空を保障するという点で重要な役割を担い続けると述べた。
事務総長は
「S400をNATOの単一の防空及びミサイル防衛システムに統合することは不可能だ」と指摘する一方、
「だがトルコは他の可能性という点では依然としてその一部であることが可能だ」と述べた。
またストルテンベルグ氏は
「トルコには航空機、レーダー基地、その他にも我々の防空及びミサイル防衛システムにとって非常に重要な様々な可能性がある」と述べ、
トルコ当局はフランスとイタリアから防空システムを入手する可能性についてこれら2カ国と協議を行っていると強調した。
さらにストルテンベルグ氏は、トルコのS400購入を受けて同国をNATOから排除することを支持したNATO加盟国は1国もなかったと指摘し、
「我々は皆、互いに依存していることを理解している」と述べた。
米ホワイトハウスは17日、トルコがロシア製ミサイルS400の搬入を始めたことを受け、最新鋭ステルス戦闘機「F35」へのトルコの関与は不可能と発表した。
7.19 トルコ国防省:F-35計画からのトルコ排除は、NATOを弱体化させる
トルコのアカル国防相は、米国の戦闘機F-35の多国間共同開発計画からトルコを排除することで、NATO(北大西洋条約機構)の南部方面は弱体化するとの見方を表した。
アカル国防相は「戦闘機F-35の多国間共同開発計画からのトルコ排除は、特にNATO南翼の軍事力に悪影響を及ぼすだろう」と述べた。
トルコ国防省が発表した。
またアカル氏は、多国間共同開発計画からトルコを排除する一方的な決定は、法的根拠がないと述べた。