タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

映画『永遠のマリア・カラス』

2014-07-21 | その他

               (実際のマリア・カラス)

            映画『永遠のマリア・カラス』

先夜、テレビのチャンネルを操作していて、番組欄で『永遠のマリア・カラス』という映画が、今

始まったばかりである事を知った。

伝説のオペラ歌手:マリア・カラスの名は、これまでに幾度となくメディア等で見聞していたもの

の、私自身さしてオペラに関心がある訳でもなく、これまで無関心に通り過ぎていたのですが、

永遠の・・・』と言うタイトルに何んとなく魅かれ、後学のためにもと鑑賞する気になった。

この映画はカラスのオペラ界における、全盛の頃のドキュメンタリー映画ではなく、日本公演の

失敗を切っ掛けに、歌えなくなったカラスの隠遁生活、そして再起へのプロセスを、カラスと親交

のあったこの映画の監督が、もしこんな時カラスであれば、こうあっただろうと思い描きながら、

フィクションで綴り制作した映画と言うことであった。

(あらすじを少し)

舞台はパリ、プロデューサーのラリー(ジェレミー・アイアンズ)は、過去の栄光にとらわれて、アパ

ルトマンで人とも出会わない様な隠遁生活を送っているカラス(ファニー・アルダン)を復帰させ、

シネマ・オペラ「カルメン」の制作に乗り出そうとする。

今は歌えなくなったカラスに、全盛期の高く美しく伸びやかで広がりのある歌声を、今のカラス

の映像に吹き込むという手法(口パク)があることを彼女に説得し、一度は一蹴されたものの、

何とか撮影にとりかかるのだが・・・・芸術に対して真正面から真摯に生きたきたカラスは、夜毎

全盛期の歌声をレコードで聴きながら、小さな声で歌い失なわっれたしまったたかつて歌声に、

涙を流す。

映画の撮影の中で、「もう一度、ものを作る喜びを取り戻した」と、喜ぶカラスであったが「やっぱ

り、このカルメンは贋物よ。」と心の中で葛藤する。・・・。出来あがった映画の試写会の席で、カ

ラスは、とうとうスクリーンの自分を見ることが出来ず俯いてただただ涙を流す・・・・・・(こんな映

画は、芸術に対する冒涜であるとして、いたたまれないカラス)・・・・カラスはこの映画の公開に

先駆けて、ラリーに心情(公開に対する)を語るのだが・・・・・・

この映画は、カラスが亡くなる前の数ヶ月間を、仲間の支えを得て、過去のの栄光を取り戻そうと

奮闘するという設定で、芸術に対する情熱と孤独を描いている。

劇中の歌声はカラスのものを使い、主演は、「愛と悲しみのボレロ」のファニー・アルダンが、天才

歌姫と、一人の人間としてのカラスを見事に演じ切っている。

※印マリア・カラス(53歳)はこの映画撮影後1年後には天国に召されている。

 私は、この映画鑑賞を機に、「オペラ界の至宝」「たぐいまれない伝説のディーバァ(歌姫)」の歌を

聴いて見ようと言う気持ちが湧いてきた。


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2 コメント

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こんばんは~ (KAO)
2014-07-21 19:19:44
TAKAさんは本当に映画の
紹介がお上手ですね~
レンタルになったら
早速拝見したいものです・

マリアカラス、やはり芸術に
真摯に向き合う方はものすごく
才能があるのでしょうね。
逆でしょうか、才能があるから
真摯に向き合えるのでしょうか。
TAKAさんの才能も素晴らしいです^^
絵ももちろんながら、解説の上手さ・・
見習いたいです^^・
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kaoさんお帰りなさい” (takaちゃん)
2014-07-21 19:49:30
痛めた腰はどうやら少しは良くなった様ですね。
良かった^^^^^。
映画らしい映画、しばらく観ていませんでしたが、この映画は、人間とはかく生きるべきと、いう方向性を示してくれた感動作でした。
機会があれば・・・お勧めです。
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