メンデルスゾーン、35歳(1844)の時に作曲された「ヴァイオリン協奏曲」は、バイオリン協奏曲としては、ベートーヴェン・ブラームスのヴァイオリン協奏曲と共に「三大ヴァイオリン協奏曲」に上げられ、メンデルスゾーンの作品の中では、最も人気のある曲の一つでもある様です。
この曲は、メンデルスゾーン家と同じアパートで生まれ育ち、親しく家族付き合いのあった、ドイツ系ユダヤ人のヴァイオリニスト、フェルディナント・ダヴィットのために書かれた曲の様です。 ダヴィッドは当時名ヴァイオリニストとしてその名を馳せていて、この曲の初演時のソリストであり、そのオーケストラのコンサートマスターを務めたとか。 着想から6年の歳月をかけ、良き友人ダヴィッドからのアドバイスを聴きながら、時間をかけて作られた作品です。
冒頭のメロディを最初に耳にした時には、クラシックファンでなかった私が、思わずうっとりするほどの美しい旋律にいっぺんに魅せられてしった覚えがあります。 そんな訳で、最初に買ったクラッシックCDが、諏訪内晶子のメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」の入ったCDでした。
この曲は、日本ではクラッシックファンの間で、「メンコン」と省略されて親しまれている様です。 今日はこの曲で目覚めましたので、取り上げました。 人はぐっすりと眠って体を休めることは勿論大切なことですが、朝の心地よい目覚めも同じように大切です。
~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~
五嶋みどり:メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」