タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

 ~ 雲が流れる ~

2016-10-25 | 風景

我が家から見上げる今朝の空、高積雲が一面に広がりこの雲が湧くと雨になるという。

10分も経った頃再び見上げると、雲間から少しは青空が覗いき、時折、薄日が差すものの、どんよりとした雨雲(曇り空)

に代わっている。

秋の空は、雲の変化が激しくて、ひと時もジッとしていない様だ。 

地上ではコトリともないこんなに静かな日和なのに、あの高見では強い風が吹いているのだろうか。

そう言えば天候もだんだんと崩れて来た様だ。 

~八木重吉の詩にふれるようになって思うこと。~

八木重吉の詩は、短詩が多く、それらは平明で見たままの表現の中に、例えば雲であれば、その雲をするどく把握し、そして内なる声に置き換え、しかもできうる限り単純化して詩の神髄を詰め込んでいる様に思う。  だから短い詩に、読み人のあらゆる思いを馳せて、味わうことが出来るところに大きな魅力を感じる。

「雲」   <八木重吉詩集より>

くものある日

くもはかなしい

くものない日

そらはさびしい

 

「白い雲」

秋のいちじるしさは

空の 碧をつんざいて横にながれた白い雲だ

なにを かたってゐるのか

それは わからないが

りんりんと かなしい しずかな雲だ

 

「むなしさの 空」

むなしさの ふかいそらへ

ほがらかにうまれ 湧く 詩(ポエム)のこころ

旋律は 水のように ながれ

あらゆるものがそこにをわる ああ しづけさ

 

「秋の空」

秋が呼ぶようなきがする

その激しさに耐えがたい日もある

 

「空よ」

そこのところへ心をあづかってくれないか

しばらくそのみどりのなかへやすませてくれないか

 

「雲」

もくもくと

雲のように

ふるへてゐたい


~今日も良い一日でありますように~



クロード・チアリ「夜霧のしのび逢い」



 サム・ティラー夜霧のしのび逢い」