我が故郷、荒ぶる神「スサノオノミコト」が鎮まる須佐神社から、神戸川の
清流を約10キロ程も下った地に、名勝「立久恵峡谷」がある。
緑の森に紅葉が溶け合った風景の中に、空を突く様にそそり立つ奇岩、
まるで出雲神話に登場する「八岐大蛇:ヤマタノオロチ」が、この岩から岩
へと巻きつき、天を目がけて駆け昇ったのではなかろうか、と想わせるよ
うな風景である。
上流の吉栗の郷(吉栗山)からは、今でも、出雲大社の社殿御用材を運び
出す祭事が残っている。
その昔、この川を用材を筏に組み、流し運んだものではないかと思われ
る。
立久恵峡谷は、たしかに神域の様な清々しい空気の流れている場所で
ある。
私の子供の頃には、川沿いに出雲市へと二両うほどの電車が走っていて、
立久恵峡を目印に、この奇岩が見えて来ると「もうすぐ出雲に着くぞ~」と、
ワクワク(子供心に、出雲は大都会の様な気がしていた^^^)したものであ
る。
この景色、昔のまま何変わるところはないが、世の中は良くも悪くも、すっ
かり変わってしまったものである。
~今日も良い一日であります様に~
ドリス・デーの「センチメンタル・ジャーニー」
をどうぞ