これは「蛍草:ホタルグサ」の花です。
この花の名を知ったのは、私が小学校に入ったばかりの頃のこと、当時農家では、どの家でも牛や
馬を飼っていて、夏の朝一番の仕事は“朝草刈り“に行くことでした。(牛馬の餌)
ある朝、母親の“朝草刈り“について行った私は、刈り取った草の中に、形の珍しいこの花を見付け
て、「この花何んの花??」と多分聞いたのでしょう。
そして母親が教えてくれたのが、この「蛍草:ホタルグサ」でした。(ボンヤリとした記憶ですが、蛍草の名だ
けは、それ以降しっかりと覚えています。)
先日から我が家の周りにも、そのホタルグサの薄紫(赤)色の花が、咲き出し始めました。
田んぼのあぜ道などに咲いているのは白い「蛍草」、薄紫(赤)色のこの花とは種類が違うのか、あ
るいはお天道様の当たり具合によって、色が違ってくるのかよく分かりませんが、薄紫に少し紅を差
した様なこの花の方が、一段と風情があっていいものです。
毎年この花が咲く時季が近づいてくると、近くの谷川では夕暮れを待って蛍が飛び交い、家族連れ
が、結構ホタル狩り(見物)にやって来ます。
この花の正式な名(和名)は「蛍袋:ホタルブクロ」とか・・・その由来は、花の袋にホタルを入れて子供
達が遊んだとか、花の形を提灯の呼び名(昔の)である「火垂る」に見立てたものだとか、いろいろ言
われている様ですが、夕闇に幻想的に乱舞する“ほたる“にかけるなど、いかにも日本人好みの発想
ではありませんか。
~今日も良い一日を~
~昨夜は暑くて寝付れんかった~・・・今、起きたばかりなのに「眠むい、眠むい」~