一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

いかがわしいビデオを買う・2023

2023-08-26 23:25:04 | プライベート
今年も、いかがわしいビデオを買う季節がやってきた。私はBOOK OFF(ブックオフ)の株主で、毎年4.000円分のブックオフ商品券がもらえるのだが、それでいかがわしいビデオを買うのが恒例になっているのだ。
商品券の有効期限は8月末日で、今月私が自由に動けるのは、もう25日と27日しかない。27日は社団戦に参戦するが、その前後にいかがわしいビデオを買う心境にはならぬから、25日に行くしかなかった。
しかし毎年思うのだが、いつもギリギリにならないと買う気にならないのは、どうしたらいいのか。結局私は、追い込まれないと動けないのだ。
ところでビデオを買う際、いつも女優のリサーチが不足していて後悔する。今年もそうで、友田彩也香は買うとして、あとひとり、昨年発売された「スーパーポーズブック・ゴージャスボディ編」でモデルをやった、女優の名前が思い出せない。
スマホで調べたが、撮影カメラマンの名前は出てきたものの、肝心のモデルの名前が出てこない。彼女のビデオは買いたかったのだが……仕方ない。
まずはブックオフ上野広小路店に行く。成人ビデオのコーナーに入るのは気が引けるが、行かなければしょうがない。
棚にはあいうえお順で女優が並んでいたので、友田彩也香はすぐに見つかった。何枚かあり、そのうちの1枚が気に入った。900円だったがDVDに傷があるとかで、ここから100%引きになっていた。
そのほかに、●●●モノが720円で売られていた。ちょっとパッケージがアレだが、内容はまあまあのようだ。
このあと、メインの秋葉原店に行くので、もうここはこの2枚の購入でよい。しかし粘り強く見ていたら、「北野未奈」の名前が目に入った。ああそうだ、北野未奈だ! 北野未奈は、現AV界で、三指に入る美形だと思う。
だが、北野未奈の作品は多かったものの、どれも健康的で、食指が動かない。
結局、先の2枚を買うに留まった。810円+720円に消費税が付いて1,683円。1600円分の商品券に現金83円を支払った。レジが若いお嬢さんで閉口したが、仕方ない。ただ、無料の紙袋に入れてくれたのは有難かった。
ここから多慶屋に足を伸ばし、ドライブルーベリーを3袋買った。さらに、ネズミ駆除のアイテムも買わねばならぬ。今年は我が家にネズミが出没しており、先日も、玄関脇の障子戸からネズミが出てきたときは飛び上がった。
ネズミ除けの芳香剤と粘着ボードは自宅にあるので、毒団子を2種類買った。
いよいよ、秋葉原店に行く。6階に上がると、成人コーナーが暗幕で覆われていた。いままではオープンだったのに、明確に場所が分けられたのだ。
いままでは、成人コーナーにふらっと入りました、というテイだったのに、これでは明確な意思を持って入ったことになってしまう。ただし当然ながら、人目に触れない利点はある。
ここでも友田彩也香があり、4時間スペシャルが1,300円で売られていたので、これは押さえておく。棚から商品をちょびっと出しておくのがコツで、これで場所を変えても、商品がどこにあるか分かる。
あとは北野未奈である。ここでも大量にあったが、やはりビビッとくる商品がなく、購入は見送りとした。
しかしあと1枚くらいは、買わねばならぬ。どうしてもなければ、将棋コーナーに行って棋書を買ってもいいが、棋書は100円で買うと決めている。
900円の●●●モノがあった。これも上野広小路店で買ったのと同じく、パッケージにそそられるものがないのだが、もう時間もないので、これにした。
レジはまたもや、お嬢さんに当たってしまった。1,300円+900円に消費税がついて、2,420円。にこやかに対応してくれたが、内心では「このオヤジ、いい歳して……」と思っているに違いない。
ともあれ、商品券2,400円に現金20円で、これで4,000円分の商品券を全部消費することができた。オーバーの現金は102円。今年はうまい買い物ができたのではなかろうか。

そして、この4枚のビデオを鑑賞するのがいつになるのか。買ったら安心してしまい、結構先になったりするのだ。
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タイトル17期目の時点での戦績

2023-08-25 13:05:08 | 将棋雑記
24日、関西囲碁将棋記者クラブ賞の表彰式が大阪市であった。将棋の受賞は、当然藤井聡太竜王・名人で、何と3年連続。「実力より地位が先行したと感じているところがあるので、より実力を高めていかないといけない」とコメントを残した。
相変わらずの謙遜で、実力に見合った地位だと誰もが思うが、本当にこのコメントの認識だとしたら、藤井竜王・名人に死角なし、ということになる。
さて藤井竜王・名人はタイトル戦17回全勝だが、タイトルを17期以上獲得した棋士は、17期目時点での勝敗はどうだったのだろう。タイトル戦1回を1つの勝敗に見立て、記してみよう。

藤井聡太竜王・名人17期…○○○○○○○○○○○○○○○○○(0敗)
羽生善治九段99期…○●○○○○○○○○●○○○○○○○○(2敗)
大山康晴十五世名人80期…●●○○○●○○○○○○●○●●●○●○○○○○○(8敗)
中原誠十六世名人64期…●○○○●○○●○●○○○○○●○○○●○○○(6敗)
渡辺明九段31期…●○○○●○○○○●○○●○○○●●○○○●○○(7敗)
谷川浩司十七世名人27期…○○●●●○●○○○●●○○●○○○○○●○○○●●○(10敗)
米長邦雄永世棋聖19期…●○●●●●●●●●●○●○●●●○●●●○●○○○○○○○○○●●○○○(20敗)

タイトル99期の羽生九段は、さすがの2敗。第3期竜王戦で谷川浩司二冠に敗れてから16期を獲る間、第6期竜王戦で佐藤康光七段にしか敗れていない。
タイトル80期の大山十五世名人は、8敗している。意外に多い気がするが、8敗のうち5敗は、升田幸三実力制第四代名人に喫したもの。
渡辺九段は、五段時代の2003年に、第51期王座戦でタイトル戦初登場。そこは敗れたが、翌年竜王を奪取し、以後、竜王を中心に、着実にタイトルを獲得していった。
谷川十七世名人は、タイトル戦初登場の名人戦で名人を奪取。翌期も防衛し、谷川時代到来かと思われたが、羽生九段の登場もあり、敗退も多かった。
中原十六世名人のタイトル戦デビューは六段時代の1967年。ここは山田道美棋聖に敗れたが、翌期は奪取し、以後は安定した成績を取っている。
米長永世棋聖は苦難の歴史で、序盤は9連敗を喫している。しかし後半は怒濤の9連勝を記録している。30代になって強くなった棋士の代表格である。
いずれにしても、藤井竜王・名人の17戦全勝がいかにケタ外れか、分かろうというものだ。
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第64期王位戦第5局(後編)

2023-08-24 01:53:33 | 男性棋戦
佐々木大地七段の封じ手は、端に角を打つ手だった。対して藤井聡太王位も1時間以上の考慮で銀を上がる。
佐々木七段は歩の合わせから歩得を果たし、ABEMA AIではわずかに佐々木七段が指しやすくなった。
そこで藤井王位が5筋に角を据えたのが、私的には好手に見えた。8筋からの殺到が、後手は分かっていても防げないのだ。
佐々木七段は5筋の歩を伸ばし角を詰ましたが、藤井王位はと金を作り、6筋の銀を取る。これが▲5二銀までの詰めろになっていて、佐々木七段はここで後手を引いたのが痛かった。「居玉は避けよ」の格言は令和の現代では疑わしいが、今回に限っては、居玉の弊害が出てしまった。
と、藤井王位は5筋の歩を取る。これも私が感心した一手で、忙しいときにじっと手を渡す呼吸が、アマにはなかなかできない。
もっとも藤井王位は別の構想を描いていて、藤井王位はその空間に玉を上げ、後手の角筋から逃れた。いつもながら弾力性のある藤井玉。「玉さばき」では木村一基九段に定評があるが、藤井王位のそれも絶品だ。
AIの評価も藤井王位に傾いた。将棋には、形勢が逆転しやすい形とそうでない形があるが、本局は明らかに後者である。この差は縮まらないな、というのが衆目の一致するところだった。
果たしてここからは、両者の形勢が徐々に離れていった。
最後は藤井王位が、質駒の金を飛車で取りに行き、ABEMA解説の勝又清和教授が「七番勝負が終わっちゃうんですね」と嘆息した。6月5日から始まったダブルタイトル戦も、終わろうとしているのだ。
果たしてこの局面で、佐々木七段が投了した。藤井王位、勝利の飛車切りだった。
終わってみれば、藤井王位の4勝1敗。もう、ただ一言、「強い」しかない。もっとも藤井王位に言わせれば、全局難しい戦いだったのだろう。だけど星の上では、余裕の防衛だった。タイトル戦17回全勝は、理解不能の快記録である。
佐々木七段も敗れはしたが、勝った2局は快勝だった。藤井王位・棋聖と9局もタイトル戦を指し、得るものは大きかったと思う。またのタイトル戦登場を、心から期待している。
そして改めて、藤井七冠である。七冠の保持が確定し、八冠目のタイトル戦がすぐそこ。これは、羽生善治七冠の瞬間最大風速を上回ったことになる。もうなんだか、藤井七冠の戦績が人間離れしていて、これは現実のことかと思えてくる。藤井七冠がいなかったころが、懐かしくさえ思えてくるのだ。
と、感傷に浸っていてもしょうがない。31日からの王座戦五番勝負を楽しみにしようか。
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第64期王位戦第5局(前編)

2023-08-23 00:24:44 | 男性棋戦
第64期王位戦第5局である。ここまで藤井聡太王位の3勝、佐々木大地七段の1勝。佐々木七段は前局に引き続き後がないが、本局を取れば、ひょっとしたら…という展開になる。
いっぽうの藤井王位はまだ余裕があるが、この31日から第71期王座戦の挑戦手合いが始まる。藤井王位としては、その前に王位戦を片付けておきたいところだ。
対局開始。藤井王位は飛車先の歩を突く。対して佐々木七段は角道を開けた。これは横歩取りのニオイである。最近はどこもかしこも相掛かりか角換わりで食傷気味だから、この選択はまだ新鮮味がある。果たして本譜も、横歩取りに進んだ。これは目先が変わって面白い。
もっとも王位戦では第1局で横歩取りが出現し、先手の藤井王位が制勝している。それも含めて、佐々木七段は対藤井戦の後手番で5連敗中である。つまりふつうの指し方をしていては負ける。同じ横歩取りでも、佐々木七段がどんな趣向を見せるか。それが興味の焦点となった。
佐々木七段は角を換わり左金を立ち、相手の手に乗って向かい飛車にした。ちょっと阪田流向かい飛車の味もあるが、これが佐々木七段の回答で、前例のない戦いになった。
ABEMA AIは藤井王位が2~3%よいが、これは互角の範囲。藤井王位の飛車は外側からぐるっと回り、8九に落ち着いた。ちょっと異色の相向かい飛車である。
藤井王位、4筋の歩を突く。この時点で、藤井王位のほうが56分多く消費している。藤井王位に勝つには、終盤までより多く、持ち時間を残しておくことだと思う。これから山あり谷ありの終盤戦に突入するが、そこで持ち時間に余裕がないと、藤井王位のスーパーコンピューターには勝てない。
ところが、ここで佐々木七段の手がピタリと止まってしまった。まあたしかにこの局面は候補手が山ほどあり、それを枝葉末節まで読んだら、時間がいくらあっても足りない。だが、読めば読むほど面白く、時間が経つのを忘れる局面でもある。そして、それを読みつぶすこと自体が、強者の証明でもある。
結局、佐々木七段は封じ手までなだれ込んでしまった。まあ確かにここまで来たら、おのが読みの結論を披露するより、最後までシークレットにし、藤井王位にその応手を朝から考えてもらったほうがよい。
佐々木七段、124分の大長考で封じる。関係者もおのおの封じ手予想をしたが、皆さん手が違う。私は、ここまで佐々木七段が考えたのだから、攻めの△3五歩と予想するが、どうか。
いずれにしても、2日目も、アツい戦いとなる。
(つづく)
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昭和の将棋(後編)

2023-08-22 17:23:40 | LPSA麹町サロンin DIS

第5図以下の指し手。▲4八歩△5七角成▲6七飛(途中図)
△6六馬▲同飛△8五桂▲8六銀△6五歩▲6一と△同銀(第6図)

私は▲4八歩と打った。△2八角成で飛車は取られるが、馬が遊ぶのと先手を取れるので、▲6一とで一手勝ちと見た。
よって島井咲緒里女流二段は、飛車を取らず△5七角成。これには▲6七金でもいいが、少し薄い気がした。
そこで、ノータイムの▲6七飛(途中図)が用意の一手。島井女流二段も「飛車」と驚いた。これは、先月26日に紹介した、大山康晴十五世名人の△7三飛(第5期名将戦。週刊文春・日本将棋連盟主催、参考図)を参考にしている。


プロの記譜を多く並べ、覚えること。それはときに、自分の指し手に応用できる。
島井女流二段は金のほうを取り、返す刀で△8五桂。これにも▲8六銀と手厚く打っておく。△6五歩にはやっと▲6一とが回ってきた。
島井女流二段は△同銀と取ったが、▲6一とが詰めろではなかったので、△6六歩と開き直る手もあったと思う。
本譜はさすがに、私の勝ちであろう。

第6図以下の指し手。▲4六角△5五歩▲6五銀△2八角成▲5四銀△2九馬▲5五角△7三桂▲同角成△同玉▲6三飛成(投了図)
まで、91手で一公の勝ち。

▲4六角以下は、私の勝ち。
本局を振り返って、中盤ではやや押され気味だったが、そこで勢いに負けなかったのがよかったと思う。
中盤、中央に▲5五金と据えたのが私らしい一手だったと思う。

ざっと感想戦をやったあと、まだ時間があったので、2局目を行う。これは途中で時間切れになるのが見えているが、織り込み済である。

初手からの指し手。▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀△3二銀▲5六歩△4二飛▲6八玉△6二玉▲7八玉△7二玉▲5八金右△4三銀▲2五歩△3三角▲6八銀△8二玉▲5七銀左(第1図)

島井女流二段は「よーしがんばろう」と気合十分。前局に続き、四間飛車に構えた。
私は▲5七銀左と急戦の意向。対して島井女流二段の手は。

第1図以下の指し手。△9二香▲3六歩△7二金▲4六銀△3二飛▲3五歩△4二金▲3四歩△同銀▲3八飛△2二角▲5五銀△4三銀▲3七銀△4四歩▲6六銀△3四銀(第2図)

島井女流二段は△9二香。前局では島井女流二段の穴熊を回避できたが、よく考えたら、島井女流二段には穴熊を指してもらってこそ、指導を受ける甲斐がある。
私の▲3六歩に、島井女流二段は△7二金。△9一玉を後回しにしての簡易囲いで、さすがに穴熊を指しなれている。
私は▲4六銀から▲3五歩。しかし島井女流二段も△3二飛に△4二金と、万全の受けだ。
△4三銀に飛車交換を避けて▲3七銀と上がるようではいけない。さらに△4四歩~△3四銀とされ、作戦負けを自認した。

第2図以下の指し手。▲5五歩△5三金▲5四歩△同金▲4六銀△3五歩▲6八金寄△4五歩▲5五銀右△5二飛(指し掛け図)
まで、46手で指し掛け。

▲5五歩は当然だが、島井女流二段は△5三金とし、容易に歩交換をさせない。
△3五歩は▲3四飛△同飛▲4三銀の防ぎだが、守る必要があったかどうか。私は▲6八金寄とし、▲5八飛の転戦を狙う。
△4五歩に▲5五銀右は怖いが、ぶつけてみた。
これに島井女流二段が△5二飛と応接し、指し掛けとなった。局面としてはここから面白いのだが、やむを得ない。

女流棋士に将棋を教えていただき、とても充実した一日だった。
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