九十三歳から、歩行困難の、介護になった。九十四歳には、脳梗塞になり、全介護になった。孫が、ケーキで祝った。ばあちゃんに見せると、ちらーっと見ただけ。話しをかけても、おしゃべりが出来なくなった。でも、ひとり語りはしている。見ていると、頭の中に浮かんでいる人と、「―――だぁ」とか、「そうだょ」とか、話しをしている。時々、にこにこ顔が、はっはっはっはっと、笑い声になる。楽しかったことを、思い出しているようだ。「ばあちゃんは、笑ってんのげぇ、怒こってんのげぇ」と、もらい笑いをして聞く。また、笑っている。誕生日の祝が、悲しみに変わる日が、必ず来る。一日一日が、延命させていると思っている。それにしても、在宅介護十一年かぁ。ブログのジャンルの介護をみると、もっともっと苦労をしている方がおられる。拝見すると、身につまされることもある。逃げ出すわけにはいかない。一番大変なのは、世話をしている妻。誰にも嘆くこともできない。そうそう、ケーキは、舌をならしながら、旨そうに食べた。でも、クリームが多かったのか、軟便になって、ちよっと心配している。
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