冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

Jazz現代の名盤 その24

2011-06-11 20:31:17 | 息抜き
ソユーズが国際宇宙ステーションに無事ドッキングしたので、宇宙のジャケットのこの一枚を。

Oceans in the Sky。アメリカの大ベテランピアニスト、Steve Kuhnのトリオ作品です。この人日本でもかなり有名ですよね。CD屋さん行くとアルバムもいっぱい売ってる。

私は実はKuhnのアルバムはこれしか持っていません。
何となく理屈っぽいイメージがあって敬遠している感があります。がちゃ目ではないものの、サルトル的な風貌もあまり好感が持てない、とか無茶苦茶書いていますが、このアルバムは夜、しっとりと聞くのによいです。
ただ優しい旋律なのではありません。むしろ、2曲目のLotus Blossom、5曲目のOceans in The Skyなどはテンポもよく、力強い演奏に仕上がっています。ベースも渋い。
一方、理屈っぽい部分も、ドビュッシーの曲が上手に組み込まれていたりすると、とても良いいものです。
Kuhnは1938年生まれということで、このアルバムは1990年にパリで録音されているということは52歳。かなり老成された、計算されたアルバムになっていると思います。

これからジャズを聴いてみたい、特にピアノの演奏に興味がある場合には、この1枚から入るのも悪くないのではないかと思います。
前衛的で毒のあるフランスジャズや、叙情性の極みで迫力に欠ける一部のエヴァンス派のアルバムよりは、バランスもよいし何より手に入りやすいでしょう。

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冷たい風のような火を燃やすものたち