株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

法心寺~大分市鶴崎~

2010-09-06 16:18:09 | 文化財
どうも。うめです。
台風が接近してますね~。
小学生のころは学校が休みになるのを祈ってましたが、
夜の間に通り過ぎ、次の日の朝には何事も無かったかのように・・・。
切ない気持で登校していました・・・。

自分の話はこれくらいにしておいて・・・、
みなさん外に出る際は、気をつけてください。



今回は大分市鶴崎にあります法心寺を紹介したいと思います。
場所は鶴崎高の隣、乙津川沿いになります。


この法心寺は加藤清正によって1601年に創建された寺院です。
加藤清正といえば熊本というイメージが強いですが、
大分もとても所縁ある地なんですね。

加藤清正は関ヶ原の戦功により天草の領地を加増してもらったが、
それを辞退し、大分の鶴崎周辺の領地をもらいました。
その理由としては、瀬戸内海に面しているこの地が
海上交通の重要な拠点になると考えたからだといわれています。

鶴崎の領地を得た加藤清正ですが、
この地には自らが信仰する日蓮宗のお寺がありませんでした。
そのため、母親の菩提のためにこの法心寺を建てたといわれています。

法心寺の前には加藤清正像があります。



この法心寺の境内には「逆さ銀杏」と呼ばれる木があります。
この木には加藤清正に関わる伝説が残っています。

本堂建立の際、加藤清正が持っていた杖を地面に突き立てたところ、
その杖が育ち、現在のような大樹になったというお話です。

この「逆さ銀杏」は本堂の側にありました。
写真左側の木が「逆さ銀杏」です。





この「逆さ銀杏」は大分市の名木にも指定されています。


さて、今回は「逆さ銀杏」の紹介が中心になりましたが、
法心寺には二十三夜祭と千灯明・豆茶供養という名物行事があります。
機会がありましたらこちらの行事についてもご紹介したいと思います。


追伸:今回色々とお世話になりました法心寺のみなさん、本当にありがとうございました。


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