こんばんは。うめです。
10月も中盤、すっかり秋らしい気候になってきましたね。
最近では涼しいを通り越して、寒いと思うことさえあります。
このまま冬になっていくんですね~。
今回は大分市の上野台地上にある磨崖仏を紹介したいと思います。
上野台地にある磨崖仏としては国指定の元町石仏や県指定の岩屋寺石仏が有名だと思います。しかし、実はその二か所から少し離れたところ、大分市美術館の傍にもう一か所、磨崖仏が彫られているところがあります。それが今回紹介する伽藍石仏です。
この伽藍石仏は1974年に市の史跡指定をうけています。
こちらの伽藍石仏は下の写真のように、崖面に3つの穴を掘り、
そのうち右側と真ん中の穴の中に石仏が彫られています。
もた、右側と真ん中の穴には赤色と黄色と白色の彩色が残っています。
彫られた時代は鎌倉時代~室町時代だと考えられています。
下の写真は右側の穴をアップで撮ったものです。
写真では分かりづらいかもしれませんが、
真ん中の仏像以外にも左右の壁面にも仏像が彫られています。
この仏像の配置は珍しい配置だそうです。
次の写真は真ん中の穴のアップになります。
こちらの仏像の裏には、彩色がきれいに残っています。
伽藍石仏の前は広場のようになっております。周りを木に囲まれたとても静かな場所です。ただ、夏場は蚊がとても多いので、見学の際には虫対策をしっかりするか、夏場を避けられた方がいいかもしれません・・・。
今回紹介した伽藍石仏は、先ほども言いましたように同じ上野台地に彫られている元町石仏や岩屋寺石仏に比べて、あまり知られていない磨崖仏だと思います。
(私の知人で周辺に住まれている方は知りませんでした・・・。)
地元の人だけでなく、より多くの人にこのような文化財の存在を知っていただき、興味を持っていただければ幸いです。
最後に伽藍石仏への道順を書いておきます。
大分市中心部側(県立聾学校の所)から大分市美術館へあがっていきます。
大分市美術館の入口を過ぎてすぐの交差点を右折します。(ここらへんで小さな看板があります)
右折した後、坂を下っていくとまっすぐ林の中に続く道と右側にカーブした二又の道に出ます。この道を林の中に続く道を下りていくと右側にあります。
この林の中を下りていく道はちゃんと整備のされた道ですが、狭く急なカーブがあるため、車は周辺に止められてから見学に行かれてください。急な坂道になっているため、もしかしたら帰りに車が動かなくなる可能性もありますので気を付けてください・・・。