株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

文化を護る 未来へ繋ぐ 株式会社 文化財保存活用研究所

≪本社≫ 〒870-0164 大分県大分市明野西1丁目26-4 パレストステージ明野弐番館405号室 ≪工房≫ 〒870-1163 大分県大分市廻栖野549-18 TEL:097-556-7337 FAX:097-594-0073                         E-mail:hozon-katsuyou@kdr.biglobe.ne.jp                        

山口県下関市の長府藩主毛利家墓所

2015-05-30 23:17:09 | 日記

どうも、ウメです。

先週の金曜日、仕事の関係で山口県へ行ってきました。

大分県内の高速道路はここ数年でだいぶ伸びており、

以前ご紹介した佐伯から宮崎県への南への開通だけでなく、

北九州方面への北方向も豊前市まで繋がっておりました。

以前は3時間以上かけて本州へ渡っていたのですが、

高速道路が伸びたことにより、現在は2時間弱で大分から山口へ行くことができました。

まだまだ発達途中にある大分県の交通網ですが、

今後県内にどのような変化をもたらしてくれるのか、

充分に利用しながら、見続けていきたいと思います。

さて、山口県へ行ったときに話を戻すのですが、

その際に下関市にあります、長府藩主毛利家墓所へ行ってきました。

こちらは歴代の藩主墓が3つのお寺(功山寺,笑山寺,覚苑寺)に所在し、

昨年、県の史跡指定を受けております。

 

 

 

 こちらの歴代藩主墓、その墓石の形状や大きさなどから、

当時の長府藩の毛利家と本家(萩藩主毛利家)とのつながりを考えることができます。

臼杵市の下藤地区キリシタン墓同様、お墓には当時の情報が数多く残されていることを改めて感じさせられました。

 

 


地元オリジナル

2015-05-23 11:39:52 | 日記
こんにちは

こちら大分では大分駅がリニューアルして
地元民だけでなく、県外からのお客様も
駅ビルや駅周辺の変わりように驚いていています

「大分じゃないみたい」
というのが初めて駅ビルに行った時の私の感想でした

清潔で、都会化された、おしゃれな雰囲気で確かに魅力的ではあります

一方で、大分らしさが消えていくという残念な気持ちもあります

ショッピングモールが増えて、全国チェーンのお店ばかり、
地元企業のお店や商店街が廃れて
地元のオリジナルな風景が全国的に画一された、
全国どこに行っても同じ風景の街並みに変わっていくのを見ると
何とも味気無い感じがします

暮らし易さを求めつつ、
大分ならでは、大分らしい、そんな地元オリジナルなものは廃れず絶さずに
残して欲しいと強く思います

そこへいくと、文化財は交通網が発達しておらず、文化や情報の伝播が遅い時代の頃のものがほとんどで、
地元の地形や産物などを活かして、産業や文化ができたため、
そこの地域性が如実に表れているものも多々見受けられます

先日臼杵市内の石切場を案内してもらった次の日に山口県内の墓所に伺ったので、日頃大分県内で良く見られる凝灰岩と違う墓石の地域性に改めて驚かされました

様々なものの由来や、各地の街並みの特色、なぜそこにそんな産業が発達したのか、そんな文化が広まったのか、文化財は形の美しさだけでなく、そんないきさつを物語っている大事な資料であり、地元の宝です
まさに地元オリジナル、地元らしさ

薄れていく地域性の中で
残っている文化財だけはしっかりと地元を誇っているようにも思えます

文化財の指定有無に関わらずにそんな地元オリジナル、らしさのあるものは
出来るだけ残っていって欲しいし、
また、逆にこれから先も作っていくんだという思いを持ちたいものです










そろそろ大人に・・・

2015-05-21 20:52:28 | 日記

 こんにちは、馬頭です。私ごとで大変恐縮ですが、先日誕生日をむかえて、ついに30歳となりました。20代はあっという間と聞かせていましたが、まさにあっという間に過ぎ去ってしまいました。誕生日が同じ日の高校からの友人がいるのですが、お互い毎年精神根例がともなっていいないという話をしました。さすがに、30代になると「若者」とは呼べないので、今年は大人と呼べるような成長をしようとお互いにエールを送ったのですが、大人とはどのような人をいうのであろうかと改めて考えと難しいものですね。とりあえず、周りの人に迷惑をかけないように頑張っていきます。

 さて、今年も大分のご当地検定「しんけん大分学検定」が開催されることが決定しました。今年で、3回目となる「しんけん大分学検定」ですが、今年はちびっ子たちにも大分のことをもっと知ってもらいということで、「こども検定」が新たに開催されます。「大分のことなら何でも知っている」という物知りなちっび子たちの挑戦をお待ちしています。

 開催日は、例年同様に11月3日の文化の日です。その他の情報に関しては7月上旬を目途に随時公開されますので、ホームページをチェックしてください!

 第3回「しんけん大分学検定ホームページ」→http://oitagakukentei.com/index.html


暖かくなって過ごしやすいのは人間だけではないようで

2015-05-16 23:45:00 | 日記

どうも、ウメです。

先週は例年よりも早い気がする台風の到来。

大分はさほど大雨にはならず、夕方には台風一過で気持ちのいい青空が広がっていました。

環境調査や屋外での作業をしていると、例年通りにならない天気に泣かされることもしばしばありまして、

「今年の梅雨は雨が少ない」や「今年の夏は天気悪すぎ」、「今年の冬は暖かい」等など、

四季や二十四節気とは言いますが、毎年なんだかんだで「今年は例年に比べ~」という状況のような気がします。

今年度も始まったばかりですが、これからどんな気象になるか楽しみなような不安なようなという心境です。

さて、5月も中盤になりますと、だいぶ気温も上がり、過ごしやすい日が多くなりました。

暖かくなると出てくるのが、植物や昆虫などの生き物。

生え盛る雑草を見ては「うわぁ・・・」となったり、

元気に飛び回る蜂の音を聞いては「サーッ」と血の気が引いたり、

雨上がりの参道で山ミミズを見て「おおっ」と思ったり、

本来は元気に活動する昆虫や緑に生い茂る草を見て生命のすごさを感じれればいいんですけどね・・・。

そんな動植物や昆虫の中で、最も現場で会いたくないのが蚊ですかね。

会いたくないというより、いると作業に集中できずイライラが募るため、めんどくさいというの正しいかもしれません。

会社の中では特に自分に集まりがいいようで、

夏の現場から帰る車の中では毎回のように刺された跡が増えております。

蚊取り線香などの対策はあるのですが、

ちょっとした作業ですと持っていくのを忘れ、現場で襲われながら「キーッ」ってなっております。

先日、事務所の下水の蓋から飛び立つ蚊を見て、

自分たちだけでなくいろんな生き物にとっても過ごしやすい時期になったと感じました。

これからの時期、屋外の現場へ行く時は「虫よけスプレー必須」で、イライラを感じないように心掛けたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 


私を惑わせているものと和ませるもの

2015-05-09 14:56:54 | 日記
こんにちは

地震や火山活動の活発化、
何かと環境が物々しいです

この時期には珍しい台風のおかげで
新緑の季節に天気がぐずつきがちです

一昨年の酷暑から一転
昨年の梅雨開かずの夏
季節外れの夏日の春先
だらだら続いたなたね梅雨

これが自然とは言え
気分がいまいちすぐれません

そんな中で屋外文化財を考えると
例えば磨崖仏なんかは何百年もの間にそこで幾つかの天変地異を乗り越えて現在に残っているわけです
数年間のスパンで一喜一憂してる自分がアリんこのようです


文化財を保存するなんて永い間残ってきたいわば大先輩に対しておこがましい言い方かもしれない

しかも自分はその先輩よりも早くこの世からいなくなる可能性の方が大きいですし

そんな自分たちが保存するために大事なことと言えば、「見守り続ける、後世に伝える」ということではないかと

地元の年輩の方のお話や当時の文献が保存する際の貴重な資料になることがありますし、
何より「無関心」こそが劣化を進めていく大きな要因だと思います

まず観察して、記録して、必要な修理メンテナンスをして、次の世代にそれらを引き渡すことに専念しようと

数百年なんて訳にはいきませんが、出来るだけ長い目で文化財という大先輩のお世話ができればと
自戒の念も込めて改めてこの仕事に対する思いを新たにしている週末

小雨の大分市は昼下がりの今になって晴れてきました

地球上でいろいろ気になることもありますが、
大分市の高崎山ではお猿さんの出産シーズン
新しい命も続々誕生してます
シャーロットちゃん、すったもんだありましたが、とっても可愛い赤ちゃんには変わりありません
見に行ってみたい!