株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

文化を護る 未来へ繋ぐ 株式会社 文化財保存活用研究所

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季節は秋から冬へと

2014-11-29 22:17:21 | 日記

ども、ウメです。11月もいよいよ終わり、

2014年も残すところ、あと1か月になりました。

いつの間にか過ぎてゆく時間を、

各季節の風物詩によって、ふとした瞬間に気づく。

もっと心に余裕を持たないといけないなと感じました。

と言いますのも、こちらのブログでは連続になるお話ですが、

私どもの会社は現在、臼杵石仏の山王山石仏という場所で、

紫外線を用いた着生生物類のクリーニング作業をおこなっております。

写真に写っている青い光が、馬頭君の紹介でもありました紫外線になります。

今週もこちらの山王山石仏にて作業をおこなっていたのですが、

ふと前を見ると、綺麗な紅葉が目に入ってきました。

いつの間にか訪れていた秋、そして冬が近づいていることを感じることができたのですが、

紅葉に気づいたのが、現場に入ってから数時間後でした。

という事があり、最初の文のような心境になった次第です。

いつの間にか変わった季節を感じるのではなく、

その季節の風物詩を事前に楽しみに待つぐらいの心を持ちたいと思いました。

 

 

 

 

 

 


磨崖仏はアートだ!

2014-11-23 12:25:15 | 日記
こんにちは

大分県立美術館が今日オープンだそうで施設前の道路は車の侵入を禁止して
オープニングイベントをおこなっています
立派な建物の美術館ゆえ、企画展や常設展への期待値が個人的に高くなっています
目下大分はアートでまちおこしをする自治体が増えている様子
その動きは大分県だけではなく
日本全国にアートブームが来てる感じがするのは私だけでしょうか
私だけですね

さて、昨日は臼杵磨崖仏でクリーニング作業公開がありました

三連休の初日でしかも気持ちのいいお天気だったのでたくさんの拝観者がお越しいただいて
私たちの作業を見学してくださいました
クリーニング作業の目的と磨崖仏の維持管理について理解いただき、
また、大分にこんな立派な磨崖仏が(しかも国宝)あるという驚きと発見が特に県外の方はあったようです

当日は前日の雨の影響か、中尊の伝釈迦如来像が結露していて、
いつもと違いしっとりとしていました
山王山では3体仏様が彫られていますが
その日結露したのは釈迦如来だけでした
公開の準備中は首もとだけだったのが
時間がたつにつれて本体全体に広がっていき、拝観者の方にこの珍しい現象も併せて説明させていただきました

屋外にある文化財の醍醐味ともいいましょうか
日によって表情が変わるという魅力も伝わってくれたらいいなぁと思います

大分には臼杵市だけでなく県内にたくさんの磨崖仏があります
スケールの大小もありますが、形状や表情、岩質の違いやロケーションの違いも様々
県立美術館の開館に重ねて、是非磨崖仏という古代彫刻アートにも触れて見てはいかがでしょうか



臼杵石仏修復現場公開

2014-11-20 18:56:29 | 日記

 こんにちは、馬頭です。最近、ホームセンターなどに行くとクリスマスソングがかかっていて、「まだ11月なのに、クリスマスソングかけるなんて・・・」と思っていたら、もうクリスマスツリーやイルミネーションが街中に設置されていて驚きました。とは、言っても来週で11月も終わり、12月なんですね。時間の流れについていけていないのは、私の方だったようです・・・。

 さて、弊社的にはこの時期は、クリスマスというよりも臼杵石仏での着生生物除去作業の時期という認識となってます。石仏に着生したコケや植物などは石仏の劣化要因となるため、毎年メンテナンスとして除去作業をおこなっています。臼杵石仏では、紫外線照射をおこなうことで枯死させ、除去をおこないやすい状態にした上で除去作業をおこう最先端の作業方法を採用しています。

 作業期間中は作業の様子を自由に見学することができるのですが、今週の土曜日(11/22)は、私たち専門作業員が作業内容などを詳しく解説させていただく、修復現場公開日になっています。今回は、臼杵石仏の中でも幼年期を表しており、可愛らしい表情をしていると言われる山王山石仏群での公開となります。

 イルミネーションのようにロマンチックではないですが、青い光に照らされた石仏はいかがでしょうか?また、紅葉も見頃をむかえていますので、ぜひお越し下さい。


下藤キリシタン墓の現地説明会へ行ってきました

2014-11-15 22:54:53 | 日記

どうも、ウメです。

だいぶ気温も下がり、今週は大分も真冬並みの寒さだったようです。

この季節に辛いのは水仕事。使い終わった道具などを洗う際に厚手のビニール手袋を装着するのですが、

それでも水の冷たさが体に伝わってきます。

これからもっと寒くなると思うと、雑巾を絞りながら複雑な気持ちになってしまいました・・・。

 

本日は臼杵市の下藤キリシタン墓で行われた現地説明会に参加してきました。

今回は大分県立先哲史料館の大津氏による、当時の下藤村の村落構造に関する講演があり、下藤キリシタン墓を造営した中心人物に関するお話を聞くことができました。

講演の内容としましては、「豊後国大野郡野津院御検地帳」(1597)とルイスフロイスの「日本史」という二つの史料、さらに、下藤地区の字図や現在も残っている屋号や地名から、下藤キリシタン墓を造営した中心人物の屋敷がどのあたりにあったかというお話だったのですが、 地元の人々によって残されてきた記録と文書などの史料の記録を照らし合わせ、一つの可能性を導き出すという点に、「語り継ぐ」・「受け継ぐ」ということの大切さを感じました。

 

 

 講演の途中から、実際の現地へ行き、現在のどのあたりかというのを見てきました。

その後、下藤キリシタン墓へいき、臼杵市の担当者から現在までの調査成果に関する説明がありました。

今回は、「地元」に残る伝承などの大切さを改めて感じました。

まさに、下藤地区に住まわれているの人々が紡いできた歴史。

実際の遺跡や遺物だけでなく、そういった地元の歴史も大切に後世へ受け継いでいけたら素敵だなと思いました。

 

 

 

 


大分学検定ありました

2014-11-08 09:13:12 | 日記

こんにちは

昨日は「立冬」でした

暦の上ではディッセンバー ではなく(もう古いものとなってしまいました)

冬となったわけです

「そんなに早く冬が来てたまるものか!」と思いつつ

まだまだ昼間の暖かさに安堵しています

が、朝晩はもちろん、日中でも日掛けに入るとグッと寒くなります

皆様体調管理に十分お気を付けください

 

さて、先週の文化の日に「大分学検定」が行われました

今回の検定には県内の中学校の生徒さんがなんと70名受験してくださり

まだまだお若いのに「難問」と言ってもいい問題が数多く出題される中

一生懸命、それこそ、しらしんけん問題を解いていました

退出していい時間が来るとどんどん帰っていく生徒さんたちの中で

制限時間ギリギリまで頑張っている女の子がいました

なんだかとてもうれしい気持ちになりました

もうそれだけでその子に「上級認定」してあげたいくらいです

日頃の勉強に加えて受験するには

中学生にとってなかなか難しい問題が多かったかもしれませんが

これに懲りずチャレンジを重ねて欲しいです

 

大人の受験生は以前このブログでもご紹介した本「まるごとわかる大分県」を持って受験されていた方が

多く見受けられました

アンダーラインや付箋がびっしり、書き込みもすごく、熱心に勉強された跡がうかがわれました

そんな効果もあってか

前回のよりも好成績の方が多いとか

表彰式は今月末大分学研究会の定期例会で行われます

最高得点者は誰なのか、そして各市町村賞は誰の手に渡るのでしょうか

楽しみです

 

そして、受験が終わっても改めてまだまだ知られていない大分県の魅力を感じるべく

知識だけでない

現地に赴いてまさに五感を使って大分の良さを堪能してもらいたいです

 

そしてまだ受験されてない方

来年もあります

是非トライしてみてください

「まるごとわかる大分県」も必須ですが

個人的には地元のニュースも欠かさずチェックすることが

大切なのかなと思いました

ニュース、スポーツ、観光、文化、地域活動、トレンド情報から歴史的なことまで

なんでも網羅してますよね

なにより頭に入りやすいですし

こまめにメモしておくといいかもしれないです

お試しください!