株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

文化を護る 未来へ繋ぐ 株式会社 文化財保存活用研究所

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熊本・大分地震から1年が過ぎ

2017-04-23 22:35:19 | 日記

どうも、ウメです。

馬頭君もブログで書かれているように、

昨年の熊本・大分地震から1年という月日が流れました。

仕事の関係で震災復旧のお手伝いをさせていただくこともあった昨年度ですが、

震災被害の現場を見るたびに、

心に重くのしかかるものを感じます。

自分自身は直接被害を受けていない身ですが、

1年たった今でも復旧がされていない現状を見ると、

東日本大震災のときの事も思い出してしまいます。

被害にあわれた方々に対し、

今自分に何が出来るのか、

そういったことをもう一度考えていければと思います。

 

さて、先日のことですが、仕事の関係で熊本の山都町に在ります「通潤橋」へ行ってきました。

こちらは一昨年度に冬場の環境調査をさせていただいた石橋で、

現在も継続して温湿度を測定しており、

そのデータの回収および計測機器の点検のため、うかがいました。

こちらも昨年の地震によって石積みの一部が孕み、

安全上、地震後は石橋の上は、人が入ることが出来なくなっております。

また、中を通る水管から水が漏れるようになってしまいました。

「通潤橋」は現在も農業用水路として地元の方々にとって必要なものであり、

有名な放水はその一環でおこなわれておりますが、

昨年の地震によって内部に水を通すことが出来なくなっておりました。

地震が起きた4月はそれこそこれから水が必要になる時期のため、

地震は直接的な被害だけでなく、

こういった2次被害も生み出しておりました。

幸いにも通潤橋の横に別の水道管が通されているため、

昨年度はそちらを早急に直し、農業用水の確保をおこなったようです。

 

実際の石積み等の復旧はこれからとの事で、

地震後は水を通していないため、

この一年間は放水が無かった通潤橋。

また豪快に放水する様を見れるよう、

そして石橋の上をまた歩けるよう、

今は復旧工事が無事に終わるのを祈るばかりであります。


文化財を守り伝えていくために

2017-04-18 07:23:43 | 日記
こんにちは、馬頭です。今年は桜が咲く時期が遅れたせいか、いつの間にか春になっていた気分です。気温の方も夏のような暑い日もあれば、まだ肌寒い日もあり、服装に困ります。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、皆さんもお気をつけください。

先週の日曜日の4月16日は、熊本・大分地震から1年となりました。今までに体験したことがない震度で、大きな被害をだした地震ですが、熊本城をはじめ多くの文化財が被害をうけました。

熊本地震から1年となる日に、大分県立図書館で、大分県教育庁文化課の主催による、熊本・大分地震から1年「100年先まで地域のシンボルを守りる伝える」フォーラムが開催されました。



地震で被害をうけた文化財の被害状況とこれまでにおこなわれた復旧・修理事業の報告がおこなわれました。また、文化財レスキューに参加した方の経験談なども聞くことができました。フォーラムの中では、弊社が復旧事業を担当させて頂いた文化財も紹介され、災害復旧にたずさわることや文化財ひとつひとつが持つ意味とそれを守り伝えていくことについて、改めて考え直すことができました。

今後、災害復旧などにたずさわらせて頂いく際は、今回のフォーラムで学んだことを胸に、文化財を未来に伝えていくため、尽力していきたいと思います。

まだかまだかと待ちわびていた桜も満開になりましたね~♪

2017-04-16 00:30:50 | 日記

はじめまして、今回から時々登場します新人社員のTontonです。

縁あって席を置かせていただくことになりましたが、なんと会社では私が最年長!! で、微妙なお年頃です。

今まで室内の仕事だった引き籠りタイプの私ですが、入社早々あっちこっちの文化財の現場に連れて行って貰いました。

久しぶりに外気に触れて気持ちが晴々 

一年生のあるある→不安でドキドキ!が楽しみでワクワク!に変わりました。

毎日、感動・・プチ感動の連続です。

これから、わたしが見たこと感じたことを紹介させていただきます。

今回は、ご挨拶まで

これから、よろしくお願いします。

 

ホ~ホケキョと可愛らしい声を聴きながら工房の近くの桜並木を歩いてきました。


磨崖仏と季節感

2017-04-09 19:57:47 | 日記

どうも、ウメです。

新年度を向かえ、新しい生活が始まった方も多いこの季節。

私どもも新たな気持ちで今年度を出発していきたいと思います。

 

新年度最初の週だった先週は、

馬頭君がブログで書いております元町石仏をはじめ、

県内の磨崖仏をまわり、設置している環境調査のデータ回収をおこなっていました。

季節柄、巡っている途中に目に映るのは桜の開花状況。

今年の大分県は開花が遅く、

関東の方が開花が早かったようで、

満開予定も本日9日、

こちらは関東の満開予定日と同じという状況でした。

お花見をほとんどしたことがない私ですが、

ここ数年は磨崖仏を巡りながら桜を眺めるというのが

毎年の恒例になっております。

毎日いろんな場所を巡りながら、

「ここは咲いてるな」や「ここはもう少しだな」

と開花状況を見れるのは、

仕事上の役得かなと感じます。

こちらは豊後大野市の菅尾磨崖仏。

行った日が雨の後だったため、壁面の色が鮮やかな状況でした。

菅尾磨崖仏前の桜の状況です。

満開までは後一歩といったところでしたが、

週末の雨でどうなったか・・・。

 

磨崖仏は屋外に在るが故、

訪れるたびに季節を感じることができます。

今年度も季節を感じながら、磨崖仏を巡っていきたいと思います。


桜の季節ですが…

2017-04-03 22:19:14 | 日記

こんにちは、馬頭です。4月に入って、段々と暖かくなってきましたが、桜が咲いていない…。大分では、4月に入っての桜の開花は1988年以来らしいです。桜の開花が遅れているせいか、私の花粉症も未だ継続中です。桜はゆっくり咲いて、ゆっくり散ってほしいですが、花粉症はさっさと過ぎ去ってほしいものです。

さて、新年度となり昨年度の事業もそれぞれ無事に終わりました。大分市の元町石仏では、昨年12月より設置しておりました作業用足場の撤去も終わり、石仏のご見学がしやすくなりました。長らくご迷惑をおかけしましたが、石仏のお顔もご覧いただけますので、春の散策にぜひお越しください。