株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

三浦梅園旧宅~大分県国東市~

2011-02-22 18:21:29 | 文化財
どうも、お久しぶりです。うめです。
2月も後半に入り、昼間は暖かい気温になってきました。
もうすぐ春なんだなと感じる今日この頃です。

さて前回のブログでは、馬頭君が会社の仕事について紹介しました。
ですので、今回私はいつものように文化財の紹介をしたいと思います。

今回の文化財は題名にあるように国東市にある文化財です。

三浦梅園は江戸時代の哲学者で、天地自然の理から哲学的真理を追及していた人物です。
主著として「三語」等があります。
彼が住んでいた旧宅や塾跡やお墓などを含めて、現在国史跡の指定を受けています。
また、旧宅には彼の遺稿や天球儀が残っており、それらも国の重要文化財に指定されています。



と、ここで少し余談を・・・。
今回ご紹介する三浦梅園旧宅のある地域は、市町村合併により現在の国東市になりましたが、それ以前は安岐町という町でした。
この安岐町、実はわたくしの生まれ故郷なんです。
以前友人の結婚式の記事の際に紹介した様に、現在実家は栃木県の方にありますが、生まれてから小学5年生までは、この安岐町で暮らしていました。
そのため、安岐町はとても思い出深い町であり、今回ご紹介する三浦梅園旧宅は、小学生の時に何度か行ったことがある場所です。

小学生のころは三浦梅園という人物がいたということは知っていても、何をした人なのかは全然知らない状況でした。名前を知っていた理由も、当時住んでいた家の近くに、梅園の丘という公園があったからです。

そんな状況でしたから、三浦梅園旧宅に行った時の記憶もうろ覚えです。歴史を感じる家だったような・・・、確か子孫の方が住んでいたような・・・と当時の記憶はあいまいです。しかし、天球儀だけはすごく思い出に残っていました。幼いながらも何か心を惹きつけるものがあったんだと思います。

さて、そんな記憶を思い出しつつ三浦梅園旧宅に行ってきました。



小さいころのあいまいな記憶とは違った姿でした・・・。
なんでも平成14年~18年度にかけて修理が行われたそうです。
また、傍には資料館もできておりました。
小さいころに旧宅の中で見た遺稿や天球儀等はそちらの建物の方に展示されておりました。


今回の文化財見学では、再度見学することの面白さを感じました。
今までに一度見たことがある文化財でも、修理が行われた後などに見学に行くと全く違った一面を見ることができると思います。それもまた文化財見学の面白い部分だと思います。
皆様も昔に見た文化財を、再度見学してみてはいかがでしょうか。当時との変化や違った一面など新しい発見があるかもしれませんよ。

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