株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

文化を護る 未来へ繋ぐ 株式会社 文化財保存活用研究所

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臼杵石仏特別祈願法要がありました

2015-01-29 18:27:45 | 日記

 こんにちは、馬頭です。1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」というように年が明けてからの時間の経過がものすごく早く感じます。早く暖かくなってほしいと思う反面、もう少しゆっくりと時間に追われずに過ごしたいのが本音です。

 さて、先日の28日に臼杵石仏では、特別祈願法要がおこなわれました。1月・5月・9月と年に3回おこなわれる特別祈願法要ですが、臼杵石仏の古園石仏群に設置されている「御祈願箱」に投函された「祈願札」を臼杵市仏教会の僧侶の方々が祈願奉納される行事です。当日の法要に参加されると大般若経の大きな経典本であおいでくださり、その風を受けると平穏無事に過ごせると言われています。この時期は、石仏のクリーニング作業で現場にいることが多いので、毎年参加させていただいているのですが、そのおかげで、毎年風邪もひかずに外の現場で作業ができているのかもしれません。

 今年も恩恵を受けて、春先までは体調を崩さずに頑張っていきたいと思います。


臼杵石仏にて修復現場公開をおこないました

2015-01-24 23:14:11 | 日記

どうも、ウメです。

少し暖かい日があったと思ったら、また寒くなった大分県。

本日はこちらのブログでも紹介しましたように、臼杵石仏の修復現場公開があったため、

朝から臼杵市へ行っておりました。

臼杵石仏の入り口前にあります花壇ではこんな霜柱ができておりました。

 

 子供のころは踏む楽しさを感じた霜柱ですが、大人になった今は寒さの象徴でしかなく、

なんだかんだでまだ1月下旬、まだまだ寒い日が続くことを感じさせられました。

 

さて、臼杵石仏で行いました修復現場公開。今回は受付を入ってすぐのホキ石仏第2群にて行いました。

こちらは馬頭君が、作業内容の説明をしているシーン。

左側にあるのが紫外線照射装置になります。

こちらの装置による照射の状況と実際にクリーニングをおこなっている状況を説明しております。

 

今回も多くの方が来られ、中には東京や千葉などの関東、奈良などの関西から臼杵石仏を見に来られている方もいらっしゃいました。

県内外から多くの方が見に来られる臼杵石仏の凄さを改めて感じることができました。

本日見に来てくださった皆様、拙い説明でしたが、最後まで聞いてくださり、ありがとうございました。

また、次回の公開時はこちらのブログでもご紹介したいと思います。

 


知る、出来る、分かち合う

2015-01-17 10:05:21 | 日記
こんにちは

スーパーで菜の花やスナップえんどうといった春の野菜がチラチラと見かけられるようになり、
水仙の花が咲いたという静岡のニュースとか、
春の訪れの「兆し」を感じられる機会が多くなって来ました

春が来ることはとても嬉しい反面、
冬は気候的にも屋外文化財の保存処理には向いている季節で、
しかも虫やヘビの出現が無い分山野を堂々と駆けめぐることが出来ます
寒くても安心な冬です

もう少ししたら、そんな山野の主たちが活動し始めるので、
この寒いうちに心配のある文化財を見て周りたいなと思っています

もちろん気になる文化財がありましたら季節を問わずいつでもお気軽にご連絡下さい


さて、来週は石造文化財をはじめとした屋外の文化財に関する研究の発表会に参加してきます

私たちは現場で劣化の状態を把握して、
現場に応じた保存処理を提案していきます
その為にも、学会や今回の発表会などで得たものを活かして
より永く文化財が遺せるように
勉強出来る機会があれば出来るだけ参加しています

年が明けると通信教育のコマーシャルが頻繁に流れますが、
そんな机上のものだけでなく、
いくつになっても学ぶものは自分の周りにたくさん転がっているものだと
改めて思いしらされます

そして分からなかったことが分かるようになる、
出来なかったことが出来るようになる
その達成感や喜びを多く感じられるようになれればいいなと思っています


そしてそれらを皆さんに還元して分かち合える仕事をしていきたいと思います





















1/24(土)は臼杵石仏修復現場公開日です!

2015-01-15 20:43:09 | 日記

 こんにちは、馬頭です。遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年も何卒ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 今年のお正月は、まさに寝正月で長距離陸上好きの兄と父親の影響で、ニューイヤー駅伝と箱根駅伝を最初から最後まで視聴するという生活でした。正月からダラダラと過ごして説得力がまったくありませんが、今年は20代も終わり30代に突入する年となるので、「新しい自分」ということをテーマとし、20代の自分ではできなかった新しいことを計画的に実行する年にしたいなと思っています。まだ、具体的なことは決めていませんが、このブログでもそんな姿をチラチラ見せていくことができるように頑張っていきますので、何卒よろしくお願いいたします。

 さて、今回は毎年恒例となっている臼杵石仏の修復現場公開のお知らせです。昨年の11月にも開催した臼杵石仏の修復現場公開ですが、今回は大きな阿弥陀如来像が特徴的なホキ第2群にて公開をおこないます。毎回好評をいただいている作業用足場の中に入っていただき、柵の内側から石仏を見学いただけるようになっています。

 手がとどく距離での石仏見学は公開日だけです。実はホキ2群の阿弥陀如来像には江戸時代のものとされる墨書が胸に書かれています。柵の外側からは中々確認しづらいので、ぜひこの機会にご見学ください。

 開催日は来週の土曜日1月24日です。ぜひお越しください。


30歳という立場

2015-01-10 21:58:47 | 日記

どうも、ウメです。

新年になり、1週間が過ぎました。

年末年始もあっという間に終わり、私どもの会社も今週から通常業務に戻っております。

私は実家が遠方にあるため、こういった長期休暇の時しか帰らないのですが、

普段会えないからこそ、家族や友人との会話も楽しいんだと感じました。

一緒に住んでいる時は親の小言もうるさく感じ、反抗や避けるなどの行動しかできなかったのですが、

今となっては「受け止める」という対応も出来るようになりました。

これも普段会えないからこそであって、

もし毎日であったら、さすがにちょっと・・・と考えていると思います。

 

さて、今回実家に帰り、友人と話した時に「最近の新人は~」という決まり文句が友人の口から出てきました。

自分たちも30歳になり、高卒から働いている友人は社会人を10年以上やっていることになります。

今までは自分のおこなう仕事で精一杯だった立場から、

少しずつ自分だけでなく、周りのことも考えなくてはならない立場、

自分たちの年代がそういった立場にならなくてはいけない年代になったと感じ、

改めて、歳をとったなと思いました。

それとともに、自分たちが成長しているいないに関わらず、

時間は刻一刻と過ぎていき、

社会からは年齢に見合った要求をされるのだと思いました。

働き盛りの30代、とはいえまだまだ未熟な30歳故、

今年も成長できるよう、友人共々頑張っていきたいと思います。