株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

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丑殿古墳~大分市賀来~

2010-09-25 15:45:09 | 文化財
こんにちは。うめです。
最近急に寒くなってきましたね。
昼間も30℃に達しなくなり、
暑がりの私としては「すごしやすいな~」
と調子に乗っておりましたら、
鼻が止まらないという状況になってしまいました。
風邪でしょうか・・・。

皆さんは気を付けてください・・・。


今回は大分市にある丑殿古墳を紹介したいと思います。

丑殿古墳は大分市賀来に所在する県指定の史跡です。
現在、墳丘の盛り土はほとんど失われておりますが、
本来は円形の墳丘をしていたそうです。

丑殿古墳の特徴としましては、
石室内に家形石棺が残されている古墳ということです。

家形石棺とは読んで字のごとく、家の形をした石の棺のことです。
フタ石が屋根の形に加工され、棺部分が大きな石をくり抜いたものを
用いているそうです。

現在は下の写真のように入口に扉がしてあるため、
石室内に入ることはできませんが、
扉の隙間から石室内を見学することはできます。


石室の構造や石棺の形式から6世紀後半から7世紀初頭の
古墳だといわれています。



さて、この丑殿古墳ですが、少しわかりにくい場所にあります。
大分挟間バイパス線(ツタヤやダイソーなどがある道路)の
賀来神社先という信号のある交差点(現在マックができています)
を大分ICの方に曲がります。そうしますと踏切を超えたところに
セブンイレブンがあります。その交差点を東側(セブンイレブンがあるのとは逆の方向)
の道に入っていきます。
少し走りますと、左側に写真のような案内があります。



さて、案内は出ているのですが、
周辺に古墳ようなものは見当たりません。
私は見学に行った際、ここで少し迷ってしまいました。
墳丘が失われているため、遠目から古墳とは分かりにくくなっていました。


案内に沿って道を歩きますと、右側にこの地区の公民館があります。
この公民館の裏に丑殿古墳はあります。
(公民館の敷地内の建物の裏に回ったところです。)
公民館の目印としては、大きなむくのきがありました。




今回は「えっ!こんな所に古墳!」という状況下にある丑殿古墳でした。