一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

火のある暮らし。

2012-03-17 00:48:23 | Weblog
だいぶん暖かくなってきましたね~

今日は若いうぐいすが、たどたどしくもお歌の練習をしていましたよ~^^
京都はまだ少し寒いのですが、それでもずいぶん春らしくなってきました。


一陽のお家では、今冬は火鉢が大活躍。今年は鉄瓶もやってきました~
でもやっぱり土瓶も欲しいかな♪っておもいます。



炭火のある暮らしというのは、なにか温もりのあるものです^^


震災から早一年も経ち。
この暖をとるエネルギーについて、職人なりにいろいろと、思うこともあります。
しかし、ブログという媒体をつかって言葉を発し、反応があることは当然としても、そのやり取りをみることは、実際に被害にあった方たちの胸を痛めることでもあると知ったので、
無知な私などがいたずらに、言葉を発することは憚られるべきことであると思ったし、何と言葉を綴ったらよいかもわかりませんでした。


私は夢想家や懐古主義者と、いわれてしまっても仕方ないのですが、
現代は何故、科学をここまで妄信してしまうのか不思議に思います。
永い年培ってきたものや、脈々と伝承されてきたこと。
直に手をふれて感じることで、判断できることを無視してしまうことは。。
科学を悪い事とは思いませんが、過剰な信仰をしているようにみえるし、
実際に土や川、山や海。自然を希薄にとらえてしまっていて、それは勿論自らも含めてのことですが。。

私はもう少し近づきたい。もう少しあたたかく迎えたい。
と、思っています。


炭火を熾す。

温かい火の色と、
いきもののようなパチパチという音を静かに聴きいる。

風がとおるような鉄瓶のうなり声。

火のある暮らし。
それは自然の温もりを、少し近しく感じさせてくれるものでありました。


ラジウムという鉱物は、たくさんの可能性をもった大変魅力的なエネルギーではありますが、
日進月歩とはいえ、まだ人には余る物質では?と、思います。
この期に及んでも、まだ自然を支配した気になっている。
人と自然 
その距離感が私には、少し淋しいです。




着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室

京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
さとこの着物まわり

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