ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

路上の子どもたちのパヤタス訪問(1)

2010年12月04日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

路上の青年リーダーグループ、ジャストワーカー(Junior Street Workers)が、アイキャンの別の事業地であるフィリピン最大のごみ処分場パヤタスを訪問しました。パヤタス事業担当のスタッフ、ポールがアイキャンの事業で生まれた協同組合のピコ(PICO,MPC:Payatas Integrated Cooperative)について説明します。



「路上の保健・医療活動に参加してくれているCHV(Community Health Volunteers)のお母さんたちは、いつもここパヤタスのピコセンターにいます。お母さん達のグループは、ピコという名前の協同組合なんだけど、協同組合ってみんな知ってる?」

何人かの子どもたちが手を上げました。

ポール「4分の1くらいの子どもが聞いたことあるみたいだね。協同組合というのは、地域が抱える課題にみんなで取り組んでいこうという人たちが集まったグループで、正式に政府にも登録されています。登録には、最低15人のメンバーと、メンバーによる協同出資が必要です。最低15人のメンバーが必要ですが、ピコメンバーは、最初26人から始まり、現在では303人にまで増えています。ピコでは、クリニックと薬局を運営し、このクリニックでみんなの良く知っているCHVのお母さんたち(保健教育を受けたボランティア)は、患者さんの血圧を測ったり、インタビューをしたり、または保健教育をしたりしています。他には、初等前教育のデイケアや収入向上のためお米の販売も行っています。どうして、これらの活動が始まったと思う?」

ジェイムス「たくさん病気の人がいたから。」

ポール「そうだね。この地域は、ゴミ山があるために、皮膚病や呼吸器疾患などの病気がとても多いんだ。これらの活動は、コミュニティに必要だというお母さんたちの声から始まりました。CHVのお母さんたちに話を聞いてみましょう。」



CHVのお母さん「アイキャンとの関わりは、子どもが栄養失調でアイキャンの炊き出しに参加していたことがきっかけでした。そこで、栄養について勉強したり、炊き出しの料理を作ったりと活動に参加するようになりました。その後に、ヘルスワーカーとしての訓練を受け、CHVとなり今に至ります。」

ネネ(仮名)「自分自身変わったと思われますか?」
CHVのお母さん「すごく変わりました。前は、ただ家にいる主婦だったのに、外に出て他の人を助けられるようになったわ。」



ビンセント(仮名)「路上の子どもの保健・医療活動に参加して、子どもたちが、汚かったり、臭かったりするでしょ。時には、話を聞いてくれなかったり、うるさかったり。そんな時って嫌にならないですか?」

CHVのお母さん「子どもたちに対して、私たちがケアをしていく立場なので、汚いや臭いは慣れました。そんなことを嫌がったら、子どもたちが傷ついてしまうでしょ。子どもがうるさい時には、叫ぶときもあるけど、私たちは子どもたちをケアする存在ということを、子どもたちに分って欲しいので、それが伝わるような言い方をするように心がけてるわ。」


【お母さんたちの作ってくれたお昼ご飯を頂きました】

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