ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

カリラガン祭りでの爆破事件

2008年03月06日 | ジェネラルサントスの子どもたち
まい@まにら。

先月27日、ジェネラルサントス市では、年に一度開かれる大きなお祭り、「カリラガン祭り」が行われました。この日は、学校、政府機関、企業全てが休みとなり、市民が参加して一日中、様々な催し物が行われます。(去年の様子はこちら

この日は、のみの市が開かれ、午前8時には、市の中心にあるジェネラル・パウリノ・サントス公園ではミサが始まり、午後1時からストリートダンスのコンテストが行われました。その後、夜には公園内の路上でディスコが行われます。このお祭りでは、パレードも行われ、選び抜かれたジェネラルサントス市の高校生たちが数多く参加するそうです。




【先住民の衣装を身にまとってパレード】



【パレードを見物していたマリアンちゃん(小学2年生)】

ジェンサン市内の小学校に通っているマリアンちゃんにとって、カリラガン祭りは1年で唯一、家族で市内に行ってストリートダンスやパレード、歌やダンスコンテストを見物し、のみの市でお買い物をする、とても特別な日だそうです。ただし、来年はマリアンちゃんもパレードに参加したいかという問いには、「このパレードに参加するためには衣装代もかかるし、ダンスも習わないといけないから、参加したくない。きょうだいと一緒に観ているだけで充分楽しいの。」と話していました。

そんなイベントが続く中、午後11時、のみの市が開かれているプラザ近くで爆破事件が起きました。現場は、夜間は人通りが少ない場所だったらしいのですが、それでも地元紙の取材によると、死者が1名、軽傷者6名ということです。爆破の理由に関しては、人が最も集まっている公園内で爆破させる予定だったという噂もありますが、市警は、偶発的に手りゅう弾が爆発したとの見解を示しています。

また、ICANが教育支援を行っているジェンサンキッズの負傷者もありませんでした。ジェネラルサントス市では、このお祭りのときに、人が一番集まるらしく、楽しいイベントも、人々の娯楽もこのような事件によって脅かされているのだとつくづく感じました。


【のみの市、昼間の様子】


【事件現場(2月29日撮影):ジェンサンスタッフからの報告の一部。赤で囲んである部分が実際に爆破した場所。一方、後方の青い部分がのみの市。この距離はわずか20~25メートルとのこと。】

先月から続いて、市場や工場、公園など人の多く集まる場所での無差別殺人の爆破事件が頻繁に起こっています。ICAN事務所では、このような有事の際には、スタッフが、現場の場所確認などの取材や、関係者の安否を確認して、マニラ事務所に即座に報告がきます。支援いただいているパートナーの皆様へも、報告が届き次第、このブログを通じてできるだけリアルタイムにアップデートしていきたいと思っています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。