ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

平和をもたらすマンガ教材(3)

2011年03月08日 | ジェネラルサントスの子どもたち


たくや@ミンダナオ

アイキャン奨学生たちによって製作された平和マンガ教材がついに出版されました!


【マンガ教材の最初のページ。クリックしたら大きな画像が開きます。】
(実物はフィリピン語)

教材はこの様にして始まります。そして奨学生たちが実際に訪問した「マギンダナオ民族」「ブラアン民族」「バジャオ民族」「ティボリ民族」「マラナオ民族」での体験の様子が続きます。どの民族も彼ら・彼女らを暖かく向か入れ、その豊かで独特な文化を惜しみなく紹介してくれました。噂で聞くような他民族に対するネガティブな偏見は事実でないことを、奨学生たちが自ら証明してくれています。

関連記事:『交流の旅 -ティボリ編-』『交流の旅 -マギンダナオ編-』『平和をもたらすマンガ』『平和をもたらすマンガ教材(2)

そしてこの日はスタッフのインダイとともに教育省を訪れ、教育長とジェネラルサントス内の全ての小学校に、寄贈をしました。この教材は、市内の子どもたちが学校の図書館で自由に読むことができます。


【アイキャン奨学生事業と平和マンガ教材の説明をするインダイ】


【贈呈式の様子。右がジェネラルサントス市の教育長】


【会場の様子。約60校の小学校校長が出席していました。】

教育長:
「ジェネラルサントスの学校には、キリスト教系の子どもたちだけでなく、多くの先住民族やムスリム系の子どもたちが一緒に勉強しています。異文化理解教育の必要性は理解していながらも、それを子どもたちに伝える良い方法がなかなか見つかりませんでした。この教材はマンガ形式で、子どもたちにとても親しみやすく、良いきっかけになるでしょう。また子どもたちの実体験に基づいた内容なので、同じ子どもたちにとって共感しやすいはずです。各校長はこの教材を最大限活用することを先生たちに指導してください。」

全ての先生が授業でこの教材を使用してくれたら、10万人以上の子どもたちがこの教材を手にする事になります。差別や偏見のない、平和で多様な社会を築くために、子どもから大人まで「できること」はあります。

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