ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

インド視察報告

2010年09月09日 | スタッフとオフィス
さえ@マニラ

パヤタス事業において協同組合を担当するポールが、インドのNGOの視察に行って来ました。インドにおいて活動するNGOは、数万から数百万と言われ、その数や資金量から世界有数のNGO大国と言われています。

今回の視察では、3つのNGOを回りました。①医療系NGO、②先住民族を対象にした医療、教育、生計向上活動をするNGO、③路上の子どもを対象にしたNGOの3つです。インドの路上の子どもは、1,100万人(1994年UNICEF)と言われています。

この視察の目的は、インドで活躍するNGOの中で、アイキャンの今後の事業に参考になるヒントとなるもの、参考に出来る活動の情報を持ち帰ること。ポールの任務は重大です。
飛行機に乗るのも、海外に行くのも初めてのポール、出国時は、正装でした(笑)。





帰国後、パワーポイントで作成した資料で、見聞きしてきた情報をマニラ事務所スタッフに伝えます。今日は、パヤタス担当、路上担当、アドミン担当と勢揃いでポールの発表に耳を傾けます。

発表を聞き、みなでどう今後の事業に活かせるか意見交換です。スタッフのバックグラウンドは、ソーシャルワーカー、看護師、路上教育者、会計担当とそれぞれ異なりますが、いろいろな背景を持っているからこそ、いろいろな意見が出てきます。「ポールの持ってきた情報と、そういえば、フィリピンでこんな活動をしているNGOがあった。それと組み合わせれば取り入れられるかもしれない。」などなど。

路上の子ども事業を担当する私としては、インドでどのような路上の子どもの活動がなされているのか、とても気になる部分です。③のポールの行ったNGOでは、駅など子どもの集まる場所にシェルターを持つと共に、子ども銀行(路上の子どもたちが、貯金をし、必要なときに引き出すことが出来る、またお金を借りることも出来る仕組み)、保健協同組合(子どもたちが、1ヶ月に5ルピー(約10円)ずつ出資し、保健サービスを受けられる仕組み)を運営し、また運営に子ども自身も関わっています。そして、元路上の子どもだった青年たちによる、食堂の運営もされているとのことです。たくさんの活動を持っているNGOですが、その活動の軸になっているものは、子どもたち自身の参加によって成り立っている活動だということです。とても、私たちの路上の活動にも大きなヒントになるものだと感じました。

この視察がどう活きていくのか、今後ご期待ください。

******************************
●平成22年度外務大臣表彰受賞
http://blogs.yahoo.co.jp/ngo_ican/MYBLOG/yblog.html
●スタッフ・インターン募集
http://www.ican.or.jp/
●「書き損じはがき」を大募集中しています。
感謝を伝えるブログ「いっしょにご飯をたべよう」★
http://blog.goo.ne.jp/atsumeyou
●路上の子どもが幸せに成長できるように、会員になっていただける方を募集しています。
http://www.ican.or.jp/street.html
●ご寄附の受付はこちらとなります。
(認定NPOのため、2,000円以上の寄付は税制優遇の対象となります。)
http://www.ican.or.jp/members.html
●エコポイントをアイキャンに寄付することにより、「環境xフェアトレード」を盛り上げることができます。
*詳細:エコポイントカタログ⇒「環境活動を行っている団体への寄附」⇒「 b.リサイクル廃棄物対策」⇒「K35アイキャン」へ
●その他、アイキャンに関する情報はアイキャンのHPへ
http://www.ican.or.jp/