ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

路上の子どもたちの学び

2009年08月25日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

ICANでは、マニラ6ヶ所の路上の子どもたちへ教育活動を行っています。ついこの間、路上の子どもたちに「今までICANを通じて、学んだことは何ですか?」と聞いてみました。



以下、子どもたちの声をご紹介します。

私たちの生活している場所は、路上だけれども、自分に自信を持つこと、自尊心を大切にすることを学びました。
お互いに尊敬しあうこと、そして自分をコントロールすることを学びました。
みんなと仲良くする、理解するためにどうしたら良いかを学びました。まず、自分が話をする前に、相手の言うことを良く聞くようになりました。
ICAN以外に学ぶ場所がないので、とても感謝しています。
保健教育では、自分が何かケガや病気になった時にどうすればよいかを学びました。友達に何かあった時にもアドバイスが出来るから、とても良かったです。

路上の子どもたちの中には、路上で生活するに至るまでに、また路上での生活の中で、親や大人からの暴力、差別、虐待、搾取等、様々な経験をしてきている子どもが多くいます。人への不信感が根強い子どもたちは、人との信頼関係、人間関係を築くことが難しくなってしまいます。

ICANの路上教育では、
① 自分について、周りの人について理解をすること。
② 自分自身を大切にするとともに周りの人も大切にすること。
③ 自分を理解し、表現できるようになること。

をゲームやワークショップなどを通じて経験的に学び、人との関係を再構築していく教育活動を行っています。その経験が、子どもたちが路上から出るための一歩となっていきます。



路上の子どもが1日も早く、愛情あふれる環境で生活できますように。

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路上の子どもが幸せに成長できるように、会員になっていただける方を募集しています。年に2回、事業のご報告と子どもたちからのカードを送らせていただきます。
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