いつもココロに太陽を!

~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

台湾ノート2015:day1-龍山寺でおみくじgetに失敗!

2015-03-26 | 台湾ノート2015
読経が境内とワタシの心に響く中、ミユキとクンちゃんはひと足先におみくじとの戦いを繰り広げています。

もともと占いをあまり信じないワタシは、おみくじを引いたことがあるのも数えるほど。
会社を辞める日の朝、モーニングデートに誘ってくれた職場の男性と赤坂の日枝神社でおみくじを引いたのが最後でしょうか?

そんな不届き者のワタシですが、今日は引いてみよっかなー

けれど、台湾のおみくじは願い事をするのではなくて、悩みについて「神意」をうかがうのが正しいシステム。

例えば、会社を辞めると決めている人が「この先の私が順風満帆ですように」とお願いをして「吉凶」を教えてもらうのが日本の方法。
台湾は、極端に言えば「会社を辞めるにあたり、おみくじを引いていいでしょうか?」とお伺いをたてるスタイルなわけ。
そこで神様に「ダメです」と言われたら、今日のあなたがする質問はそれじゃないってこと。
違う質問をまたお伺いをたてましょう。なんだって。

一番悩んでいることを聞きたくても「今日はその日じゃない」って言われちゃうなんて、なかなかキビシイものがあるわねぇ。

そんなことを考えながら、さしたる悩みもなく、「☆☆(一応伏せとく)について、おみくじを引いてもいいですか?」と尋ね、三日月の赤い木の札を2個投げました。


表と表(裏と裏)が揃った時は、答えは「ダメです」ってこと。
これをあと2回繰り返し、3回のうちに1回でも≪表と裏≫の組み合わせが出たら、「おみくじを引いていいですよ」っていう答えなの。

ワタシの☆☆についての悩みはおみくじを引いていいですよーということになりました。

次に、番号の書かれた棒をじゃらーんと持ち上げて落とし、その中から1本を抜きます。
(例えば)16番。

「神様、ワタシのおみくじは16番でいいですか?」
また尋ね、三日月の赤い木片を2個投げます。

今度は3回連続で≪表と裏≫≪表と裏≫≪表と裏≫が出たら、あなたのもらうおみくじは16番ですってこと。
途中で1回でも表と表(裏と裏)が揃ってしまったら、もう一度棒をじゃらーんとして新しい番号を選ぶのです。

「私のおみくじは47番ですか?」
「違います」
「私のおみくじは5番ですか?」
「違います」
「私のおみくじは32番ですか?」
「それも違います」

揃わないのよ(笑)3回連続の≪表と裏≫が



あまりにアツくなりこの部分のお写真は撮っていないので、この画像はお借りしたものです。

ワタシ(とカナちゃん)は10回(×3回)以上も木片を投げたかしら?
うーん・・・時間切れ?

それ以前に『あなたの☆☆についておみくじに答えはありません』って言われてるのと同じだよね。
カナちゃんも自分にそう言い聞かせ「私が今日する質問じゃなかったってことだ」と言っています。

もともと取るに足らない☆☆についてのみ相談し、本当に聞きたいことは答えを明確にされたくないワタシの心の中が見透かされたのだと思います。
ワタシとカナちゃんはおみくじ(アドバイス)をもらうことをあきらめました。



そんな中、先に始めたミユキちゃんとクンちゃんは、無事いただくべきおみくじ(番号)がわかり、木の引き出しから漢文ばりのおみくじをもらいました。
「読めないねー」と言っていたら、そこに寄ってきたのは1人のおじいちゃん。
カタコトよりはだいぶ上手な日本語で、2人のおみくじの解説を始めました。

こういったボランティアが土日はいますとガイドブックにあったけれど、平日の月曜日でもいて、それはおじいちゃんの暇つぶしなのかもしれないし、根っからのご好意なのかもしれない。



今まさに岐路に立っている(らしい)クンちゃんは、「今ノママデ大丈夫。何ニモ心配イラナイ」とおじいちゃんに言われてホッとしています。
(良いことしか言わないように見える優しいおじいちゃん



このおじいちゃんはお名前を『陳 添良』さんといい、日台文化交流を進­めている民間ボランティアグループ「友愛会」に所属しています。
お話から計算すると87歳になるみたい。
「僕ノ事ハ、ユ-チューブデモ見ラレルカラ」とおっしゃる龍山寺の名物さんのようで、NHKの取材も受けたことがあるんだって。
親日家で日本統治時代のことも好意的かつ厳しく語ってくださるVTRがネットで見られました。

なんだか、日本のおじいちゃんのようで懐かしくなる人。
たくさんの方が「その節はありがとうございました」とメッセージを寄せている、そんな温かいおじいちゃんに会えて良かったなぁ

強い信念で、健康でご長寿を祈ります。

ワタシも今度は清らかな心で訪れるようにするから(笑)、その時はおみくじを是非ともちょうだいねー

台湾ノート2015:day1-龍山寺にお参り

2015-03-26 | 台湾ノート2015
丸ノ内淡水線を「台北」駅で降りて、板南線に乗り換えます。
ワタシを先頭に「ハイ、青の都営三田線に乗りますよ~」てな感じ。

台北にお寺多けれど、旅の最初にせめて一ヶ所は行っておこうと、今回は基本の「龍山寺(ロンシャンスー)」詣りを選択しました。
駅の名前も「龍山寺」。

出口を上がると、

ホテルのある中山(銀座的な)とは異なる趣の、上野チックな街並みが広がっていました。


右手の広場ではおっちゃん・またおっちゃん。


おっちゃん・おっちゃん・おっちゃん…
ピンクのオセロのような、ボードゲームを熱心にやるおっちゃんのコミュニティー。

お-い
今日は月曜日。
仕事はどうしたのー?

おっちゃん達は全員が全員リタイヤ層には見えず、疑問が広がるばかりです。
きっとみんな、床屋組合の方なのでしょう(笑)


黄色い提灯の中がもう龍山寺。


たくさんの張りぼてがにぎやかに迎えてくれます。


敷地に入るといきなりの行列が。


見よう見まねで、大きな提灯の下でここに来たことをご挨拶しようと思います。


ワタシは一番に「○○市○○1-2-3から参りました○○Marchと申します。今日はお邪魔させていただきます。」
こちらの神様にご挨拶をしましたよ。

みんなで一定額を出し合って作った「ママ財布」から人数分のお線香とろうそくを買い(1セット@50元(200円))、ガイドブックの案内通りにお参りをします。
仏教徒のワタシですが、普段よその寺ではお参りをしないしおみくじも引かないの。
でも旅先でくらい、郷に入れば郷に従ってみようかな。


最初にろうそくに火をつけ、そこにお供えしました。


お線香の本数は7本。


一ヶ所ごとの香炉にお供えして、それぞれの神様にお願い事をするんですネ。
迷ってオロオロしていると、手順(順路)を教えてくれる親切な人がいっぱい。


奥深くまできちんと刺そうと思っても、ひじにお線香が触れそうで怖い香炉。
お線香をシュッ!と投げ入れると、ちゃんと灰に刺さります
(ほかの方の真似っこです)


金ピカの電飾バリバリで厳かとは対極にある台湾の神様たち
それぞれお願い事の受持ちがあるのだけど、もうどこが何やらわからなくなって、安産の神だろうが商売の神だろうが、結局「来ましたー。よろしくー」と願掛けせずにご挨拶をして回ってしまった
(ちなみにこちらは『文昌帝君』…お名前からすると学問の神かしら?)


ビジュアル的に有名なこちらは『月下老人』。
縁結びの神様ですね。
「ハイ来ましたー。よろしくー」


ふと気がついたら(本当にふと気がついたら)月曜日の15:54、集まった信者さんたちの読経が始まっていました。


本殿の方に向かって、思い思いの姿勢で勤行をする人たち。
これが実に心地よい(ワタシはお経の響きが好きです)


カナちゃんと「不思議なお経だねー」と言っていたのだけど、まるで民謡のような?和風讃美歌のような?音階があって男女でハモっているようにも聞こえて、可能ならばずっと聞いていたいような心が洗われるお経でした。
それにしても、平日の夕方…。
信心深い人が多いです。