Takekida's log

千里の道も一歩から

進化しすぎた脳

2007-03-04 19:28:58 | Books
今日は久しぶりに特に予定のない日でのんびりと過ごせました。天気も良く春の陽気。BIKEも今年には行ってから始めてひざを出して乗りに行きました。

進化しすぎた脳

講談社

池谷裕二


前回、紹介した記憶力を強くするの池谷さんの本です。普通の本とは違い筆者が研究でアメリカに渡った際に慶応義塾NY学院校の高校生に講義を行った記録をそのまま本にしてあります。 高校生に対する授業とあってとても分かりやすく読みすすめることが出来ます。こんな授業を受けていたら影響を受けていたかもなぁと感じさせる内容でした。

自分にとって“進化しすぎた”というのは衝撃的なことでした。人間は脳が優れているから他の生き物より高度な文明と生活を送れていると考えていたので…
脳の面積自体は今の10パーセントでも健常者と同じ生活が送れるそうです。
構造自体もイルカの方がよっぽど優れているのだとか。
もちろん成人になって機能化されている部分が障害を起こせばダメな訳ですが発達過程で面積が少なくても正常に生活が出来るとのこと、つまりこんなに必要はないということです。 
人間が千手観音のように手がいっぱいあったり指が20本あったり足が6本あったりしても脳はそれを使いこなしたでしょう(あんまり創造したくはないけど)。

つまり体があってこそそれにあわせて脳が進化すると言うことです。
パラダイムシフトですね。


要点はこんな感じ
1.脳の機能は局在化、役割分担が出来ている。
2.他の動物と比較して人間の脳は進化しすぎていてうまく使いこなせていない。
 脳は体をコントロールするための司令塔であるというのが一般的認識だけども
 実際はそうでなく体があって脳の機能が出来ているというのが実態。
 脳と体は一体。
3.上の例で人間がもっとも他の動物と違うのは咽頭部分でそれがゆえに
 言葉を操れるように脳が進化してきた。
 言葉があったゆえに物事を抽象的に捉えられるようになって考えて
 創造できるようになった。→咽頭が心を作ったとも言える
4.「見る」という行為は実は不自由なもの。3次元のものを2次元にゆがめてみている。人間の意識ではコントロールできなくなってしまったため脳の解釈から逃れることは出来ない。
5.人間は抽象的に物事を捉えて記憶として残すようになった。この理由は生き残るために目の前にある事象から隠れたルールを抽出するためのツールではないか?
この抽象化の起源はミクロに見るとシナプスの結合にあるけど記憶として考えた時にはシナプスという部分だけでなく全体の結びつきが需要になる。

興味を持った方はぜひ読んでみてください!

*今日の練習*
 BIKE 三浦半島ショートカット81km+Jog_30min
 SWIM main (200IM+200Fr)*3set
    Total 2900m
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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
わあ (こずえ)
2007-03-05 23:16:44
これはすごそう・・・・、読みます。
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先生にも (たけきだ)
2007-03-06 00:20:28
参考になるかもですね。 それにしても脳とか人間の体って面白いです。 
返信する

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