Takekida's log

千里の道も一歩から

技術の伝え方

2007-03-11 00:38:28 | Training
最近、考え方を変えて仕事場を出るのが0時を超えない限りはプールに行くことにしました。そのまま帰ってお風呂に入ってもスポーツクラブでちょっと泳いでシャワーを浴びて帰ってもたいして時間が変わらないということもあり…

水の中は仕事でヒートアップした?頭を冷やすのに最適です。

スポーツクラブは0:45までやっているのですがさすがに23時以降になるとほとんど波もなくコースをひとりで独占して泳げます。 

組織を強くする技術の伝え方

講談社

畑村 洋太郎


以前にもちょっと紹介した失敗学のすすめ(自分のBlog記事)の畑村 洋太郎さんの本です。

団塊世代の大量退職と共に技術の伝承が途絶えてしまうという「2007年問題」が叫ばれていますが日本のように資源もなく「もの」を作り出して成長してきた日本にとって作る技術の伝承はこの国の将来を揺るがすような問題であるように感じます。

ちょっと大げさに書きましたが製造業という場所に限定されずあらゆる生活の知恵や生活の術も見方を変えれば「技術」ということが言えます。

この本では技術の定義として「知識やシステムを使って他の人と関係しながら全体を作り上げていくやり方」としていま。

伝えるためにどうすればいいか?まず思いつくのは形を整えて教科書やマニュアルといったように教育する方法です。

この本ではそのような伝える側の一方的な押し付けになってしまい伝わりにくいという点を指摘。技術を伝えるためのポイントを次のように提示しています。

前提として… 
伝えられる側の受け入れの素地が必要。
伝えられる側の意欲が重要だということ。逆に言えば伝えるほうは興味を抱き習得したいと思わせるような仕掛けが必要だということです。

1.体験させる 

2.はじめに全体像を見せる
  学ぶことが全体の中でどういう役割を果たしているのか認識させて意欲を引き出す

3.やらせたことの結果を確認する
   フィードバックをかけて進歩させる  

4.一度に全部は伝える必要はない
     
5.個はそれぞれ違うことを認める 
   受け入れのスピードは個によって違う

よく言われることなのですがやはり「習うより慣れよ」だと思います。結局のところ自分が技術をむしりとるイメージで習得していくのしかないということだと思います。

この本の中で指摘されていたのが暗黙知の存在。現場で働いている人では当たり前として共有されている知識は見落とされて伝わりにくいという傾向があります。

教育に携わる人だけでなく上の立場にいる人にぜひ読んでもらいたい本です。

*昨日の練習*
    
午前 BIKE 朝比奈―金沢 1時間10分+RUN43min キロ4.5分ペース
夕方 マスターズSWIM Forming

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