ひーこの わくわく♪ 野の花 山の花

香川の里山の花、ちょっと頑張って登った遠くの山の花など、見て撮って楽しんでます。

北海道花めぐり、その6 霧多布湿原② カッコウなど

2014-07-23 11:01:11 | 野の花
7月6日夜、霧多布岬のすぐ手前にある民宿「エトピリカ」さんに宿泊

北海シマエビやヒラメのお刺身、カキなど美味しい地元の海の幸が
たくさん並んだお食事に舌つづみ、
しばらく同宿の皆さんとお話などして楽しく過ごしました。
      

中には、会社の鳥好き仲間の皆さんで来られたという6人グループの方もいて
明日は、船でエトピリカを見に行く予定だそうです。
出会えるといいですね。

7月7日朝、予想通りあたりは深い霧に覆われていました。
昨日、頑張って灯台まで行ってよかったあ・・・・
     

こんな霧の中で、よく響く美声で鳴いている鳥がいるけど、姿はもちろん確認できません。
宿の御主人によると、「エゾセンニュウ」だとか
かなり神経質で、ベテランの6人組のバーダーさんもなき声を聞いて
部屋から飛び出してきましたが、この霧のなか誰も姿は見られませんでした。

     


宿を出た後、昨日は時間キレで行けなかったビジターセンターあたりの
湿原の散策をすることにしました。

道の両側にはワタスゲのある湿原が広がっています。
     


よく見ると、そのワタスゲ湿原の中に、2羽のタンチョウの姿が見えました。
     

     


昨日の釧路湿原にひき続き、今日もタンチョウに出会えるとは(*_*)
ワタスゲの中のタンチョウって、北海道らしいいい雰囲気です。


広い湿原では、鳥のさえずりが途絶えることなく響いていて
小さな野鳥が飛び交っているのが見えますが、なかなか撮影は難しい(-_-;)

なんとかノビタキ君をゲットヽ(^。^)ノ
     

近くでカッコウのなき声もよく耳にしました。
近くに来てくれないかと思っていると、
車待ちをしている時に、偶然目の前の木の枝にとまってくれました。
     

高い木のてっぺんに止まって、ポーズ(そんな訳ないわね)
     

初心者でもこんな偶然があるから、鳥撮りって楽しいですよね。


湿原の木道歩きでは、ククシロハナシノブ
     


エゾネギ(たぶん)
     


ワスレナグサ
あまり毛深くなかったからエゾムラサキではないと思うけど、観察不足です(-_-;)
     


枯草の茎に止まっていい声で囀っているのは、コヨシキリ?
      

      


北海道に来て初めてみる野鳥の名前は最後まで確信が持てません(-_-;)


湿原散策を終えて、次の目的地 根室市にある風蓮湖、春国岱(しゅんくにたい)、
納沙布岬を目指します。


北海道花めぐり その5 霧多布湿原① エゾカンゾウなど(7/6)

2014-07-20 23:26:35 | 野の花
厚岸海岸のヒオウギアヤメを見たあとは、霧多布湿原をめざします。

今回の旅では、主に道東の海岸沿いの湿原や半島の花を巡ります。

まずは釧路湿原をめぐり、いよいよ次は霧多布湿原です。
同じ「湿原」ですが、それぞれ特徴があって興味深く見て回りました。

まずは霧多布湿原のある浜中町の高台から、南面に広がる海岸の風景です。
     

平成5・6年の地震で切り離されたメガネ岩が見えます。
     

本当に悔やまれるのは、ここにある展望台から山側の風景を見なかった事。
ここに上がれば、湿原のほぼ全体を見渡せたはずなんだけど・・・・
今更言っても仕方ないけどね、でも残念無念~~

たぶん、もう時間が15時近くになっていたので
早く湿原へ降りて花を見たいという気持ちで、焦っていたのかもしれません。



今の時期の霧多布湿原を代表する風景といえば、そうこの風景です。
     

一面に広がってさいているエゾカンゾウ、
写真ではわかり辛いと思いますが、本当に「果てしなく」という表現が
決して大袈裟ではないのですよ。

エゾカンゾウと混じって咲いているヒオウギアヤメ
          

ノハナショウブも少し混じっているようだけど、数は少ない。
      



こんな木道を歩きながら、足元の花も見て行きます。
     

絶対見たかったのは、この花クシロハナシノブです。
     

     


センダイハギとエゾカンゾウ
      


クシロハナシノブとエゾカンゾウ
     


ムカゴトラノオ
     


可愛いフタマタイチゲ、又状に分枝した分枝点から茎を伸ばして1個ずつ花をつける。
     



ウツボグサもある(特に「エゾ」とはつかないみたい)
     

ウマノアシガタ
     


ワタスゲも湿原の代表的な花
     

     


クロユリは木道沿いにたくさんあったけど、もうすでに終わっていて
唯一、このドライフラワーのようなものが見られただけでした。
     


オオダイコンソウ
     


アカツメクサ 
     


たくさんの花を見て回ったら、時間はもう5時をすぎていました。
もう少しここでゆっくりとしたい気持ちですが、
今日は幸いにも霧の発生がないので、今のうちに
この浜中町の霧多布岬(湯沸岬)に行ってみることにしました。

ちょっと慌ただしいですが、霧が出てしまったのでは
せっかくの岬の風景も見られないですから・・・・

幸いにも、今日の宿泊地も同じ方角です。

少し遅くなる旨の連絡を済ませて、ぎりぎり見られた岬の赤い灯台のある風景です。
      


本当はこの灯台から先へも行ってみたかったのですが、
この風景を友人に絵手紙で送るために、慌ただしくスケッチなどしていたら
岬の先端部までいく時間がありませんでした。

ふ~~、なかなか気ぜわしい旅だこと・・・・・

最後に、ここでネムロシオガマや、海風をまともに受ける断崖に咲くセンダイハギなどを
撮影して、今夜の民宿「エトピリカ村」へ車を走らせました。
      

      










北海道花めぐり その4 厚岸 あやめヶ原(7/6)

2014-07-19 21:56:33 | 野の花
釧路湿原を後にして、午後からは霧多布湿原散策を予定していましたが
、途中にある厚岸市の「あやめヶ原」によってみることにしました。

      

「あやめヶ原」と呼ばれているようにここはヒオウギアヤメの大群生地です。

ちょうどあやめまつりが開催されていました。
     


遊歩道入口には、なぜかこんなゲートがありますが、理由はもう少しすればわかりますよ。
     

こんな素晴らしい太平洋の景色を眺めながら遊歩道を岬の先端のほうに歩いてゆきます。
      


早速こんなすばらしいヒオウギアヤメの群生が目にはいってきます。
      


パンフレットによると、広さ約100ヘクタールの原生花園に30万株の
ヒオウギアヤメが自生しているのだそうです。
      

なんとアヤメの花の中に馬の姿が・・・・・(*_*)
      


雑草を食べてくれるので、ここに放牧しているそうです。
      

     


北海道へ10回以上訪れているSさんによると
これでも数年前に比べるとかなり減ってきているということです。
     


ゆっくりヒオウギアヤメを眺めていると、すでに時間は14時をすぎてしまいました。

このあと、隣の浜中町にある霧多布湿原へ移動します。

北海道花めぐり その3 釧路湿原② はじめてのタンチョウ

2014-07-19 09:41:49 | 野の花
広い釧路湿原をどこから眺めたらいいのか迷いますが、温根内ビジターセンターから
もう少し北に入った所にコッタロ展望台というところがあります。

センターの職員の方に聞くと、「コッタロは眺めはいいけど最初に急な階段があります。」
と言われ一瞬躊躇しましたが、「まあゆっくり行けば大丈夫ですよ」の一言を添えてくれて
コッタロに決定!!

道中には、珍しいカラフトイバラが咲いていました。
     

     


カラフトイバラは、北海道全域に自生するらしいですが、今回の旅ではここ釧路湿原でしか
出会っていません。

昨年は、長野県の菅平高原、根子岳の登山道沿いで、このカラフトイバラを見ています。

四国の東赤石に自生するタカネバラに色合いは似ているように思いました。
ハマナスの濃いピンクとは違った淡いピンク色が、上品な印象です。


エゾスカシユリも普通に道端に咲いています。
群生の様子は数日後に網走あたりで見ることができました。
     

花弁の中心部が透けているのでこの名前が・・・・


コッタロ展望台に行く途中でもエゾシカの親子に遭遇しましたが、
驚いたのか逃げ足早くて撮影する間がありませんでした。


コッタロ展望台駐車場着 ここから登っていきます。
     


すぐ目の前の階段、フ~~~
     


もう一つ上にも(-_-;)
     


そして展望台からはどこまでも広がっている釧路湿原です。
     

     


どこかでタンチョウはいないかと探しましたが、なかなか姿を見つけることは出来ませんでした。

所が、あとから来られた方が、「タンチョウいるよ」
そう言われても、すぐにはわかりませんでしたが、
「あの水路の一番奥の水が切れているところ」

そんな説明をしてもらって、やっと小さく動く白いタンチョウの姿を
とらえることができました。

2つ上の画像の水路が一番細くなって切れている所がその場所なのですが、
この状態では全く確認できませんね。

小さな点のように見えたタンチョウっを少し引き寄せてみました。

     


さらに引き寄せてみると、なんと雛まで連れているようですヽ(^。^)ノ
     

     


     


北海道にきて初めて出会ったタンチョウヅルの姿にハイテンション♪♪


天気もよくて
      


こんな砂利道を走っていると、遠目にはスズメのような鳥が目に入りました。

ノゴマノビタキです。お知り合いのNさんに教えていただきました。
香川では頭の黒いノビタキはなかなか見られないそうです。

     

     

     


タンチョウ、ノビタキにも出会えて、満足できた釧路湿原でした。


北海道花めぐり その2 釧路湿原①(7/6)

2014-07-16 23:34:33 | 野の花
小樽から札幌を経て、道東高速をひた走り、途中の長流枝PAで4時間ほど
車中で仮眠をとりました。

7月6日
今日はここから釧路湿原を目指して一般道を走ります。
午前4時過ぎ、賑やかな鳥の声で目がさめました。
近くの木の先端で、いい声で鳴いているのはホオジロでしょうか?
まだ夜が明けかけたばかりなので、はっきりわかりませんが・・・
     


遠くの森からは、カッコウの声も聞こえてきます。


誰もいない早朝のPAで鳥の声を聴きながら朝食を済ませて、さあ出発しましょうか!

一般道に降りると、道端に咲いている野草が気になるのはいつもの事です。

ひろい畑で、こんな大きな機械で農薬の散布でしょうか
北海道らしい風景です。
     

白い大きなハコベです。エゾオオヤマハコベ
     


これは植栽のものでしょうか?
民家の脇の川沿いに咲いていましたが名前がわかりません。マンテマの仲間かな?
森の案内人Dさんより「フクロナデシコ」だと教えていただきました。
     


法面一面に咲いているのは、フランスギク
     


マーガレットに似ているけれども、これは野生の植物
寒さに強くて繁殖力も強いので、北海道では、いたるところで見られます。
     


     紅白のマタタビの葉、四国では白一色のものが多いのですが、北海道では白だけのものは
見ていません。
      

小さな沢沿いの湿った場所では、ホザキシモツケが咲いていました。
円錐形の花穂が特徴です。
図鑑では、釧路湿原や霧多布湿原などに自生すると記載されていましたので
釧路湿原に近いこの場所で咲いているのも、うなずけます。
     


車を止めた場所はちょっとした湿原のような場所だったからか、クリンソウの群生地になっていました。
残念ながら、もう最後の花が少し残っているだけでした。
     


道端の花を見ながら何度も車を止めて撮影、なかなか目的の釧路湿原に行きつきませんが
やっとそれらしき標識も出てきて湿原に近づいてきました。

日本最大級の湿原といわれるだけあって、展望台も4か所ほどありますし、
ネイチャーセンターやビジターセンターも3か所ほどあります。

1か所で湿原全体が見渡せる場所はないのです。

私の希望で、今回はあまり団体の観光客は来ない(ような)かなり奥まった場所にある
「温根内ビジターセンター」からはじまる温根内木道を歩くコースを選びました。

事前リサーチでは、ビジターセンター近くの林の中ではアカゲラ等が見られるかも知れないと
の事だったので、是非ともここへ来たかったのです。



ビジターセンターへと続く木道沿いの林の中で、賑やかな鳥の声が聞こえてきます。

ヒヨドリです。こんな森の中で見るとヒヨドリもなんだか印象が違って見えました。
      


残念ながらアカゲラは声も聞こえずもちろん姿も見えませんでした。

今日は湿原の中で、ヒグマの出没情報があり、木道も途中からは通行禁止になっていましたが

近くの木道は大丈夫ということで、少し廻ってみました。

主にヨシやスゲの繁る湿原です。
     

ミズバショウに似た白い花は、ヒメカイウ 
      


ヤナギトラノオ
     


これはミツガシワの葉でしょうか?  花はもう終わっています。
     


木道から外れて遊歩道沿いを歩いていると、なんと目の前にエゾシカ君です
     


じっとこちらを見ていて、逃げる気配はありません。

バリバリと音を立てて、食べているのは北海道中に広がっているラワンブキ
     


カメラ目線で見てくれましたよヽ(^。^)ノ
     


まあ、エゾシカも四国で繁殖しているシカ同様に、かなり増えすぎていて
いろんな方法で捕獲作戦が行われているそうです。
観光で訪れて見る分にはいいのでしょうが、やはり農作物の被害も多くなってきているのでしょうね。

そういえば、夜間の高速道路では一部エゾシカ出没のため、通行止めになっているところがありました。

釧路湿原第一部はこれで終わります。

次はさらに北に進んで、コッタロ展望台から湿原を眺めました。