野付半島を知ったのは、同行のSさんが
10回以上は訪れている北海道の旅の思い出話をしてくれるたびに、
必ず登場した地名だったのです。
そこで知り合った人たちとの楽しい出来事とも重なって
たぶん忘れられない場所になったのでしょうが、
広い北海道で、利尻でもなく礼文でもなくて、そんなに印象に残る場所って
どんな所なんだろう、自分勝手にその風景をイメージしながら
思い出話を聞かせてもらっていました。
地図で調べてみると、ぐ~っと腕を伸ばして指を広げたようなその奇妙な地形、
私からしてみれば、遠く地の果てのなんとも不可思議な形をしたこの場所へ
いつかまた行く機会があれば、是非訪れて見たいと思い続けていたのでした。
そんな思いで訪れた野付半島
長い半島のどこに今自分が位置しているのかもわからなくなるほど
どこまでも続く道、朽ち果てた木々が横たわるなんとも不思議な光景、
かと思えば、ハマナスやエゾカンゾウ、ヒオウギアヤメの咲くカラフルな広い湿地も
見渡せる、本当に多様な風景が広がっていたのでした。
野付半島の不思議な光景といえば、トドワラ ナラワラ
聞きなれない言葉ですが、ナラワラはミズナラの立ち枯れ、
トドワラはトドマツの立ち枯れた白骨林が見られる所です。
フラワーロードを走っていると、こんな白骨化した木々が見られます。
これがナラワラです。
すぐ目の前は、海水ですから、この水面に触れると
枯れてしまうというわけです
地盤沈下や、海水面の上昇などで
ミズナラが立ち枯れてこんな風に白骨化しています。
一方、トドワラはネイチャーセンターから遊歩道、木道などを歩いて30~40分ほどで
行くことができます。
年ごとに、白骨化したトドマツでさえ数を減らして、今は寂しげに立ち枯れた木が
少し残っているだけ・・・・・
今は、さらにその立ち枯れも減ってしまって、こんな白骨の残骸が横たわっているだけ
ここがその昔、緑のトドマツの原生林だったなんて信じられますか?
いずれは、さらに海水による砂浜の浸食や海水面の上昇などで
この半島の低い所は水面下に沈没してしまう可能性もあるらしいのです。
この風景は、そんな自然の変化の過程なのですね。
もし何年か後に行く機会があれば、今とはまたどこか変わっているかもしれません。
少し話は変わりますが、地図を見ればここ野付半島は北方四島の国後島とは
目と鼻の先にあります。
海岸沿いには、こんな看板があります。
厚い雲の下にぼんやりと見える山並み
引き寄せてみると割とはっきりとその姿見えます。
ここからわずか16km、地元の方は毎日この近くて遠い島の姿をどんな気持ちで
眺めているのでしょうか。
解決までにはまだまだ長い道のりでしょうけど、どんな方向に向かっていくのでしょうか。
遠い四国で住んでいると、その思いにかなりの温度差はありますが
今後は、もう少し関心を持って見守っていきたいと思ったことでした。
これで、長年の思いがつまった野付半島のレポートは終わります。
今夜もお気に入りの、尾岱沼のキャンプ場泊です。
10回以上は訪れている北海道の旅の思い出話をしてくれるたびに、
必ず登場した地名だったのです。
そこで知り合った人たちとの楽しい出来事とも重なって
たぶん忘れられない場所になったのでしょうが、
広い北海道で、利尻でもなく礼文でもなくて、そんなに印象に残る場所って
どんな所なんだろう、自分勝手にその風景をイメージしながら
思い出話を聞かせてもらっていました。
地図で調べてみると、ぐ~っと腕を伸ばして指を広げたようなその奇妙な地形、
私からしてみれば、遠く地の果てのなんとも不可思議な形をしたこの場所へ
いつかまた行く機会があれば、是非訪れて見たいと思い続けていたのでした。
そんな思いで訪れた野付半島
長い半島のどこに今自分が位置しているのかもわからなくなるほど
どこまでも続く道、朽ち果てた木々が横たわるなんとも不思議な光景、
かと思えば、ハマナスやエゾカンゾウ、ヒオウギアヤメの咲くカラフルな広い湿地も
見渡せる、本当に多様な風景が広がっていたのでした。
野付半島の不思議な光景といえば、トドワラ ナラワラ
聞きなれない言葉ですが、ナラワラはミズナラの立ち枯れ、
トドワラはトドマツの立ち枯れた白骨林が見られる所です。
フラワーロードを走っていると、こんな白骨化した木々が見られます。
これがナラワラです。
すぐ目の前は、海水ですから、この水面に触れると
枯れてしまうというわけです
地盤沈下や、海水面の上昇などで
ミズナラが立ち枯れてこんな風に白骨化しています。
一方、トドワラはネイチャーセンターから遊歩道、木道などを歩いて30~40分ほどで
行くことができます。
年ごとに、白骨化したトドマツでさえ数を減らして、今は寂しげに立ち枯れた木が
少し残っているだけ・・・・・
今は、さらにその立ち枯れも減ってしまって、こんな白骨の残骸が横たわっているだけ
ここがその昔、緑のトドマツの原生林だったなんて信じられますか?
いずれは、さらに海水による砂浜の浸食や海水面の上昇などで
この半島の低い所は水面下に沈没してしまう可能性もあるらしいのです。
この風景は、そんな自然の変化の過程なのですね。
もし何年か後に行く機会があれば、今とはまたどこか変わっているかもしれません。
少し話は変わりますが、地図を見ればここ野付半島は北方四島の国後島とは
目と鼻の先にあります。
海岸沿いには、こんな看板があります。
厚い雲の下にぼんやりと見える山並み
引き寄せてみると割とはっきりとその姿見えます。
ここからわずか16km、地元の方は毎日この近くて遠い島の姿をどんな気持ちで
眺めているのでしょうか。
解決までにはまだまだ長い道のりでしょうけど、どんな方向に向かっていくのでしょうか。
遠い四国で住んでいると、その思いにかなりの温度差はありますが
今後は、もう少し関心を持って見守っていきたいと思ったことでした。
これで、長年の思いがつまった野付半島のレポートは終わります。
今夜もお気に入りの、尾岱沼のキャンプ場泊です。