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弱虫

冤罪とまでは言わないが。

2007-12-21 23:43:03 | Weblog
福岡3児死亡事故 危険運転適用困難か 福岡地裁訴因変更を命令(西日本新聞) - goo ニュース

この事件のあと 暫くは飲酒運転の魔女狩り的報道に明け暮れた。いや そんな生易しいものではなかったかもしれない。怒涛のごとく であったと言っていい。
付和雷同気質、解離性躁うつ病(?)日本人としての本領発揮というところか。
今は差し詰め、佐世保の銃撃事件に使用された『散弾銃』にまつわる話題とか、あるいは 美人原告をフォトジェニックするので有名な『薬害C型肝炎訴訟』問題や、相変わらず その深淵すら見えて来ない『山田洋行』絡みの話題とかが それに当たるわけだ。
中でもその典型的なものとして、あえて?執拗に報道され続けた『食品偽装問題』は、一年前の『危険運転致死罪』の話題に匹敵するとも劣らずというところだろう。
どうも日本のマスコミは、不安を煽ることが仕事だと思っているような気がしてならないが、不安を煽れば 黙って言うことを聞くと思ったら大間違いだぜ!(みたいな
一億総パニック状態が一段落すると、またまた色んな規制やら規則ができて 雁字搦めになっていることに気づくのだろう。いや 気づきやしないか。
毎日 この文化的生活を送っていれば、それも致し方ないのかもしれない。日本人に思考させようとしないマスコミも悪いが、思考しようとしない自分たちにもそれなりの責任はある。結局、大騒ぎした割りには 久間も額賀も元の木阿弥ということなんだろうな。いやいや そんなことを言いたいんじゃない。
都合の悪いことは伏せて報道するのは マスコミの鉄則ではあるが、あの時のヒステリックなまでの報道攻勢は、あきらかに「最長30 25年」という帰結へと向かっていたはずだ。然るに 今回の訴因変更命令を、遺族までがそれを容認する発言を行うに至った理由は何であったのか。
『3児死亡』という悲惨さだけをクローズアップさせて来たマスコミが、本当は 真実をどの程度報道していたのか ということに気に留めてほしい。去年の9月にリンクを張った先だが、それを知り得た者の務めとして(大袈裟だったかな?) 改めてその記事を紹介する。

    http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/f/28/


第28回
酔っ払い運転事故の真の加害者は誰か?

リスクコンサルタント 浦嶋 繁樹氏
2006年9月14日
欄干の強度に問題はなかったか?
福岡で酔っ払い運転の車が家族連れの車に衝突、被害車両が海に転落し子供たちが死亡した。加害者が公務員であったことや酔っ払い運転を隠蔽した行為などから、激しくマスコミや社会からのバッシングが起こった。確かに酔っ払い運転での事故を起こした加害者に同情の余地は無いが、もう一人の加害者に注目していただきたい。
一部マスコミでも取り上げられているが、橋の欄干(ガードレール)の強度が歩行者用に作られていたため弱かったというのが、実は子供たちが亡くなった事の真相のようだ。あの事故で欄干の強度が保たれていれば子供たちは死ななくてよかった、普通の事故ではなかったのか。
この加害者はその直接原因(ぺリル)を作った事は攻められるべきだが、死亡事故に至る環境(ハザード)を作った橋の設計者と管理者の責任も同じくらい重い加害者と言えるのではないだろうか。

事故を悪化させる「環境」に注目せよ
他の例で確認してみたい。
例えば、腐食して今でも壊れそうなブランコが公園にあったとしよう。そのブランコに子供達が乗り、遊んでいた。ある子供が乗って他の子がその子の背中を押してあげた時、ブランコの金具が壊れ乗っていた子供が転倒。運悪く大怪我をしたとしたら、背中を押した子供は加害者といえるだろうか。当然ブランコの管理者が責められるはずだ。つまり、壊れる環境(ハザード)を放置したからだ。
今回の福岡の事故も同じように思える。今回の酔っ払い運転の車両を運転した加害者は悪い。しかし、わき見運転など他の原因によって、いずれこの橋で同じような転落事故が起こったのではないかと私は思う。

炎上車両に問題はないのか
もう何年前になるだろうか。高速道路で高知の運送会社の運転手がやはり酔っ払い運転で乗用車に突っ込んだ。被害車両は燃え、中にいた子供たちが焼死した。この事故も当然、酔っ払いの運転者と運送会社の責任を強く問われた。
ただ、この事故、事件にももう一人の加害者がいないだろうか。それは、車のメーカーだ。普段、後続車からの衝突事故は日常茶飯起きている。しかし、車両が燃えるという事故は珍しい。つまり、車は衝突を想定してそれでも被害が少ないように設計しているはずではないだろうか。それが燃えるということは、欠陥車の可能性が非常に高いと私は思う。被害車両から出た火なのか、加害車両から出た火が引火したのかは私も分からないが。   (以下 続く)

   
       


メディアの暴力が個人に向かう時、その本人だけでなく 親兄弟、あるいは妻や子供に至るまでその連帯責任を負わされてしまうような日本の風土というものを、あらためて感じさせられている。そして 罪を犯した人間は、如何なる時にも 極悪非道でなくてはならないのだ。


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