Lucy Blue - I Left My Heart (Official Audio)
最近はほとんど本を読むことがないんだが以前はそのころ読んでた小説に影響されて通勤の途中にわざとらしく難解な本を読んだりもしてた。考えてみればその反動で本を読まなくなったのかもしれない と今頃そう思う。
その中で思い出せるのは『カオス』という本だろうか。これがまた難解な本で一度読んだぐらいでは全然理解できなくて結局二度読みしてしまったという代物なんだが かといって内容を覚えているのかというとそれほどでもない。
まず巻頭にフラクタル図形のカラー写真があって最初に見た時は全く意味が分かららず 中身を読み始めてからやっと少し分かってくる感じ。
で 何を覚えてるのか?というと記憶の奥の方に残っているのはエントロピーとバタフライエフェクトぐらいしかない。
もともと何の役にも立たない知識なのを頭の体操的な感じで読み始めたのでそれを覚えていただけでも大したもんなんだが エントロピーはたまにする会話の中でちょっとした知識のひけらかしに有効だったしバタフライエフェクトは長い間 ある意味オレの心の支えになってくれていたように思う。
cf. ある気象学者の「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきは テキサスで竜巻を引き起こすか」という問いに由来する言葉。
バタフライエフェクトという言葉自体は文章の中に出てこなかった気がするが NHKの番組タイトルで使われるようになってから ひょっとしてと思って確かめてみたらそういうことだったのでかなり気分がよかった。
オレのバタフライエフェクト(小さなことから始めよう)は今でも心の隅っこの方にあって少し躊躇しそうな時には常に発動する。小さなコーヒーカップを買う時もたぶんそんな感じで ちょっとした勇気やきっかけを与えてくれる。
ちなみに 今もっとも勇気を与えてくれる言葉というと 韓流ドラマの中にでてくる『大丈夫じゃなくとも大丈夫』だが これは何にでもアレンジできてすごく便利。
「無駄だけど無駄じゃない」「ダメだけどダメじゃない」とか 楽しみながら自分に徳を積んでほしいかな。