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弱虫

余計なお世話ですが ③ 移転先

2005-10-06 16:03:43 | Weblog

<ここも長いです>

 そうすると1番大事なものは何かというと、8分の5を占めている臼歯の食べ物、穀類が食べ物の基本になる訳です。米や麦の事を花粉科植物と言います。花粉科植物を口にするところから輪が生まれて来る訳です。それも同じ穀類でも人の住める所の穀類と、人の住めない場所の穀類では全く違うのです。日本の場合、縄文時代には、ひえ・粟・きび雑穀を取っていました。この頃また雑穀が見直されています。食べる人も増えて来ています。きびなんか美味しいです。でも弥生文化以降は原則として稲作文化が定着している訳ですから、基本はあくまでもご飯であるのです。今の子供の健康を損ねている理由が2つあります。1つは今言ったように動物性食品の取り方が激増した事と、もう1つが米の取り方が激減している。その背景には政府の減反政策が非常にマイナスになっている訳です。だから食べる量が減っている米を増やして、動物性食品を減らすだけで子供の健康はかなり回復してくるに違いないのです。実際に私は薬を使わない訳ですから、食事の指導をしているだけでかなり健康になるのです。例えば喘息の子供が呼吸法とか色々やる訳です。それからお母さんに食事を書き出して貰う訳です。10日から2週間おきにチェックします。これは止めましょう。これを足しましょう。チェックしているとお母さんの方から私が聞き出すのではなく、お母さんの方から「先生そう言えばこの頃、家の子は私の言う事をよく聞くようになりました」とか「友達と協調性を持って遊べるようになりました」とか、つまり食事を日本人古来の物に変えて行く事によってその子に合った(その子の遺伝子に合った)食事に変えて行く事によって先ず心の面が改善されてます。その後に喘息が治ってくる・アトピー性皮膚炎が治ってくる、そのくらい食べ物と心は密接な関係があります。戦国時代の武将は玄米を5合食べていたそうです。当時二食です。凄いです。戦争は絶対にいけないけど、彼らは鎧兜(兜だけで6キロから7キロあります)を身に付けて、刀を振り回す、女性はなぎなたを振り回す、ご飯が基本なんです。宮沢賢治もそうです。雨にも負けずの中で少しの味噌と野菜と玄米4合とハッキリ書いてあります。当時は既に3食ですから工夫すれば食べられます。私ぐらいになると年が行ってるからもう食べられません。やっぱり米が基本である事は頭にしっかり入れておいて下さい。

 でも米が作れない所があります。気候が寒い・水が少ない、仕方なく麦に頼るようになって来ました。その麦もここで採れる麦と日本で採れる麦では同じ麦でも全然種類が違います。小麦の葉っぱには気孔という水を吸い上げる穴が開いています。こっちは寒いし水が少ないから気孔の開き方が少ないのです。だからパサパサなんです。こちらの麦の水分量は大体30%です。かたや日本の方はご飯もそうなんですが、大体60から70%が水分です。だからこちらの麦はパンに向くのです。パスタに向くんです。今米を作らせないと同時に麦を作らせないようにしました。国産の小麦がうんと減って仕舞いました。国産の小麦は非常に良い小麦です。但し、水分を一杯吸っていますからパンやパスタじゃなくて、うどん・ほうとう・きし麺・そうめん・お焼きじゃなくちゃならないのです。幼稚園で前から結構あったんです。保母さんが目を離している隙に園児がパンだけを食べて喉を詰まらせて窒息死したのです。つい最近も愛知県のO市でありました。給食で中学3年生がコッペパンで早食い競争してたら喉を詰まらせて窒息死して仕舞ったのです。水が足らないからです。皆さん方の体の水分が大体60%ぐらいです。小学生の低学年とか幼稚園児で水分が70%ぐらいです。食事中には水は要らないのです。食事が終わってからお茶を飲めば良いのです。こちらは仕方ないので水を飲まなくちゃいけないです。飲まなくちゃ喉が詰まって仕舞います。こちらには日本のように良い水がないのです。仕方なしにミルクを取る・ジュースを取る或いはヨーグルトを飲むのです。もう1つ喉ごしを良くする方法があります。油を使えば喉を通ります。パンにはバターが合います。或いはマーガリンが合います。そしてパスタの場合は植物油が必要になります。これはこちらの人達にとって必然性のある食文化なんです。ご飯・うどんと比べてカロリーはどちらが大きいですか?間違いなくこちらです。カロリーを沢山取ってたら体は大きくなります。それは人間だけじゃないです。寒い所に行って体が大きくなれば体表面積が広くなるので、寒さをしのぐうえで都合が良くなる。だからツキノワグマであり・北海道に行けばヒグマであり・北極に行けば北極グマ(白クマ)、どんどん大きくなります。この辺にイルカがいます。北方に行けば大きなクジラがいます。こういう物を取っているフランス人が日本人より大きいのは当たり前です。それよりもっと寒いノルウエー・スウェーデン・ロシア人がフランス人より大きいのは当たり前です。

 昭和20年まで女性が140センチ代・男性が150センチ代だった日本人の子供達がこういう物をお金の為に取らされ始めた事によって身長がたった60年で平均で17.6センチも伸びたのです。大変な事です。小学校6年生で体重が14.5キロも増えたのです。こちらの人が何かの事情で人が住めない所に移り住んだ時には、今の日本人以上にアレルギーが増えたり・ガンが増えたり心の問題があったりしたはずです。マックラーケンという人が言っていますが、「2000年のスパンで人の体に合わない食べ物でも取り続けていれば、遺伝子が変わって食べても平気な体になる」。だからフランス人はパンを食べても平気なんです。イタリア人はパスタを食べても平気なんです。北海道の人はバターを食べてもヨーグルトを飲んでも平気なんです。それと同じ事をたった60年で初めはアメリカ、その後は功労省(注)や企業によってさせられた子供達が今のような状態になった。きちんとした食事さえ取っていれば、みんな良い子なんです。2000年のスパンでこれだけ大きくなったのなら、おそらく問題が起こらなかったはずです。60年でこうなったから肝臓がこれだけ余分な物を解毒して出して行かなくてはいけない。今の小学6年生は当時に比べて肝臓に負担がかかるから、肝炎とか肝臓ガンとか肝硬変が増えてくる。腎臓はこれだけ余分な物をおしっことして出していかなくっちゃいけないのです。私は医者になった頃には透析をやってる人なんて、本当にまれでした。先ずいないと言って良いぐらいでした。今ではちょっと大きい駅の周辺では殆ど透析の病院があってしかも順番待ち予約待ちです。そのくらい腎臓が痛めつけられて仕舞ったのです。

 心臓だったらもっと問題です。体重1キロにつき毛細血管まで入れると非常な長さになるけど、主要血管だけでほぼ30メートルの血管の長さになります。1つ脈打つだけで1キロにつき30メートルですから、今の小学6年生は50年前の6年生に比べて脈が1つ打つごとに500メートル余計に働くのです。心臓の負担は大きいです。それが50年続いたらどうなるのか。我々も終戦後随分働いたものです。よく働きました。我々の頃になかった突然死とか、スポーツ中の急死とか、成人してからの過労死とか、増えてきます。急激に大きくなった事が非常に問題なんです。そうするとどんな物を取ったら良いのか8分の5のご飯・うどん、8分の2の野菜・海草、そして8分の1の動物性の食物。お医者さんの中には玄米菜食と称して動物性の物を一切取らないようにと指導してガンの治療なんかに良い効果を上げてる方々もいます。だけども草原に降り立って犬歯が実際にある訳ですから、8分の1の範囲内であれば動物性の食品を取っても大丈夫と思います。その中に牛乳とか乳製品とか肉類とか卵とか或いは鳥とか魚とか貝類とか全部含めて8分の1という事です。しかも日本は海に囲まれている、川が多い、魚介類が中心にあります。さっき言ったように自分で集める訳ですから、お子さんを連れて海に行った時、「私の青空」月曜に再放送されています。そんなふうに自分で船を作って沖へ漕ぎ出して300キロのマグロを釣れる人は食べても良いのです。一般的には我々は手の平に乗るくらいのイワシとかアジとか秋刀魚とかを取っていれば心身の健康が保たれるのです。どんな物を取ったら良いのか分かって頂けたと思います。

 逆に取って欲しくない物があります。それと取り方も非常に大事です。よく噛んで食べる事が大事です。先ほどの30歳で箸を使った事がないという事は殆ど噛まなくて済む物を食べているのです。噛む時は当然下のあごを使いますからよく噛まないでいると下あごが小さくなります。噛み合わせが悪くなります。益々噛めなくなります。歯は中々退化をしない物質で千年単位で1%くらいしか小さくならないと言われています。あごは1代で30%も噛まないでいると小さくなります。おじいちゃん・おばあちゃんのあごとお孫さんのあごでは同じ顔だちでも違う場合がよくあります。殆ど噛んでない子供・箸を使っていない子供達、そうすると歯が乳歯から永久歯に生え変わる訳です。生え変わる時に小さくなったあごに小さくならない歯が生えて来たら歯並びはどうなるのか、昔は普通の歯医者さんがついでに矯正もしましょうと言うくらい、そのくらい矯正をする子供さんが少なかったのです。今矯正専門の歯医者さんが沢山出て来ています。それから3歳児検診なんかをしてると、それ程精神的な異常が認められないのに言葉だけが出ない子供達が随分増えています。物を噛んで飲み込まなくちゃならない、飲み込む時に舌の働きが非常に大事なんです。柔らかい食べ物ばかり特に噛まなくて済む食べ物で代表的な物にオムレツ・カレーライス・サンドイッチ・ハンバーグ・ヤキソバ・スパゲッティ・目玉焼きがあります。見事なまでに噛む必要がない食べ物です。ついでに言えば我々が子供の頃に食べてなかった物ばかりです。ヤキソバ・目玉焼きは偶には食べた事があるかも知れない。もっと噛まずに体の中に入って行く物の中にミルクとかジュースがある訳です。だからこういう物を変えて行けば良いのです。パン・パスタを先ずよく噛む食べ物、ご飯・うどんに変える。水分でカロリーを取っては駄目だから、ミルク・ジュースじゃなくノンカロリーの物で水分を取る。

 これは金沢大学のSさんの受け売りなんですが、副菜を「孫は優しい」と言います。

「ま」は豆で大豆ばかりじゃなくて、小豆なんかをもっともっと食卓に乗せて欲しい、他に色々豆があります。

「ご」はごま。ごま、それ自体をもっと積極的に取って行く。ごま油はなるべく減らして下さい。

「は」は「わ」と呼んで頂いて、ワカメ中心とした海藻類・カルシュウムの宝庫です。

「や」は野菜。出来るだけ地場の低農薬の季節の野菜。

「さ」は魚。小魚。

「し」は椎茸。きのこ類。椎茸を中心に抗癌物質としてこの頃注目を浴びています。

「い」はいも類。こういう物もなるべく古い物が良いのです。先祖がズーッと食べ続けてる物が良いのです。今ジャガイモ全盛ですが、ジャガイモとサツマイモは16世紀の後半にほぼ同時に入って来ています。ジャガイモは凄く花が綺麗です。マリーアントワネットが夜会の時に髪飾りに使っていたくらいです。初めは観賞用に入って来る訳です。サツマイモは初めから食用として使っていました。ジャガイモよりはサツマイモ。それよりもっと前から食べてた里芋とかとろろ芋とかこんにゃく。

 直ぐお分かりでしょうけど昔はカタカナの食べ物は食べていなかった。もしお子さん方にカタカナの食品が入ってるとしたら、それをひらがな漢字の物に変えて行けば良いのです。パンは止めてご飯にする。スパゲティは止めてうどんにする。スープは止めて味噌汁にする。「味噌汁は医者殺し」という言葉があります。味噌汁を飲まれたら医者は絶対に困ります。確実に病気が減りますから「味噌汁は医者殺し」なんです。チーズは止めて豆腐にする。サラダは止めておしんこにする。塩を減らしちゃ駄目というのもそこで非常に大事になります。昭和33年に「塩が体に良くない」と何故言ったのかというと、33年に初めてドレッシングが日本に入って来ました。塩・味噌・醤油を捨てさせてドレッシング・マヨネーズ・ケチャップ・マスタードに変えて行けば見事なまでに欧米化したお金が儲かる食べ物が食卓に入って来る。

 もっと問題なのが昭和33年に学校給食に本格的に牛乳が導入され始めたのです。何故昭和20年から33年と言ったのかというと、昭和34年から受胎した方は妊婦さんが取り上げるようになりました。Nさんという農水省に勤めていた素晴らしい方なんですが、そのNさんが昭和34年を経済発展元年・とうじんかんめい元年と言っていました。私だけでなく小児科医が食べ物に厳しいのか、私が医者になった時の子供達はもう50歳を越しています。私が見た赤ちゃんが40・50になって私より先にどんどんと言って良いくらい亡くなっているんです。今70・80の昭和20年以前に生まれた我々がこれ以降に生まれた40代50代の葬式を今出してる最中です。人間は死亡率100%なんです。ガンになってもならなくても必ず死にます。その事は悪い事でも悲しい事でも何でもないです。産まれる時と死ぬ時は自宅で迎えたいです。延命なんかして欲しくない。客観的に見て産まれた時は喜ばしいし、死ぬ時は悲しいです。でも当人にとって如何なのかな?臨死体験した方はいらっしゃいますか?私は2回ありました。短い時間だけどあります。だから見えない物と形ある物が分かります。産まれてくる時の方が死ぬ時よりもズーッと大変なんです。だから産まれる時に、あれだけ大声で泣き叫ぶのです。苦しい所に産まれて来るのだから、死ぬ時は安らかに死んで行けるのです。但し普段の生活を日本人に合ったきちんとした生活をする。

 この前ある会合であるお医者さんの話を聞きました。84歳の内科のお医者さんだそうです。84歳で見てる訳です。小学校4年生を見てたそうです。今のお医者さんは脈を取りません。患者さんに触れないです。聴診器を使いません。基本は触れることです。みんな習っているんです。医学生時代に「病気を見るな人を見ろ」と言っているんです。小児科の場合は先ず、ホリスティック医学なんて言いますけど全体的に見るという事です。その時その時を捉えるじゃなくて、長期的・継続的に見る事です。子供は大人を小さくしたもんじゃない。老人になると限りなく子供に近づきます。本質的に見る場合1番大事なのが触診・聴診・打診と対話です。それが決定的に今の、特に大学病院の医療に欠けているのです。そのお医者さんは小学校4年生の脈を取っていたそうです。色々話をしながらやってたら先生が何か変と気付きました。お母さんが診察中に亡くなったのです。それが動物として本当に1番良い死に方だと思います。中村天風さんを皆さんご存知と思います。私は昭和10年代にあの方の話を何回か聞いた事があります。本当に迫力がありました。天風さんは亡くなる3日前に幹部の人達を集めて「俺は後3日後に死ぬ」、色々な事を引き継いで、事実3日後に亡くなりました。動物はみんなそうです。カラスの死骸を見ないです。野良猫や野良犬は交通事故以外では死骸を見ないです。人もそうゆうふうに死んで行きたいです。

 死は決して悪い事でも悲しい事でもなんでもありませんけども、逆さ仏、親が子供の葬式を出す、これがどんどん現実に増えてるだけに歯止めをかけたいのです。実際に歯止めをかけられます。生活環境をキチンと整えていれば順番に死んで行けるのです。私どもは子供を亡くしたお父さん・お母さんの悲しみを沢山見ています。だから皆さん方に味わって頂きたくない。その為にも日本人は箸を使いましょう。しっかり噛みましょう。よく噛んだ食べ物が消化吸収されて出て行く訳です。その過程に血液によって運ばれて行く訳ですから血行を良くする。血行を良くする為には全身の筋肉を満遍なく使わなくちゃいけない。その場合、スポーツでは駄目です。もちろんスポーツも良いのですが、その前にスポーツは大人がルールを決めてますから、使う筋肉が限られます。テニス肘とか野球肩とかジャンパー膝とか、そうじゃなくて全体の筋肉を満遍なく使うような群れをなしての外遊びが良いのです。小学校入る前の子供を何人か集めると何やるか分かりません。それが良いのです。喧嘩も良いんです。だから子供の喧嘩に親が出ちゃいけないのです。今喧嘩するとみんな止めちゃいますから喧嘩を知らない人の痛みが分からない子供達が刃物を持ったり色んな事件を起こすのです。1つは外遊び、もう1つは家事です。どんどん電化されて行って、家事をする部分が減った事も悲しい事です。どんな小さい事でも良いから子供に家事を分担させて、それを継続して行わせる。家事分担率の高い子供ほど心身ともに健康である。色んな幼稚園とか保育園とか小学校から出されていますけれども、それは当然の事です。

 食を考える場合も1番大事な事はまさに「ありがとうございます」です。感謝の気持ちを小さい時からしっかりと伝えておく事です。我々は自分で生きてるんじゃないのです。森羅万象、万物の命によって生かされている訳です。植物の命・動物の命。火を使えば石油・石炭そういう動物たちの依存ですから鉱物にも感謝しなきゃいけないのです。自然に感謝する。感謝の気持ちを持ってしっかり噛んで食べるのです。その辺の事をアレキサンドルジュマーという人が言っています。「人は食べ物によって生きるのではない。消化する物によって生きる。」考えても当たり前です。栄養学が日本において要らない理由もそこにあります。自給率が満たされていれば要らないのです。幾ら良い物を取っても、それが血となり肉とならなければ何にもならないのです。その場合よく噛む事も血行をよくする事も大事ですが、気持ちが安定している事も大事です。感謝せずにイライラしながら食べても身に付きません。喜怒哀楽があります。この中の喜びと楽しみを活かすのです。楽しみと喜びを合わせると、これが笑いなんです。そこにいらっしゃるN先生は笑いを医学の中に取り入れている素晴らしい先生なんです。笑っている時は必ずお腹は引っ込んでいます。引っ込んでるという事は深呼吸してるのです。呼吸は非常に大事です。呼吸のうちでも息を出す・呼が大事なんです。吸の方はほっといても入って来ます。吸うのは天の気、天が自然にくれる・吐くのは人の気、努力しないと出せないのです。ラジオ体操にも必ず最後に深呼吸が入ります。子供達には深呼吸は面白くないので喘息なんかの子供達にはもっぱら歌を歌わせています。カセットテープA面に「大きな古時計」を入れています。「大きなのっぽの古時計」で息を吐いてお腹が引っ込みます。後は何もしないで空気が入って来ます。B面に「山の音楽家」が入っています。「きゅきゅきゅきゅ‥‥いかがです」の「きゅ」は言いにくいので「す」に変えています。息を切らないで「すぅすぅすぅすぅ‥‥いかがです」。試しにお腹を引っ込めてお子さんを叱ってみて下さい。全然迫力がないです。怒ってる時は必ずお腹が出てるのです。しくしく泣いてる時もお腹が出てるのです。だからお腹が引っ込んでる時を増やしましょう。楽しく食卓は囲んで欲しいのです。

 私が1番共感を覚えてる民族はインディアンなんです。今から10年程前、東京の湯島聖堂にアイヌの人と沖縄の人とインディアンと私ども本土の人が集まって、ちょうど夏で涼しい風が入って気持ち良い聖堂の中で歌ったり踊ったり交流したり素晴らしい一時を過ごしました。その翌日にインディアンのダイアンモントーヤさんと私が対談した記録があります。「繋がりの地・パート2」という小冊子がありますから興味のある方は見て下さい。インディアンには色々な種族があります。1番多いのがチェロキー・インディアンです。チェロキー・インディアンには「my」という言葉がないのです。私のという言葉はないのです。私の食べ物とか、私の家とか、私の土地という発想はないのです。みんな「our」なんです。私達みんなの食べ物、私達みんなの家、まさしくココはそうだと思います。私達みんなの土地。そして彼らが何かを決議する時には1人1人が必ず、これから決められる事が7代先の子孫にどういう影響を及ぼすか1人1人がしっかり考えた上で決議をする。何故ならば今我々がココに居るのは7代前の先祖が子孫の事を考えて水を土を空気を森を海を湖を残し続けて来てくれたからです。日本もたった昭和10年代まで江戸時代の人々・鎌倉時代の人々が山紫水明の国と言われた国、山紫に水清き国。綺麗な自然を残してくれた。これ葦原瑞穂の国。自給率の足りた豊かな国、食べ物の豊かな国だったんです。散発的に飢饉があったにせよ。それをたった60年間にアメリカによって・心ない政治家達によって、こんなに変えられて仕舞ったのです。そこに何としても我々が歯止めをかけなくてはいけない、今最後の時ではないでしょうか。一気に戻すのは無理です。継続は力なりと言います。1歩1歩1人1人が努力を積み重ねて次の世代、次の世代を21世紀を背負って行く子供達、孫達をしっかり育てて行って頂きたいと思います。

ご清聴どうもありがとうございました。

    功労省 ⇒ 厚労省?(訳者?注)


コメント
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