学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

98年の横浜ベイスターズ

2017-07-21 21:18:45 | その他
今はあまり見なくなったけれど、かつてはプロ野球が大好きで、テレビやラジオを通して観戦していたものでした。私は特に横浜ベイスターズ(大洋ホエールズ)が好きでしたが、いかんせん、テレビ中継がほとんどなく、試合の途中経過を知るには巨人戦を見るか、ラジオ中継、または河北新報社の自動アナウンスを聞くしかありませんでした。ところが、1998年、新しいものが好きな父のおかげで、我が家にもいよいよインターネットが導入され、試合の途中経過をネットで知ることができるようになりました。その年、横浜が日本一になったのです。

日本経済新聞のスポーツ欄に、98年当時に横浜ベイスターズの監督だった権藤博さんがコラム「悠々球論」を執筆しています。7月20日の記事では、98年の横浜は優勝したものの、層の薄さに苦悩したと回想しています。あのときの横浜は、高打率の打者がずらりと並び、ヒットでどんどん勢いよく点を取ることから「マシンガン打線」の異名を取りました。そのときはあまり思わなかったけれど、確かに野手は固定メンバーでしたし、投手も大勝ちするエースがいたというよりも野村選手、齋藤選手、三浦選手が12、13勝とバランスよく勝っていました。それと比べれば、現在のソフトバンクや広島は層の厚い印象があります。横浜の強さが継続的に続かなかったのは、そのあたりの「層」が理由のひとつとしてあげられるのかもしれませんね…。

ちなみに、98年は松坂大輔投手を擁する横浜高校が高校野球で優勝した年。野球は横浜で一色でしたね。思い返せば、私の人生のターニングポイントとなったのもこの年のことで、横浜ベイスターズや横浜高校の快進撃に勇気づけられたのを覚えています。懐かしい夏の思い出。ときどき1日だけでも、あのときに戻りたいなあと考えたりします(笑)

岩波文庫創刊90年

2017-07-20 21:12:02 | その他
書店に行くと、必ずといっていいほど足を向けるのが岩波文庫のコーナー。新刊、復刊、その他の既刊本を眺め、教養として読みたい本、または仕事に活用できそうな本を買うのが楽しみの一つになっています。古典、日本文学、海外文学、歴史、思想、哲学、化学…と相当に幅広い分野の著名な書籍を読むことができるのが、他の文庫本にはない強みでしょう。その岩波文庫が今月で、創刊90周年を迎えるそうです。

私が岩波文庫を初めて買ったのは、大学1年生のときでした。宮本常一『忘れられた日本人』、小出楢重『小出楢重随筆集』だったと記憶しています。授業の課題の一環として購入したのですが、内容が面白くて暇さえあれば本を開いて読んでいました。その後、手あたり次第に読み出す、いわゆる乱読の時代が始まり、ありとあらゆる本を読むようになりました。読んでいるうちに、だんだん自分の好みのようなものがわかってきて、フランス文学は苦手だけどドイツ文学は好き、とか、北原白秋や室生犀星は苦手だけど、萩原朔太郎は好きとか。

今まであまり考えたことはないけれど、私が好きな岩波文庫は次の通りです。


●『更科日記』西下経一校注
●『方丈記』山田孝雄校訂
●『おくのほそ道』松尾芭蕉著
●『手仕事の日本』柳宗悦
●『忘れられた日本人』宮本常一著
●『萩原朔太郎詩集』 三好達治選
●『嵐が丘』エミリー・ブロンテ
●『夢の女・恐怖のベッド他六篇』W・コリンズ/中島賢二訳
●『ホフマン短編集』池内紀訳
●『影をなくした男』シャミッソー/池内紀訳

このあたりでしょうか。特に『嵐が丘』は、結末が知りたくて徹夜で読んだ覚えがあります。このほかにも忘れられない思い出の本はいくつもあります。私に本を読む楽しみを与えてくれた岩波文庫、これからどんな刊行されるか引き続き、とても楽しみです。

チラシやポスターをつくる

2017-07-19 22:00:20 | その他
昨夜はアイマスクのおかげか、ぐっすり眠ることができました。自分がどこで寝ているのかわからなくなるほど(笑)。夜に目が覚める原因は、やはり部屋に差し込んでくる街灯の光であったのかもしれません。しっかり睡眠が取れるというのはいいことですね。

現在の私の仕事は、展覧会に向けてのチラシやポスターなどの制作。それらは広報が目的ですので、カタログよりも先行して制作を進めます。デザインは基本的に外部のデザイナーの依頼が多いのですが、たたき台の部分は自分で作る必要があります。答えのない世界ですので、ああでもないこうでもないと試行錯誤をして作っていく…それは楽しくもあり、苦しくもある、いろいろな感情が入り混じる仕事です。

この仕事は机の上に向かって考えていると、次第に煮詰まってくるので、家に帰ってお風呂に入りながら、あるいは寝る前に横になりながらぼんやりと考えていることがあります。眠れなくなったのは、必ずしも街灯の光だけじゃなかったのかな(笑)数日経つと、ぼんやりとしていたものから形が浮かんできて、それを具体化していく。うまく仕上がったときの満足感はうれしくてたまりません。今回のチラシやポスターも、上手く仕上がりますように…。そんな願いを込めて、今夜もそろそろ横になることにしましょう。

アイマスク

2017-07-18 21:12:39 | その他
仕事の日の朝はなかなか起きられず、休日の朝は誰に起こされるでもなく早く目を覚ます。すなわち、それが私なのです(笑)ただ、仕事、休日に関わらず、夜中に目を覚ますことが多く、なかなか熟睡した気がしません。しっかり眠るにはどうしたらいいのでしょう。

睡眠関係の本を読むと、食事は布団に入る3時間前には済ませるように、あるいは寝る前1時間はダウンライトのぼんやりとした明かりでリラックス、パソコンやスマホはなるべく夜に使わない、などと書かれています。それらを試してみると、確かに効果はあって、寝つきはすごくいい。けれど、夜中に目を覚ますのだけは治らないのです。しかもトイレに起きる、というわけではなく、ただ目が覚める。原因はよくわからないのですが、カーテン越しに差し込む戸外の街灯の明かりが気になっているのかもしれない。そこで、今日はアイマスクを買ってきました。しかも中にジェルのようなものが入っていて、冷やしたり、温めたりできるすぐれもの。これで今夜は寝てみたいと思います。

くれぐれも明日遅刻しないように…しっかり目覚まし時計は高い音でなるようにしなければ。では、おやすみなさい。

ストラックアウトに挑戦4

2017-07-16 19:46:10 | その他
先月から継続しているストラックアウト4回目に挑戦してきました。前回はフォーム改善の効果が出て、4つを落とすことに成功。スピードボールは止めて、コントロール重視で球にぶれがなくなったのが功を奏しました。しかも、筋肉痛の状態でこの成果。果たして自己最高記録の5つを落とすことはできるか??

結果は3つ…筋肉痛でなかったのにも関わらず、前回よりも1つダウンです(泣)。コントロールにぶれはないのですが、コーナーの枠にぶつかることが多くて、なかなか落とせませんでした。このあたりの微妙なコントロールまで要求されると、ちょっと厳しいですねえ。山なりすぎる投球が良くないのかと思い、途中から修正を加えて、やや力を入れて投げるようになってから2つ落とせました。これはたまたまでしょうね。収穫といえば、力を入れても、変な方向へボールが行かなくなったことでしょうか。軟式ボールの凹凸に爪を少しひっかけて投げてやるとまっすぐに球が飛んでいく。野球をやる人は常識なのかもしれませんが、経験のない私には大きな発見でした。

私の頭の中で考える理想的な投球は、とにかくフォームを固定すること。固定すれば、ボールの行く方向は決まる。決まれば、立ち位置を若干変えて、左右を狙っていけば落とせる。話が良すぎるかな…(笑)何はともあれ、次こそ5つを落とすことを狙って頑張ります。

夏の日の思い出

2017-07-15 21:58:48 | その他
もうすぐ小中学生は夏休みです。社会人からみれば、一ヵ月近い休みがあるなんて羨ましい限り。でも、私もかつては羨ましがられる立場だったわけで、小学生のときに夏休みが嬉しくてはしゃいでいたら、父から小学生なんざ休みなど必要ない!と一喝された覚えがあります(笑)。その父も、今年で仕事を引退しました。父も子供の夏休みが羨ましかったんでしょうね。

私が中学生の夏のこと。今でも忘れられないことがあります。それは叔父と一緒に歴史を巡る冒険に出たこと。私の母は山形県河北町の生まれで、夏になると、私はちょくちょく祖父母の家へ遊びに行っていました。そんなとき、叔父から今の河北町はかつて白鳥長久という戦国武将が治める土地だったのだと聞きます。なんでも白鳥は織田信長と友好関係にあったものの、勢力を伸ばしてきた最上義光に攻められて滅ぼされてしまったのだそう。歴史が好きだった私は、叔父の話が聞いているのが楽しくて、そのうち叔父から白鳥長久(地元の人は白鳥十郎と呼ぶ)の足跡を訪ねてみないかと誘われます。それは面白そう!と、私は叔父とともに白鳥の足跡を巡る冒険に出たという次第。谷地八幡宮、谷地城跡などを巡った覚えがあり、地元の人に話を聞きながら(叔父は顔が広いのと、誰とでもすぐに仲良くなれる性格なので、知らない人から色々なことを教えてもらった記憶があります)、いわばフィールドワークのかじりのようなものを叔父とともに楽しみました。

当時は中学生でしたし、専門的なことはあまりわからなかったけれど、大切な夏の思い出として今でも心に残っています。自分の体験したこと、というのは忘れないものですね。たくさんの小中学生が、今年も楽しい夏の思い出を送ることができますように。

わたしのお気に入りのもの

2017-07-14 20:46:44 | その他
普段使いのものを、自分のお気に入りに変えるだけで、日常がとても楽しくなります。時計、スーツ、ハンカチ、あるいは飯茶碗、湯呑、皿、お箸…もう数えればきりがありませんね。自分だけの美の価値観で、お気に入りのものに囲まれながら過ごすこと。心が安らぎますし、モノを大切に扱いますし、自分のセンスも磨かれていくような気がします。

私は会津の漆塗りの椀を愛用しています。これは今から2年前、「あいづまちなかアートプロジェクト2015」に行ったときに、会津漆器のお店で購入したものです。漆器は扱いにくいイメージがあったのですが、なかなかどうして、2年たった今でもしっかり活躍してくれています。初めは黒々とした椀だったのですが、使っていくうちに次第に茶色を帯びてきて、いい色合いに変わってきました。まるで椀が生きているよう。漆器の椀は軽くて持ちやすいですし、黒い椀なので御飯をよそったときに米の白がとても引き立ち、ますますご飯を美味しく食べられます。いい買い物ができました。

今欲しいものは南部鉄器の鉄瓶です。あれで湯を沸かして、お茶やコーヒーを飲んだら、さぞかし美味いだろうと思うのです。鉄分も補給できますしね。我が実家には昔から南部鉄器の風鈴があって、夏になるとよく軒先にかけて季節を楽しんだものでした。ですから、なんとなく南部鉄器に親しみを感じている部分もあるのかもしれません。自分の家にお気に入りのものがやってきたことを想像するだけでも楽しいことですね。

書くのを忘れて難儀する

2017-07-13 20:15:05 | 仕事
これから始まる展覧会の準備に追われています。本格的な展覧会の仕事は3年ぶり。そのせいか、文章を書くペースが遅くなっていて、少し難儀しています。あれ、私ってこんなに書くのが遅かったっけ?と思うことが多々あり。

展覧会では、とにかくたくさん文章を書かなければいけません。展覧会のチラシに掲載する概要の文章、展示会場の初めに必ず置かれるあいさつの文章、作品解説、音声ガイド、そしてカタログの…特に論文。私は文章を書くのは好きなのだけれど、さすがに3年のブランクが大きくて、すらすら書けた言葉が出てこない。早ければいい、という仕事でもないので、地道に書いてはいるのですが、以前できたことができないと情けなくなります。

こればかりは毎日毎日書き続けて練習するしかありません(まず書くべき展覧会の中身がしっかりしてないといけませんけれど)。継続こそ力なり。私の文章修行はしばらく続きそうです。

羽黒山へ参拝する

2017-07-12 22:00:56 | その他
私はそれほど信仰深いわけではないのですが、ときおり神社や寺社へお参りに行きます。そんなときは、だいたい何か考えごとをしていたり、弱気になっているとき。神様や仏様に祈ることで、自分自身と向き合い、気持ちを落ち着けるのです。鶴岡旅行では、出羽三山のひとつとして知られる羽黒山へお参りに行ってきました。必ずしも考えごとや弱気になったわけではなく、全国でも知られる神社に詣でてみたかったこと、そして国宝を目の当たりにしたいとの思いがあったためです。



切妻造りの萱葺の鐘楼。すでに萱葺というだけで圧倒的な存在感でした。元和4年(1618)に最上家信が寄進したとされます。大坂夏の陣の3年後、と考えると、歴史の重みを感じます。



鐘楼の柱。木と木をつなぐことで、大きな柱となしていることがわかります。

ここで、本堂を紹介したいところですが、本堂の建物を写真撮影をするのを控えさせていただきました。湯殿山も写真撮影禁止になっているところがあるようなので、個人的に控えさせていただいたというわけです。言葉でお伝えすると、本堂も萱葺屋根で木造、一部朱塗りの部分がありました。とても大きく(長野県の善光寺を思い出します)、羽黒山、月山、湯殿山の三神を祀っています。



こちらは本堂近くで見つけたセミ。例によって種類はわかりませんが、ガラスのような透明感のある羽の美しさに魅了されます。




さて、私は羽黒山有料道路から直接羽黒山頂上へ向かいましたが、本来は下の随身門から山を登ってくるのが正式ルート。残念ながら、猛暑と体力不足で正式ルートは行けませんでしたが、途中の行けるところまで歩いてきました。

こちらは五重塔。創建は平将門といわれ、戦国時代になって最上義光が大修理を行ったそう。現在の塔は鎌倉時代のものを言われますから驚きです。




最後に…帰り道。急な坂。暑さ。腹ペコ…。一段一段がまさに修行でした。


庄内の海

2017-07-11 20:21:36 | その他
加茂水族館を見たあと、じりじりと照り付ける太陽を背に受けながら、はしゃぎまわって海で生きもの探しをして遊びました。私は海の近くで子供時代を過ごしたのですが、海で遊ぶという経験はなく、というのは浅瀬がなかったので、海に潜って泳いだり、魚を探して遊ぶということはほとんどなかったのです。深い海に落ちたら命がない!という、どちらかといえば、消極的な付き合い方しかしてきませんでした。



加茂水族館付近の海は浅いところがあって、たくさんの人たちが海で遊んでいました。これが海との楽しい付き合い方なのですね!



もちろん砂浜もあります。打ち寄せる波の音、そしてひんやりとした海風が心地良かったです。



ご覧のとおり、浅いので底が透けて見えます。小さな魚が泳いでいるのをたくさん見かけました。




岩間のカニ。種類はわかりませんが、大人なのにカニ探しに夢中になってしまいました(笑)



海の中には親指ほどの小さなヤドカリも。色々な生態系がいるのですね。



最後は…見づらいのですが、妻が見つけたウミウシ(画面中央下)。もはや天然の水族館です。


網も着替えもないので、海に潜ることはできなかったけれど、十分に楽しむことができました。今度行くときには潜って、いろいろな魚、カニなどの生きものを観察してみたいものです。海との楽しい付き合い方、素敵ですね!!