学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

夏の日の思い出

2017-07-15 21:58:48 | その他
もうすぐ小中学生は夏休みです。社会人からみれば、一ヵ月近い休みがあるなんて羨ましい限り。でも、私もかつては羨ましがられる立場だったわけで、小学生のときに夏休みが嬉しくてはしゃいでいたら、父から小学生なんざ休みなど必要ない!と一喝された覚えがあります(笑)。その父も、今年で仕事を引退しました。父も子供の夏休みが羨ましかったんでしょうね。

私が中学生の夏のこと。今でも忘れられないことがあります。それは叔父と一緒に歴史を巡る冒険に出たこと。私の母は山形県河北町の生まれで、夏になると、私はちょくちょく祖父母の家へ遊びに行っていました。そんなとき、叔父から今の河北町はかつて白鳥長久という戦国武将が治める土地だったのだと聞きます。なんでも白鳥は織田信長と友好関係にあったものの、勢力を伸ばしてきた最上義光に攻められて滅ぼされてしまったのだそう。歴史が好きだった私は、叔父の話が聞いているのが楽しくて、そのうち叔父から白鳥長久(地元の人は白鳥十郎と呼ぶ)の足跡を訪ねてみないかと誘われます。それは面白そう!と、私は叔父とともに白鳥の足跡を巡る冒険に出たという次第。谷地八幡宮、谷地城跡などを巡った覚えがあり、地元の人に話を聞きながら(叔父は顔が広いのと、誰とでもすぐに仲良くなれる性格なので、知らない人から色々なことを教えてもらった記憶があります)、いわばフィールドワークのかじりのようなものを叔父とともに楽しみました。

当時は中学生でしたし、専門的なことはあまりわからなかったけれど、大切な夏の思い出として今でも心に残っています。自分の体験したこと、というのは忘れないものですね。たくさんの小中学生が、今年も楽しい夏の思い出を送ることができますように。