学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

すみだ水族館へ行く

2017-07-26 22:10:47 | その他
東京スカイツリーのなかにある、すみだ水族館は私のお気に入りの水族館のひとつ。国立科学博物館の「深海」展のあとに寄ってみました。

この水族館の特徴のひとつが、水槽内のライティングの美しさとゆったりと動く壁面の映像によって、水草や魚、クラゲなどの生きものが映えて見えること。水槽と生きものが演出する世界は、まるで現代アートを見るような感覚で楽しむことができます。現在は時節柄、企画展として金魚展とゲゲゲの鬼太郎とのコラボ展が開催されていました。夏祭りの夜店で見る金魚すくい、けれど、すみだ水族館の手にかかると、金魚がひどく高級魚のように見えてくるから不思議(笑)ゲゲゲの鬼太郎とのコラボ展も、ふわふわと浮くクラゲの性質を人魂や妖怪に見立てて展示するもので、とても面白いものでした。

見せ方、というのは美術館においても、とても重要なことです。作品の展示方法によって作品の印象がまるで違ってくる、それは分野は違えど、美術館も水族館も同じことなのかもしれません。今度、新しい展覧会を開くうえでの示唆を与えられたような気がしました。